ゲームマーケット2013春作品をいくつか遊んでみました

2013/04/30 0:54 に Jun Shin が投稿   [ 2015/10/01 21:26 に更新しました ]
毎月開催されている、はとさん主催の「越前市ボードゲームの会」に、大量の「ゲームマーケット東京・春2013作品」が持ち込まれると聞いて、参加してまいりました。

はとさん、前日のゲームマーケットに参加して、帰りにルールを読んで、今朝それを持ってきてくれたらしく…毎度ながら本当に頭が下がります。

というわけで、これ以外にもたくさん買っているそうなのですが、本日持ち込まれたのは以下のタイトル。



そのうちやらせてもらったのは以下の11タイトル。

  1. 小早川 3-6人/8+/15分/2000円(オインクゲームズ)
  2. アルパカパカパカ 2-6人/6+/15分/1500円(高天原)
  3. PAAR 3-7人/6+/5-15分/1500円(青い街)
  4. トロージャン 3-5人/8+/20分/500円(十式ゲームワークス)
  5. DUNGEON OF MANDOM ダンジョン・オブ・マンダム(I was game)
  6. ロストレガシー 2-4人/10+/10分/1500円(ワンドロー)
  7. ホシリンピック 3-4人/20分(大気圏内ゲームズ)
  8. マネーダイス 3-8人/30分/1500円(Chicken Dice Games)
  9. ドンブリコ! 2-4人/9+/15分/500円(有限浪漫)
  10. さいしょはストーン! 3-4人/30分(イリクンデ)
  11. ROBOTRINO 2-5人/8+/30分/1000円(十式ゲームワークス)

以下に、1つ1つ感想を書いていきます。ただ、1回またはほんの数回やっただけであり、あくまで暫定的な「ファーストインプレッション」に過ぎない点は、事前にご了承ください。実際、一度目の印象がいまいちだったのに、二回目遊んだら面白さがちょっとわかってきた、みたいな例もありましたし、逆もありそうです。ご参考までに、ということで。

レビューはプレイ順です。まずはこのゲームから。

小早川 3-6人/8+/15分/2000円(オインクゲームズ)


自分も注目していた、オインクゲームズさんの新作。アートワークは相変わらず好み。飾っておきたくなるゲーム。

ルール説明は、透明金魚さんのこちらの記事が詳しいですね。

カードたったの15枚、しかもカードには1-15までの数字が書かれているだけ。これだけでこのゲーム性。しびれます。デザイナーの佐々木さんを、初めて(失礼)「天才だ」と思いました。ゲームを駆動する「エンジン」の部分は、実のところ「Love Letter」で既に提案されたものにかなり被っていると思うのですが、ラウンドの始めに場に出される1枚の「小早川」がキーとなっていて、(当たり前ですが)Love Letterとはまったく別のゲームになっています。一番大きい数字を出した人が勝つけど、一番小さい数字に「小早川」の数字が足される、という、聞いた瞬間「シビれるぅ~」と叫んでしまいました。

何よりも、ルールがわかり易い。カード効果もなく数字のみ15枚。ラウンドもだらだらとターンを回さず、カードを引けるのはたったの1回だけ。それだけでゲームとして成立させてしまっています。

実は、オインクゲームズさんの過去のゲームは、微妙に私の好みとずれていることが多く、「卑怯なコウモリ」はゲームとして成立していない気がしたぐらいですし、「藪の中」はなかなか面白いと思ったものの、ブラフゲームなのか運ゲーム(たまたまそうなる、というパーティーゲーム)なのかはっきりしない所がありました。でもこの「小早川」は、私のようなゲーマーにとっても、十分ゲームとして成立していると思います。

もちろん、いくつか気になる点はあります。例えば、小早川が「8」、手札が「6」で、うーん小早川を上書きするような場面でもないしな…というような時に、引いたカードが「7」だった場合、みたいな時。考える事は6を捨てるしかないと思うわけで、こういうのが続くと、「考える事が何もない、のっぺりしたゲーム、という印象になるかと思います。

