100円ショップでボードゲームを自作しよう

2011/02/22 18:47 に Jun Shin が投稿   [ 2017/03/22 20:49 に更新しました ]
 オリジナルのボードゲームを自作するとき、皆さんはどうしていますか?
 たいていは、紙を切ってボード代わりにしたり、おはじきや他のゲームの駒を使ってプレイしているんじゃないでしょうか。

 しかし、紙のボードはふにゃふにゃでいかにも使い勝手が悪いし、かといって段ボール紙に紙を貼るというのも見栄えがあまりよろしくありません。また、厚紙は湿気で沿ってしまうでしょう。他のゲームの駒を流用するのも、そのゲームにまた戻さなくてはいけないので面倒だったりします。

 もちろん萬印堂さんのような専門の業者さんにお願いするというのも手ですが、まだ量産まで考えてないんだ・・・という場合もありますよね。

 そこで、100円ショップへ出かけ、何かボードゲーム自作に使えるものはないか探してみると、意外といろいろありましたのでご紹介します。

1.カードを作る

 カード印刷シートなどを利用してカードを自作する際のコツは、「なるべく厚い紙を使うこと」です。そうしないと、印刷時に透けてしまい、非公開の手札などが必要な場合にはまずいことになります。また、裏面(カードの柄面)も印刷したくなりますが、非公開カードが必要な場合にはここはぐっとこらえましょう。印刷はよほどうまくいかない限りズレたり色ムラが出たりして、カードの中身までバレてしまいます。どうしても裏面にも柄を印刷したいという場合には、ラベルシールを使って慎重に位置を合わせて貼るとか、先に裏面を印刷して、印刷ズレや色ムラがあるのをすべて取り除いた上で表面を印刷する、という方法を取ると良いでしょう。

(1)トランプ(プラスチック)


 「なーんだ、自作ゲームって、トランプゲームを自作か・・・」というわけじゃないんです。これを買ってきて、上からシール用紙に印刷した自分のカードゲームを貼り付けてしまうんですね。剥がしやすいタイプのシール用紙なら、調整の際に何度も貼ったり剥がしたりできますが、このプラスチック製トランプなら、そんな際にも耐久性は抜群です。角丸処理が最初からされているというのも良いですね。もともとがトランプなので、裏が透けたりしないのも素晴しいです。

(2)名刺印刷用カード


 先ほどのトランプと同様に、名刺印刷用カードを使ってカードを自作することができます。A4サイズに10シートついていて切り離して使うタイプも多いですが、安いものはたいてい、ミシン目が入ってしまって少々、見栄えが悪いのです。こちらは最初から名刺サイズの大きさに切り離されており、四隅ハミ出し印刷対応のプリンタなら、全面印刷も可能。光沢タイプもあり、なかなか見栄えのよいカードが自作できそうです。角丸処理がされていないのが難点ですが、まぁ、その辺は仕方が無い、ということで・・・。右側が両面マット紙、左側が片面光沢紙になっています。
 ただ、注意しなければいけない点として、厚みがそんなにない(0.24mm)ので、手札として持つとよほど薄く印刷しない限り、透けて見えてしまいます。非公開の手札として使う場合は、薄く印刷するか、もしくは上からラベルシール(50mm×70mm)の光沢がついているものを買ってきてそれに印刷した後、名刺カードに貼る、といった工夫が必要になるでしょう(光沢なしだと光を反射しないので結局透けて見える可能性大)。片面に色が塗ってあるカードスリーブに入れるという手もありますが、一般的に流通しているカードスリーブはちょっと大きすぎるでしょう。名刺用サイズのクリアポケットがあったら、それも買っておいて、2枚重ねでクリアポケットに入れるなどすると、透けなくて良いでしょう。

(3)インデックスカード(名刺サイズ)200枚入り


 同じく名刺サイズのカードですが、こちらはプリンタ用になっていない代わりに激安になっています。200枚も入って105円。どうせこの上からラベルシールを貼るなら、上のやつよりこっちのがいいかもしれませんね。同じく透けて見えるほど薄い点にはご注意下さい(パッケージには書いてありませんが、たぶん0.20~0.22mmぐらい)。手札にして使うなら、2枚重ねで名刺サイズのクリアポケット(スリーブ)に入れなくてはならないでしょう。公開カードとして使う分にはまったく問題ありません。
 テスト用に、鉛筆などで薄くパパパっと書いて使うのにも向いていると思います。

