無くなる前に確保した方がいいかもしれないボドゲ日本語版(2016年夏)

2016/07/05 22:31 に Jun Shin が投稿   [ 2017/03/22 20:54 に更新しました ]
最近は、カードやタイルに大量のテキストが書かれた言語依存の高いボードゲームであっても、メーカーさんが頑張って日本語版を出してくれることが多くなりました。

ところが、意外とこういうゲームはマニアックなものが多く、一瞬で完売したりということがありません。しかし、メーカー側としてはある程度の数を作らないとビジネスにならないので、それなりの数を作る事になり、結構長期間在庫が残っている事が多いようです。でもやっぱりそういうゲームでも、「ある日、突然」市場から無くなって、プレミア価格になってしまうんですね…。そして、メーカーとしては再販の為に同じ分量を作っても捌ける気がしないし、かといって少ない分量ではコストがかかりすぎて商売にならないので、なかなか再販する気にならないわけです。

良い例が「ル・アーブル日本語版」で、海外でも評価の高い素晴らしいゲームにも関わらず、同作者による「アグリコラ」の影で爆発的には売れなかったようで、2007年に出てから2014年ぐらいまで、細々と初版の在庫が残り続けていました。しかし2015年頃には既に市場からなくなってしまい、一時的に16000~18000円ぐらいの価格まで市場価格が高騰してしまいました。それもそのはず、大量のカードにテキストがたくさん書かれているこのゲームは、輸入して遊ぼうとしてもなかなか大変だからです。「あぁ、あの時買っておけば…!」と後悔した人は多かったろうと思います。その後、ル・アーブル日本語版は、なんと貴重な拡張カードに日本語版がついて再販されました。そして同様に「すぐに完売!」とはならず、ぼちぼち売れて、今また、在庫がなくなりかけているように見えます(メーカーに確認した訳ではないのでメーカー在庫が豊富にある可能性はありますが、一度完売したショップさんに再入荷されるのを最近見ないです)。初版があまり売れなかった経緯があるので、この在庫がなくなった後、すぐに再販してくれるかはかなり不透明な気がしています。

そういえば、「ドミニオン」なんかもそうですね。基本セットや特定の拡張セットが何度も市場から無くなり、長い間買えなかった事が何度もありました。まぁ、ドミニオンは大・大ヒットのバケモノタイトルですので、今後もまだ再販される気はしますが…。

たいていのゲームは日本で流通がなくなっても海外から輸入できることがありますが、「日本語版」は一度なくなってしまったら海外から輸入するというわけにはいきません。無くなってからでは遅いのです。

というわけで、そういう「今買わないと市場から無くなっちゃって、後で後悔するかも」というゲームを、自分の備忘録として残してみたいと思います。今ならまだ、定価以下で買えますが、果たして? 1-2年後ぐらいに見直してみて、果たして自分の読みはどうだったか確認したいなと思います。(2016年7月執筆)

■ロールフォーザギャラクシー 日本語版

 惑星に移住して、その惑星の特産品を生産して、交易して拡大再生産したり、勝利点に変えたりするのが楽しい定番ゲーム「レースフォーザギャラクシー」がダイスになりました。原作の作者トム・レーマンと黄煒華による共作で、ただダイスにしただけでなく、レースフォーザギャラクシーでちょっととっつきが悪かった生産周りの効果をシンプルにまとめてあることで、本家より遊びやすくなっています。大量のタイルと大量のサイコロ! タイルにはたくさんのテキストが書いてあり、一度覚えれば併記のアイコンだけでも遊べるものの、やはり最初のハードルとして英語は厳しい…。日本語版があるうちに買ってしまって下さい。というか、これがずっと売れ残ってると、拡張版が日本語化されないので…(笑)ちなみに、元となった「レースフォーザギャラクシー」は、今まさに再販未定の罠に陥っていて品薄だったりします。カードボロボロだから新しいの欲しいのですが…。 [amazon][駿河屋] ※定価・税込8208円

■ル・アーブル日本語版+拡張セット

 記事中でも取り上げたゲームです。「アグリコラ」的に資源を早取りで獲得しつつ、資源を支払って建物を建築し、それで拡大再生産していきます。様々な戦略が可能で、食料のやりくりが厳しい前半から爆発的にお金を稼げる後半に向けてスカッとする、ウヴェ・ローゼンベルクの傑作のひとつです。拡張セットが日本語化されているのが大変貴重で、これが市場から無くなったらきっと大高騰するのだろうなと思います。というか、既に画像のリンク先では品切れで、調べてもらえれば分かるのですが、他の店でも品切れになっている所がぼちぼち出てきています。現時点でamazonに17個ありますので、お早目にどうぞ。→記事を書いた頃は定価より安かったのですが、プレミアが付き始めてしまいました。そろそろ発売から1年経ちますし、ひょっとして9月頃に再販される可能性もありますね…ご判断下さい。[amazon][駿河屋] ※定価・税込7560円