プレイヤーが捨てるカードの情報から、他の人の手札を読むのが醍醐味のゲームとは思うのですが(Love Letterと同じですね)が、情報としてはちょっと足りなすぎる、と思う点もあります。例えば、3-4人の場合には、カードを引くターンを2周ぐらいしてもいいのでは? とも思いました。あと、最後手番の人が有利すぎる気もします。逆に最初の手番の人は、「どうせ小早川上書きされるだろうしなー」みたいな「運ゲー度」が高まる面もあるので、「参戦の意思表示の順は、後手番から逆周り」みたいにするとどうだろうか、などと考えたりもしました。

とはいえ、上記のようなことは、当然佐々木さんも検討された結果での、現状のルールなのでしょう。現状のルールはとにかくシンプルかつスピーディなのがすばらしく、私がシビれたのもそこなわけなので、これはこれで良いのでしょう。大人気ゲーム「Love Letter」だって欠点だらけのゲームと言ってしまってもいいわけで、それでも人気なのはそれを補ってあまりある魅力があのゲームにはあるからです。

オインクゲームズさんらしい「読みきれない読み合いゲーム」を、Love Letter的なハイスピード決着ゲームに仕上げた良作だと思います。これまでオインクゲームズが合わないと思っていた人にぜひ遊んでもらって、感想を聞いてみたいですね。

ちなみにこの金属製コイン、戦国時代の小早川家の家紋「三つ巴」があしらわれており、とてもリッチなのですが、これ用に作られたものなのでしょうかね?(三つ巴自体は日本古来からあるありふれた文様ですので、たまたまこういうコインが既製品であったのかなーとか想像しているのですが)。→追記:なんと、このゲームの為に特注で作られたコインのようです!

4人戦と5人戦を2戦やってみて、やはり運の要素は強いと思うし、Love Letterのような「してやったり感」をあまり感じれない所もあって、自分としては購入を迷っているのですが、これは恐らくライトゲーマー層にかなりヒットするのではないかと思います。うーん、どうしようかなー。デザイン素敵だしなー。

同人ではなく商業作品とはいえ、いきなり物凄い完成度の作品からスタートして、この後のゲームにも期待が高まります。

アルパカパカパカ 2-6人/6+/15分/1500円(高天原)


たなやんさんのツイートでちょくちょく目にしていたこの作品。まず、可愛らしいアルパカのイラストに心奪われます。最初に配られる「顔」と「体」のカードを見て、一瞬でこのゲームの主旨を理解します。

首を伸ばせ」と。笑

様々な「首パーツ」のカードが山札になっており、そこから2枚引いて1枚裏向きで捨て札にし、もう1枚は自分のアルパカの首に加えていく、というのを繰り返していきます。で、首カードでセットコレクションをする、という感じです。「リボン上下」が揃うと6点とか、アクセサリー4種が揃うと+5点、とか。

もうそれだけでテーマとして面白いわけですが、システム的にもいくつか唸らされる仕掛けがあります。

ひとつは、「山札から2枚引く代わりに、裏向きで捨てられているカードを全部取っても良い」というルール。一気にたくさん首を伸ばせるけども、首カードには「汚れている首(-1点)」というカードもあるので、それが捨てられている可能性はかなり高いわけです。この辺は「ギャンブル」で、場が一気に盛り上がる仕掛けと言えます。

もうひとつは、「首カードは他人といくらでも交換交渉を持ちかけて良い」というルール。これが非常に良いですね。このゲームを単純な引きゲームにしていないのがこれだと思います。ただ、ルールに「一人と交換する交渉ができる」とあった為、今回は「交渉を持ちかけられる相手は一人だけ」というルールで運用していて、個人的にはこれは複数の相手に交渉を持ちかけて、その中で一番良い条件を提示した人と交換すればいいんじゃないかなーと思いました。

そして一番いいなーと思ったのが、「首が一番長い人に4点」というルールです。笑
これこそこのゲームの醍醐味!汚れた首だろうがなんだろうが、とにかく伸ばしたやつが偉いのですw