 試しに、ネット上に画像が落ちていたものを使ってカードゲームを印刷してみました。やはり透けてみえてしまったので、2枚重ねで名刺サイズクリアポケットに入れています。カード用紙は、この200枚入りの安いやつにインクジェットプリンタで印字しています。印字品質はお世辞にもいいとは言えませんが(普通紙の印字品質ですね)、にじみやかすれなどはありませんでした。

2.タイルや各種トークンを作る

 タイルや各種トークンは、さまざまなものを流用できますが、多くは直接印刷ができません。そこで、シール用紙に印刷したものを素材に貼り付けるという作業が必要になります。手順としては、まず素材そのもの(コルクシートならコルクシートそのもの)をスキャナでスキャンします。350dpiもあれば十分ですが、余裕をもって600dpiぐらいでスキャンしておくとなお良いです。そしてその大きさに合わせて画像を作成し、今度はPixiaなどのDPIを指定して印刷できるツールから同じDPIで印刷します。こうすると、完全に同じ大きさのシールを作成できます。これは私がいつも日本語化シールを作っているのと同じ手順です。

 なお、シールは光沢有りのものを使ったほうが、より質感があってよいでしょう。

(1)床キズ防止コルクシート(四角)


 形がまさにヒット。角丸処理がしてあるタイルそのものです。大きさにもいくつかあります。まぁ、コルクですので耐久性はあまりありませんが、紙などを貼れば十分でしょう。裏面には両面シールも張ってあり、シール用紙でなくとも普通に印刷した紙をそのまま貼り付けることができます。

(2)床キズ防止シート(丸)


 こちらも、いろんな用途に使えますね。同じく紙などを貼って使いましょう。

(3)ラウンドチップ(木材コーナーなどで見つかる)


木材コーナーには、思わぬいいものが転がっていることがあります。これなんか、プレイヤーマーカーとしても、コインチップとしても使えそうな感じ。色を塗ったりシールを貼ったり、直接何か描いたりと、いろいろ応用できそうです。25個も入っているというのもお得。

 木材コーナーには他にも、1cm角の角材なんかも置いてあったりします。これを糸鋸なんかで立方体にがりがり切って、紙やすりで適当に処理し、色を塗れば、大量の資源トークンに早代わり。

 参考までに、このラウンド・チップにシールを貼った例をお見せします。このラウンドチップ自体をスキャンして、そのスキャン画像の上にそのまま数字を書き込み、同じDPIでシール用紙に印刷して切り抜き、貼り付けたものです。こうすることで、まるで素材そのものに印刷したような感じを出せます(所詮印刷なので、限度はありますけどね!)。


(4)ビーズ


 各種トークン代わりにおはじきやポーカーチップを使うというのもいいのですが、場合によっては雰囲気が出なかったりします。そんなときは、ビーズを使ってみるというのはどうでしょうか。いろんな形や大きさがそろっています。何よりたくさん入っているのがいいですね。穴が開いている(当たり前)のがちょっとアレですが、気にしなければ、テーマに沿ったいい色や形が見つかるかも? 写真のものは、大きさも1.5cm角ぐらいのもので、扱いやすそうです。

(5) プレート(小)


 ドアなどに貼り付けるプレート類も、一個105円とお高めですが、形や耐久性はしっかりしていますよね。これの上からシールを張れば、ラウンドマーカーなどに使えそうです。

(6)スチール棚のジョイント


 こういう何気ないものでも、ボドゲ製作という観点から見ると、ポーン代わりに使えそうに見えてくるから不思議です。ちゃんと4人分入っているのが良心的です。

(7)曜日マグネットシート


 曜日表示用のマグネットシートは、角丸処理がされていて、大きさもお手ごろ、それでいて量もバッチリと、まさにボドゲ製作のために存在するような商品です。厚みが足りないと思う場合には、2~3枚張り合わせてしまいましょう。

(8)おもちゃのゲーム

 少々反則気味ですが、ゲームとして売られているおもちゃのコンポーネントを流用してしまうのもありでしょう。コイントークンやダイス、駒などに使えそうなものもあったりします。しかも量もあるのでいうことなしですね。

(9)チャック付小袋


 ボードゲームをやる人なら定番だと思いますが、知らない人もいるかもしれないので。チャックがついた透明な小袋ですね。60枚とか入ってこの値段。素晴しいです。大きさもいろいろそろっているので、ビーズやラウンドチップなどと一緒に買っておいて、バラバラにならないようにまとめておきたいですね。大き目の袋を買っておいて、箱の代わりに袋にゲームのコンポーネントをまとめておくというのも手軽で良いと思います。

