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man journald.conf の訳

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Name

journald.conf — ジャーナルサービス設定ファイル

Synopsis

/etc/systemd/journald.conf

説明

このファイルは、 systemd ジャーナルサービス systemd-journald.service(8) の各種パラメータを設定する。

オプション

すべてのオプションは、 "[Journal]" セクションに設定する。

Storage=

ジャーナルデータを格納する場所を決める。"volatile", "persistent", "auto" そして "none" のいずれか。"volatile" の場合、ジャーナルログデータはメモリーにだけ格納される。つまり、/run/log/journal (なければ作成される)階層の下。"persistent" の場合、データは可能ならばディスクに格納される。つまり、/var/log/journal (なければ作成される)階層の下。アーリーブートの間と、ディスクが書き込めない場合は、代替策として /run/log/journal(なければ作成される)階層の下。"auto" は "persistent" に似ているが、 /var/log/journal ディレクトリがない場合は作成されないので、それがあるかどうかでログの行き先が決まる。"none" はすべての記憶域をオフにする。受け取ったすべてのログデータはドロップされる。この場合も、他のターゲット、例えばコンソール、カーネルログバッファ、あるいは syslog デーモンへの転送は行われる。デフォルトは "auto"。

Compress=

ブール値を取る。有効(デフォルト)なら、ジャーナルに格納されるデータオブジェクトのうち、あるしきい値より大きいものは、ファイルシステムに書かれる前に XZ 圧縮アルゴリズムで圧縮される。

Seal=

ブール値を取る。有効(デフォルト)かつ、 sealing キーがある場合、(journalctl(1)--setup-keys コマンドで作る。)すべての永続的ジャーナルファイルに Forward Secure Sealing (FSS) が有効になる。FSS は、 Seekable Sequential Key Generators by G. A. Marson and B. Poettering (doi:10.1007/978-3-642-40203-6_7) を基礎とし、ジャーナルファイルが知らないうちに書き換えられるのを防止する。

SplitMode=

ジャーナルファイルをユーザーごとに分割するかを決める。"login", "uid" そして "none" のどれか。"login"の場合、それぞれログインしたユーザーは自分だけのジャーナルファイルを持つ。なお、systemd ユーザーIDはシステムジャーナルにログを書く。"uid" の場合、ユーザーIDごとにジャーナルファイルができる。それがシステムサービスであっても、実際にログインしたユーザーであっても同じである。"none" の場合、ジャーナルファイルはユーザーごとに分割されることはなく、すべてのメッセージは1つのシステムジャーナルに格納される。なお、ジャーナルファイルをユーザーで分割するのは、永続的に格納されるジャーナルでだけ可能であることに注意。ジャーナルが揮発性ストレージ(以前の記述を参照)に格納される場合、すべてのユーザーIDに対して1つのジャーナルファイルが使われる。デフォルトは、"login"。

RateLimitInterval=, RateLimitBurst=

システムで生成されるすべてのメッセージに適用される出力量制限を決める。もし、RateLimitInterval= で指定される時間間隔内に、あるサービスが、RateLimitBurst= で指定される以上のメッセージをログしたら、その時間間隔が終わるまでは、以降のすべてのメッセージはドロップされる。ドロップしたメッセージの数を示すメッセージが生成される。この出力量制限はサービスごとに適用されるので、ログする2つのサービスは相手の制限に影響することはない。デフォルトは、10秒で200メッセージ。RateLimitInterval= の時間指定は、以下の単位で記述することができる。"s", "min", "h", "ms", "us"。すべての出力量制限を無効にするには、どちらかの値を0にする。

SystemMaxUse=, SystemKeepFree=, SystemMaxFileSize=, RuntimeMaxUse=, RuntimeKeepFree=, RuntimeMaxFileSize=

格納されるジャーナルファイルの大きさを制限する。"System" でプレフィックスされるオプションは永続的ファイルシステム、具体的には /var/log/journal 、に格納されるジャーナルファイルに適用される。"Runtime" でプレフィックスされるオプションは揮発性のメモリー上のファイルシステム、具体的には /run/log/journal 、に格納されるジャーナルファイルに適用される。前者は、/var がマウントされ、書き込み可能で、ディレクトリ /var/log/journal があるときだけ使われる。それ以外は、後者だけが使われる。つまり、アーリーブートの間と管理者が永続的ロギングを無効にした場合は後者のオプションだけが適用される。前者が適用されるのは、永続的ロギングが有効でシステムが完全にブートアップしたときである。journalctlsystemd-journald は、".journal" あるいは ".journal~" で名前が終わらないすべてのファイルを無視するので、現在のディスク使用量を計算する時は、適当なディレクトリにあるそういう名前のファイルだけが考慮される。

SystemMaxUse=RuntimeMaxUse= は、最大で、ジャーナルがどれだけのディスク容量を使うことができるか決める。 SystemKeepFree=RuntimeKeepFree= は、 systemd-journald がどれだけのディスク容量を他の用途のために空けておくべきかを決める。 systemd-journald は両方の制限に従い、そのうち小さい方を使う。