というわけで、みんな大いに気に入って、3回も遊ばれていました。

私は今回、殆どの場面で「捨て札が3枚以上あったらそっちを取る」のを選択していました。「汚れた首」のカードはそこそこ多くはありますが、せいぜい1/5程度の確率ですから、3枚の中身は汚れよりも他のアクセサリーカードの確率が高い感じなのですよね。しかも、首を伸ばせば4点貰えるのですから、4枚ぐらい汚れカードがあってもそれで帳消し。それよりも、カードが増えて自分の可能性が広がる方が良いと思いました。

で、実際、3回とも私の勝利。交渉はもっと頻繁にあるかなーとも思ったのですが、メンツによるのかあまり起こらず、明らかにお互いWin-Winになるようなケースでのみ、1ゲームに1回か2回ぐらい発生していたようです。もうちょっと交渉が熱い方が好みかな? でもそうすると、途端に難しいゲームになっちゃいそうなので、このままでよいのでしょう。

汚れカードが-1点なのは、これはシャハト算(1枚だと-1点、2枚目は-2点、3枚目は-3点…つまり、3枚だと1+2+3=6点減点)にした方が場がひりつくのではないかなとか思ったのですが、そうすると対象年齢が上がってしまうのだろうな、とか思いました。ただ、汚れカードのデメリットがそれほど大きくないせいで、捨て札を取る「ギャンブル」のデメリットがあまり強調されず、「取ったもん勝ち」っぽくなっているところはちともったいないと感じました。あと、ゲーム開始時に、特定のカードだけ抜いた後、残りをシャッフルして20-40枚抜き出し、抜いたカードを加えて再度シャッフル、みたいな部分は、ちと面倒だなと思いました。せめて、抜くカードにマークをつけておくとかすると、さささっと見つけやすいかなーと思うのですが、コストもかかるし、仕方ない部分でしょうか。

拡張ルールだと、特殊効果がついたアルパカをそれぞれ担当する、みたいな感じになっているので、そっちもやってみたいですね。なんというか、「物凄く唸らされる傑作」というのではないのですが、万人にお勧めできる良作だと思いました。このゲーム、100人やって100人が、程度の差はあれ「面白い」と言うのではないかなー。そういうゲームは貴重です。入手できる機会があったら買ってしまうかもしれません。いろんな方の感想を読んでみたいゲームですね。

「小早川」から2作続けての良作に、今年のゲームマーケット作品のレベルの高さを感じます。

PAAR 3-7人/6+/5-15分/1500円(青い街)


私は初めて聞いたサークルなのですが、界隈では有名とのこと。テーマは「恋愛」。恋人募集中の人たちが集まって、自分の理想のペアを見つける、という、ロマンティックなものになっています。カードのデザインもこっていてオシャレ。これをおっさん達だけで遊ぶこのシュールさ。盛り上がるしかないでしょう!

ゲーム内容は、マークが5種類で数字が0-9になったトランプみたいなカードをシャッフルして4枚ずつ手札にして、麻雀の要領で「山札から1枚引いて、役が出来たら上がり。できなければ1枚捨てて手番終了」を繰り返していくゲームです。役は「同じマークの続き数字3枚(ラン)」か「同じ数字のカード3枚(セット)」。

で、それだけなら「なんだ、シンプルにした麻雀か」となるのですが、役が出来ただけでは上がれないのです。ランならその両側の数字カード、セットなら同じ数字カードを、他プレイヤーの誰かがその時点で持っていないと駄目なのです。麻雀的に言うなら、誰かに「チー」か「カン」をしてもらって初めてあがれる、ということです。そして、役を作った人と、チーかカンをしてもらった人が、ペアとなって上がります。

奇数人でやって、最後の一人になる恐怖と戦うのが似合うゲームのようです。笑

ゲームとしてみると、「誰かがあのカードを持っているかどうか」というのはなかなか読むことは難しく、また、捨てられたカードによっては「今狙ってる役、もうあがれないじゃん」という状態になることも珍しくなく、時にはあっという間に上がれる場合もあり、運要素は非常に強いとは思いますが、そのへんは麻雀も似たようなもの。運に翻弄されながら「あっ、私そのカード持ってる!きゃー、ペアだー!」みたいに盛り上がるパーティーゲームなのだろうと思います。