■トワイライトストラグル日本語版

 2人用の重ゲーとしてBGGで長い間人気1位を保ってきた(最近、パンデミックレガシーにその座を譲りましたが)定番タイトルが、ついに日本語化です。2人用の重ゲーということで日本ではあまり流行らないだろうと思われていましたが、発売とほぼ同時に完売したようで、現在amazonで8月の再販の予約受付中となっています。そうそう何度も再販してはくれないと思いますので、気になる方はこの機会に入手されておいた方が良いかと思います。[amazon] ※定価・税込8424円

■バトルライン日本語版2016
ボードゲーム バトルライン 日本語版2016
 2人対戦のユーロカードゲームの定番と言えば、クニツィア博士の「バトルライン」。能力カードが日本語になっているととてもプレイしやすいのですが、日本語版旧版は長らく品切れの状態でプレミアがついていました。先日ついに日本語版の2016年版が発売されたのですが、あっという間に完売・・・現在、再販の予約受付中のようです。今度こそゲットだぜ![amazon] ※定価・税込2700円

■マルコポーロの旅路

 「ツォルキン」のコンビ、シモーネ・ルチアーニと、ダニエレ・タスキーニによる新作かつ話題作です。2015年のドイツゲーム賞も受賞したこの作品がすごい速さで日本語化されましたが、実は言語依存が無いゲームなので、ここで取り上げるべきかちょっと迷いました。ただ、やはり日本語化されると、和訳付輸入版というのは市場から無くなるのですよね。かなり人気のタイトルなので、無くなってしまうと結構入手困難品になるのだろうなと思ったので、取り上げてみました(ちなみに、前作の「ツォルキン」自体が、今まさにそういう状態になっていますね)。[amazon][駿河屋] ※定価・税込6912円

■サンクトペテルブルク第2版 完全日本語版

 どこまでお金を増やし、どこかで勝利点に切り替える。ハンス・イム・グリュックの創業者であるベルント・ブルンホーファーとカール・ハインツ・シュミールによる、定番のシンプルな拡大再生産ゲームです。言語依存はカードの名前だけなので、ルールさえわかれば海外版でも遊べるのですが、様々なカードが登場するこのゲームにおいてカード名が日本語で書かれているというのは、やはり雰囲気を盛り上げる一要因になりますし、なんだかんだでプレイアビリティも上がります。クラシックタイトルと言って差し支えないゲームなので、簡単には無くならないかもしれませんが、バカ売れしているタイトルでもないと思うので、一度メーカー在庫がなくなれば、再販は当面期待できないかも…?[amazon][駿河屋] ※定価・税込6264円

■コンコルディア 日本語版

 世界を旅しながら交易を行う、マック・ゲルツの傑作ゲームです。カードの種類はそれほど多くなく、アイコンで覚えてしまえば後はテキストを見なくても遊べるのですが、やはりカードが日本語化されているというのはとてもプレイアビリティが高いです。かなりガッツリと遊べる本格的な重ゲーにも関わらず、ルール量が少ないので、これからも定番ゲームの一つとして遊ばれ続けると思いますが、日本語版が果たしてどこまで市場にあり続けるかは…? 日本語版制作のNGOさんは、使命感を持って再販しようとしてくださると思いますが(実際、一旦市場からなくなりましたが、また再販してくださいました)、ある程度の普及を見れば、なくなってすぐ再販、とはいかないかもしれません。拡張も日本語化されているので、こちらもお忘れなく![amazon][駿河屋] ※定価・税込8000円

■コードネーム 日本語版

 ヴラーダ・フヴァチルによる2016年のSdJノミネート作品で、巷では「これが大賞ではないか」と言われているワード系コミュニケーションゲームです。ワード系ゲームですので、当然日本語化されている事が望ましく、買うなら断然日本語版です。ただ、このゲーム、今後クラシックとして定番化するかというとどうかな、という感じがしていて、今は当たり前のように安価に買えますが、ある日市場から無くなったら再販があるかは分からない所です。数年後に「そういえば昔話題になったあれ、面白かったし、多人数対応のゲームが必要になってきたので買おうかな」と思った時、とっくに市場になかった、なんてことのないように…! [amazon][駿河屋] ※定価・税込3240円