最初のペアのデフォルトは、ファイルシステムの大きさの10%で、2つめのペアのデフォルトは15%である。systemd-journald が開始した時にファイルシステムがほぼ満杯で、SystemKeepFree= あるいは RuntimeKeepFree= が満たされない場合、制限値は実際に空いているパーセントに引き上げられる。これはつまり、以前に十分な空き領域があり、ジャーナルファイルが作成され、その後、そのファイルシステムを誰かが一杯にしたならば、journald はそれ以上の領域を使うことを止めるが、フットプリントを小さくするために既存のファイルを削除することはないということである。

SystemMaxFileSize=RuntimeMaxFileSize= は、それぞれのジャーナルファイルが最大でどこまで大きくなることができるかを決める。これは、ローテーション、つまり古いデータを捨てること、によってディスク領域を空ける時の単位に影響する。デフォルトは、SystemMaxUse=RuntimeMaxUse= で設定した値の1/8。これにより、通常は7つのローテートしたジャーナルファイルがヒストリーとして保持される。バイト単位あるいは、K, M, G, T, P, E を単位とする(1024, 1024²,... バイト)大きさを指定する。なお、大きさの制限は、ジャーナルファイルが拡張される時に同期で評価される。時刻を指定してあらわにローテーション手続きを発生させることは必要ない。

MaxFileSec=

次のファイルにローテートする前に、エントリーを1つのジャーナルファイルに格納し続ける最大時間。通常は、SystemMaxFileSize= などのオプションを使ったサイズベースのローテーションが、ジャーナルファイルが無限に大きくならないことを保証するためには、十分であるから、時間ベースのローテーションは不要である。しかし、古いジャーナルファイルが削除された時にあまりに多くのデータが一度に消えないことを保証するために、この値をデフォルトの1ヶ月以外の値に変更するのは意味のあることかもしれない。0にすると、この機能は無効になる。これが取る時間値はデフォルトで秒単位だが、サフィックス "year", "month", "week", "day", "h" あるいは "m" を使って、それぞれを単位とすることもできる。

MaxRetentionSec=

ジャーナルエントリーを格納する最大時間。これは、指定された時間間隔より古いエントリーを含むジャーナルファイルを削除するかどうかを決める。通常は、SystemMaxUse= などのオプションを使ったサイズベースの削除が、ジャーナルファイルが無限に大きくならないことを保証するためには、十分であるから、時間ベースで古いジャーナルファイルを削除するのは不要である。しかし、データリテンションポリシーに従うために、この値をデフォルトの0(この機能を無効とする)以外の値に変更するのは意味のあることかもしれない。これが取る時間値はデフォルトで秒単位だが、サフィックス "year", "month", "week", "day", "h" あるいは "m" を使って、それぞれを単位とすることもできる。

SyncIntervalSec=

ジャーナルファイルをディスクに同期させるまでの時間。同期の後は、ジャーナルファイルは、OFFLINE 状態となる。なお、優先度 CRIT, ALERT あるは EMERG のログメッセージの後は、直ちに同期が無条件に実行されることに注意。このため、これはレベル ERR, WARNING, NOTICE, INFO, DEBUG のメッセージにだけ適用される。デフォルトタイムアウトは、5分。

ForwardToSyslog=, ForwardToKMsg=, ForwardToConsole=

ジャーナルデーモンが受けたログメッセージを、伝統的な syslog デーモン、カーネルログバッファ (kmsg) あるいは、システムコンソールに転送するかを決める。以上のオプションはブール値を取る。syslog 転送が有効だが、syslog デーモンが実行していない場合、そのオプションは効果がない。デフォルトで、syslog 転送だけが有効である。ブート時に、カーネルコマンドラインオプション、"systemd.journald.forward_to_syslog=", "systemd.journald.forward_to_kmsg=" そして "systemd.journald.forward_to_console=" を指定すると、そちらの方が優先する。コンソールに転送するとき、以下に説明する TTYPath= で、宛先の TTY を変えることができる。

MaxLevelStore=, MaxLevelSyslog=, MaxLevelKMsg=, MaxLevelConsole=

ディスクに保存される、あるいは、 syslog、 kmsg、コンソールに転送(有効ならば。以前の記述を参照)される、メッセージの最大ログレベルを決める。引数として、"emerg", "alert", "crit", "err", "warning", "notice", "info", "debug" を取る。または、0から7の整数値(前記のレベルに対応する)を取る。指定されたログレベル以下のメッセージは格納あるいは転送される。より大きいレベルのメッセージはドロップされる。デフォルトは、MaxLevelStore=MaxLevelSyslog= が "debug" で、すべてのメッセージがディスクに書かれ、syslog に転送されるようにする。MaxLevelKMsg= のデフォルトは "notice" で、MaxLevelConsole= のデフォルトは "info"。

TTYPath=

ForwardToConsole=yes のとき、使うコンソール TTY を決める。デフォルトは、/dev/console

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