ちなみに、ランについては、麻雀で言う「カンチャン待ち」で手札をオープンすることもできます。その分、ペアが見つかる可能性は下がりますが、別に失敗しても、カード4枚引きなおしになるだけなので、果敢に攻めると良いのではないでしょうか。

考え所の多いゲームではないので、コムズカシイゲームが好きな私としては進んでプレイしたいゲームでは無いのですが、男女が混ざるパーティーなどで気軽に楽しめるゲームに仕上がっていると思いました。どなたか、男女同士で遊んだ感想はないかな…?

いやはや、今回のゲームマーケットは本当にレベルが高い…。

トロージャン 3-5人/8+/20分/500円(十式ゲームワークス)


次に出されたのが、先ほどのPAARと同じく、麻雀的な要素をベースにしたゲーム。
麻雀というよりは、むしろラミィキューブ、かな?

何色かのスートの、1-12のカードを何枚かずつ配り、山札から引いて手札にセットかランが出来たら場にいくつでも出せ、先に手札を全部無くした人が勝利。既に場に出ている他の人のセットやランに、1枚単位でカードをくっつけて出せる「レイオフ」というルールがあり、このあたりがラミィキューブっぽさを出しています。

面白いのが、山札を引く代わりに、捨て札の列(捨てられた時系列にずらして全部見れるようになっている)から1枚を指定してそれを取る事も出来る点。ここでちょっと、狙った役が作りやすくなっています・・・が、その時に、指定したカードより後に捨てられたカードもまとめてごっそり手札に入れなければならないのです。

場を見ながら「このカードはもし余っても、あそこにつけられる可能性があるな…」などと考える楽しさ(ラミィキューブの楽しさですね)があり、個人的にはPAARよりこちらの方が好みですね!

たまたまなのかもしれませんが、ランよりセットばかりが場に出た為、「あそこに付けれるな…」という事がちょっと少ない感じがしました。ひょっとして、カード構成によって、ランが作りにくくなってるんでしょうか?

しっかりとゲームになっており、ベースとなった麻雀やラミィキューブに別の楽しさを加えることに成功していると思います。麻雀やラミィキューブをあまり知らない人の感想も読んでみたい所…。

麻雀的なゲームを2作連続で遊んで、ちょっと同人っぽい雰囲気になってきました。
ここらで一旦、お昼の食事を各自取ります。私は事前にコンビニで買ってあったおにぎりをほうばりながら、ゲームマーケットの話に花を咲かせます。

カナイ製作所さんの200円ゲーム買えましたか?とか(買えたらしい)、I was gameの新作買えましたか?とか(買えたらしい)、おのさんの本90分で売り切れたそうですね、みたいな話をしてました(サイン本見せてもらいました。羨ましい~)。

■DUNGEON OF MANDOM ダンジョン・オブ・マンダム(I was game


昼食タイムも終わり、ここで期待のI was gameさんの500円ゲーム。話に聞くと、サプライズ(?)で12時頃から他のサークルの委託で出品されたそうで、買い逃した人も多いんじゃないでしょうか?

カードデザインがドット絵! テーマはRPG! ファミコン・ドラクエ世代にはたまりません。

で、ルールを聞いて絶句しました。ああ、やっぱこの人は天才だ、と。
大量カードの傑作コンボドラフトゲーム「ヴォーパルス」に続けてこんなゲームも出せるのか、と。国内のゲームデザイナーの中では現時点で私の評価No.1です。それぐらいこの「ダンジョンオブマンダム」のアイデア、テーマ、出来栄えは素晴らしいです。

どういうゲームかと言うと、「俺ならこの貧弱な装備でもこの恐ろしそうなダンジョンを攻略できるぜ!」という事を、どんどん装備を外して素っ裸になりながら競り合っていく、というもの。笑

はいもう歴史に残る傑作決定!なんでこれが500円なんですか大爆笑カレーさん!