■ファウナ 日本語版
 フリードマン・フリーゼの人気の動物クイズゲームです。大量のテキストがあり、まず海外版を買って遊ぶのは難しいだろうというこのゲーム、日本語版が出たのは奇跡と言わざるを得ません。訳者の小野さんも大変苦労なさったと聞いています。こちらも一度市場から無くなっての再販ですが、再度の再販をアテにはできませんので、安く買える今のうちにゲットしておくが良いかと思います。クイズゲームは、まず外さないですからね…! 姉妹品の「ファウナ ジュニア 日本語版」なんかは、もっとレア品になるかもしれません。[amazon][駿河屋] ※定価・税込5400円

■テラ~わたしたちの地球

 「ファウナ」のシステムを流用した、今度は動物に限らない雑学テーマのクイズゲームです。こちらも大量のテキストがあるゲームなので、海外版を輸入して遊ぶのは難しいゲームです。今はお安く手に入りますので、気になる方はぜひどうぞ。あまり聞かないタイトルかもしれませんが、実はBGGでは7.0と普通に高評価です。[amazon][駿河屋] ※定価・税込5400円

■ピクトマニア 日本語版

 非常に直球のお絵かきゲームながらジレンマもしっかりしていて、ちゃんとゲームとしてお絵かきを楽しむことができる定番タイトルです。冒頭で紹介した「コードネーム」と同じフヴァチルの作品。こういうゲームは「お題カード」が日本語化されているというのがポイントで、海外版を輸入してもお題カードの日本語化で死にそうになってしまうんですね…。2012年8月に発売されてまだ在庫が残っているので、これがなくなったら、当面再販は無い気が…します。結構人気だったのに、無くなって以降なかなか再販されない「ピックス」の例もありますからね。[amazon][駿河屋] ※定価・税込5184円

■デウス 日本語版

 レースフォーザギャラクシーのように手札をガンガン回転させてカードをプレイし、カードの能力コンボでマップ上で陣取りや建物建築、勝利点稼ぎをする、セバスチャン・デュジャルダンによる作品です。大量のカードテキストがあるため、まさか日本語版が出る事はないだろう…と思っていたゲームの一つです。一時期日本でも話題になったのですが、日本語版が出るまでに多くのマニアが海外版で遊びつくしてしまったようで、せっかくの日本語版が市場に余り気味です。しかし、このゲームのポテンシャルは素晴らしく、いつになっても遊べるゲームだと思うので、市場からなくなってから「あれっ・・・いつでも買えると思っていたのに」と気づく事でしょう。[amazon][駿河屋] ※定価・税込8640円

■ブリュージュ 日本語版

 レースフォーザギャラクシーのように手札をコストにしてカードをプレイしていくステファン・フェルトの拡大再生産ゲームです。それ以外にボードがあり、そこでインタラクションがある割とシンプルなゲームですが、こちらもカードテキスト満載! KdJノミネート作品ながら、2014年に日本語版が速攻で出て以降、なかなか在庫がなくなりません…。一度無くなってしまったら、もう再販されることは無い気がします。[amazon][駿河屋] ※定価・税込6480円

■グラスロード 日本語版
グラスロード 日本語版(Glass Road)/テンデイズゲームズ/Uwe Rosenberg
 1時間以内に終わる、濃厚ローゼンベルグ! 資源やりくりと資源変換の本格的なマネジメントゲームに、まさかのバッティング要素を搭載。「魔法にかかったみたい」や「ブルームサービス」とはまた少し違う新しい感覚が味わえて、大好きなゲームです。複数人で遊んでも短時間で終わるのが素晴らしいんですよね。タイルにテキストが結構書かれているので、やはりこれも日本語版で楽しみたいところ。日本語版を制作してくださったテンデイズさん感謝! テンデイズゲームズさんは過去にも様々なゲーマー向けタイトルを見事に日本語化されており、「テラミスティカ」の日本語版の時も品切れ続出、現在も品薄が続いています(ようやく再販の目処が立ったと先日アナウンスがあり、大騒ぎになりましたね!)。重ゲーだけでなく、超定番タイトル「テレストレーション日本語版」も、長らく品切れのままでしたが7月中旬に再販とのこと。グラスロードも、無くなる前にしっかり確保していただきたいところです。[テンデイズ] ※定価・税込6480円

■カヴェルナ:洞窟の農夫たち 日本語版
 名作「アグリコラ」の正当後継作品と言われているゲームで、運要素を減らしつつも自由度と多様な戦術を増やし、大人気の作品です。こちらも大量のテキストがあるゲームなので、日本語版はかなり助かる…というか、日本語版でないと遊べないゲームだと思いますが、そこそこ値段がするのでおいそれとは売れず、メーカー在庫がなくなった際には再販まで相当待つことになりそうです。[amazon][駿河屋] ※定価・税込10260円

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