(10)シール用紙・ラベル用紙

 こちらも定番ですが、A4サイズのノーカットシートから、さまざまな大きさにカット済みのラベルシールなど、用途に応じたものが100円ショップでもそろっています。品質もまぁ、悪くないです。特に、50mm×70mmのラベルシールは、名刺カードに貼ってオリジナルカードゲームを作りましょうと言わんばかりのサイズです。
 見栄えをよくしたり、透けにくいようにしたいなら、光沢シールの方が良いでしょう。大量に買う場合には、電気屋さんとかに行ったほうが安くて質が高い場合があるのでそちらもご検討下さい。

3.ボードを作る

 ボードの素材に求められる条件は、薄すぎず、適度な堅さがあり、平らでできるだけ広く、できれば角がツンツンとがっていないこと、です。例えばベニヤ板などは、いくら平らだとしても、ささくれがあったり角がひっかかったりと、扱いがちょっと大変なのでゲームボードとしては不向きでしょう。また、発泡スチロールの板などは、今度は軽すぎる上に耐久性もなく、ちょっと扱いづらいと思います。板状のものは100円ショップにはいろいろあるのですが(例えばホワイトボードとか)、いずれも紐を通す穴が空いていたり、取っ手がついていたりなど、ボードとして使うには加工が必要なものばかりで、純粋にゲームボードの素材に使えそうなものを探すのには手間取りました。

(1)カッティングマット(ゴム製)


 自作のボードを作るのに、素地となる素材はないかなーと探していて見つけました。大きさもそこそこそろっています。厚みや重さが非常にちょうどいいので、これにボード画像を印刷したシール用紙を貼り付ければ、オリジナルボードの完成です。A4×2枚とかでもっと大きなサイズとかも作れますね(片付けもコンパクトに!)。子供用ジグソーパズル(枠がついてるやつ)の裏面とかもいいのですが、裏返したときにちょっとかっこ悪いかな、とか。

(2)キャンバス


 さまざまな大きさのキャンバスがあります。これは質感といい大きさといい、ゲームボードにぴったり! 写真には写っていませんが、A6サイズまでありました。ゲームボードだけでなく、ちょっとしたプレイヤーボードにもなりそうですね。元がキャンバスですから当然この上に直接描いちゃってもOKですね。表面がちょっとざらざらしているので、あまり薄い紙だと貼った後ちょっとキャンバスのテクスチャが出てしまうかもしれません。そこがまたいいかもしれませんが。(^^)

(3)下敷き


 無地の下敷きをボード代わりに使う、というのもありかもしれませんね。ちょっと薄すぎる気もしますが、プラスチックなので耐久性は高いでしょう。また、写真には写っていませんが透明なものもあったので、それを生かした面白いボードの仕組みを考案するというのもいいかもしれません。

4)色紙


 色紙の厚みや質感も、ボードつくりに適しているんじゃないでしょうか。しかもこの写真の商品、写真からはわかりづらいですが、2つ折になっていて、左右に開きます。折りたたみ式の横長のボードが作れてしまうんです! いやー、こんなものも105円とは。

4.その他

(1)箱


 箱はまぁ、贈答用のお菓子の空箱とかを使ってもいいと思うのですが、見栄えがちょっと・・・という方は、こういう箱もいろんな形・サイズのものが売っています。せっかくの自作ゲームですから、大切にしまっておける箱に入れたいですね。

 他にも、大きめの100円ショップに行くと、いろんなものが売っています。皆さんも100円ショップへ出かけて、自作ゲームを想像して楽しんでみるのも面白いかも?
 でもまぁ、探し回るのも大変だし、もっと楽がしたい・・・ということなら、萬印堂さんのゲーム素材販売を使ってみるのも、良いですね。
 また、「自作ボードゲームに使えそうな素材in米amazon」の記事もご参考までにどうぞ。


【追記】オリジナルゲーム作りました!
福井のゲーム仲間と100円ショップを回りながら、自作ゲームのテスト版を作る日々を重ね・・・ついにオリジナルゲームが完成しました!
最終的に、箱やカードは印刷業者さんにお願いし、素敵な仕上がりとなりました。処女作の「スタンプグラフィティ」は高評価を頂くものの現在絶版ですが、「おさわり人狼」と「くだものあつめ」は現在もご購入可能ですので、よろしければぜひ、お手にとってみてくださいね。


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