ゲーム開始時に、「ドラゴンランス」とか「ナイトシールド」とか強そうなアイテムカードをフル装備した「あなた」というキャラクターが場に出ます。この「あなた」は、プレイヤー全員で共用です。で、スタートプレイヤーから順に1枚ずつ、モンスターカードを山札から引いて、
  1. 「モンスターカードを裏向きのままダンジョンに置いて、俺はこの装備でいける!」と宣言するか、
  2. 「引いたモンスターカードをダンジョンに置かずに裏向きで捨ててから、装備品からアイテムカードを1枚外して、俺はこの装備でいける!」と宣言するか
を選ぶわけです。もし、カードを引く前に「こりゃ、無理だろ・・・」と思ったら、引かずにラウンドから降りることもできます。1人を残して全員が降りるまでこれを続け、残った1人に、「じゃあ、どうぞ」と、残った装備で、ダンジョンのモンスター退治に出発してもらいます。アイテムは「HP+3」とか「低レベルのモンスターを倒せる」たいまつとか「アンデッドを倒せる」聖杯とかです。モンスターは「ダメージ9」のドラゴンが最強となっています。

このチキンランから降りずにどんどん突っ込んでいくと、「ダンジョンのモンスターが増える」か「装備品が減る」か、どちらにせよどんどん緊張が高まっていくわけです。装備とモンスターの数がギリギリの状態で手番が回ってきた時に、「…弱いモンスターを引けば、大丈夫!」と気合を入れて引いたカードに「ドラゴン」がいたりすると、非常にやばいことになります。このモンスターをダンジョンに置いたら、攻略は多分無理。かといって、このモンスターを捨てて装備を外したら、それはそれで無理・・・。なので、モンスターカードを裏向きのままダンジョンに置いて、微妙な表情で棒読みしながら敢えてこう言います。

「あーこれ、ドラゴンやったわ。これ攻略無理やわ。みんな降りた方がいいで。」

終わった後も「もう一回やりましょう」「もう一回」「もう一回」「もう一回だけやりませんか」と、猿のようにプレイされていたのが印象的でした・・・w

確か、海外のゲームにも、「自分がどんどん不利になるカードを出していくチキンラン」なゲームがあると以前どこかで読んだことがあるので、それを参考にされたのかもしれないのですが、それを差し引いても素晴らしいゲームです。多分、同じファミコン世代の男性なら、大いにヒットすると思うのですが、どうかな…?

余談ですが、この作品の説明書の最後に、「この製品を定価である500円を超える価格で転売することを禁じます」という但し書きがついていて、この人はホントゲームをよくわかってるな、と思いました。

で、これ、再販されますよね!? されなかったら暴動起こします!笑

いやー、今年のゲームマーケット作品、もうマジでヤバいことになってます。さて、お次は・・・!?

ロストレガシー 2-4人/10+/10分/1500円(ワンドロー)


ここで出てきたのが、こちら、傑作ハイスピード読みあいゲーム「Love Letter」のシステムを継承したという作品。ワンドローの木皿儀さんと、Love Letterのカナイセイジさんの共作ということになっています。

果たしてあの傑作をどのように継承したのか…!?

ルールを聞くと、基本はLove Letterとほぼ同じゲームです。ただ、山札が尽きた時に、「数字が大きい人が勝利」ではなく、「数字が5のカードがどこにあるか当てた人が勝ち」というゲームになっており、それを当てる(探索する)順番が、「数字が小さい人順」になっているというのが、新しい点です。また、基本セットしか見ていませんが、カード効果も結構変えられていて、例えば「兵士」のような「相手のカードを当てる」という効果はなくなっているようです。なるほど、Love Letterのシステムを継承して、新しいゲームに作り変えられています。

で、やってみての感想ですが、Love Letterの面白さをうまく継承して、要素を足しているな、と感じました。ただ、基本セットを一回やったきりの感想だと、自分はLove Letterの方が好きかな? もともとLove Letterのシンプルなところが好きだったので、そういう部分を期待してプレイしてしまったのかも。ネットでは、絶賛コメントがよく見られますね。私も、もし先に遊んだのがLove LetterではなくLost Legacyだったら、何の文句もなく遊んでいたかもしれません。続編的なゲームの持つ宿命かもしれないですね。

いろいろ書いていますが、Love Letterのテーマを「遺跡探索」というロマンあふれるテーマに変え、ちゃんとそのテーマに意味を持たせた「探索フェーズ」を追加することで、ゲームによりストーリー性を追加したその手腕は見事としか言いようががありません。Love Letterよりこちらを好む人も大勢いるでしょう。私も、何度かやっているうちに「なんだ、Lost Legacy面白いじゃん!」となる可能性もありそうです。皆さんの感想も、ぜひ聞いてみたい所です。

(追記: 推奨カードセットとか提案されてるのを見ると、やっぱもう一度やりたくなってくるなぁ…w)

個人的には、この箱に収まる「Love Letter」のカードセットを付けた「プラスLove Letterパック」を出して欲しいなーとか。笑
いや、別に、今のLove Letterのカードそのまま収まる気がしますが、普及の為に。

話題作のLost Legacyも遊べて、満足レベルが最高潮に達しつつあります。さあ、次のゲームはなんだろう?

ホシリンピック 3-4人/20分(大気圏内ゲームズ)


こちらも、初めて聞くサークルですが、過去にも良作を作っているところだそうで、期待が高まります。というか、イラストがですね、超好み! このイラストのグッズとか欲しいぐらいです。

テーマはなんと「洗濯物干し」。そのテーマを再現する為だけに、カードを3枚入れて吊るせる透明なカードポケット付き物干し台がプレイヤー人数分、ついてきますw

毎ラウンド、5枚(6枚だったかな?)の手札が配られ、その中から3枚を自分の前へ写真のように吊るしていきます。順番に1枚ずつ吊るしていって、全員が3枚を吊るした後、その日の天気が晴れなら、洗濯物カードに書かれている数字が点数として入る、という感じです。

このゲームの面白いところは、「天気」が決まる仕組みです。毎ラウンド「天気予報」カードがめくられてその日の天気が「晴/曇/雨」で表示されるのですが、これはあくまでも「暫定」で、この後、プレイヤーが物干しに吊るしたカードの中に「てるてる坊主」が何枚あるかで最終的な天気が決定するのです。

てるてる坊主を「さかさま」に吊るすと、雨に一票。普通に吊るすと、晴に一票が入ります。雨になると、吊るした洗濯物カードが全部、プラスじゃなくてマイナス点になっちゃうので、雨になるならば低い点数カードを出さないとまずいのです。

で、他のプレイヤーから見ると、さかさまに吊るされたカードは判るようになっているのですね。普通の洗濯物カードは全部ふつうの向きで吊るさねばなりませんから、さかさまになってるカードは全部、さかさてるてる坊主・・・かと思いきや、もう一つ仕掛けがあります。洗濯物のうち「ズボン」は、必ず逆さまに吊るさねばならないのです(ズボン干す時って、そうですよねw)。

こうなってくると、他プレイヤーの吊るした「さかさまカード」が、雨への一票なのか、単なるズボンなのか分からなくなってきます。やたらさかさまカードばかり出されているので「こりゃ雨だろう」と消極的に行ったら、実は全部ズボンで晴れて大量得点されてしまう、みたいなことが起こります。笑

逆に、「どうせズボンでしょ!」とばかりに自分も攻めていったら、本当にさかさてるてる坊主で雨になって大失点!みたいなことも…。笑

ただ、こういう展開が作れるかどうかというのは結構手札運に左右されるところがあるので、人によっては「なんだよ、普通の洗濯物しか手札にこないよ!」みたいな事になって不条理な気分を味わうこともあるかもしれません。この辺の運要素は、個人的にはもう少し減らした方が好みです。

他、「下着は1点だが、上下セットで干すと+3点」とか、全体で2枚しかないけどイベント的なアクセントになる「下着泥棒」とかがあって、ゲーム中にドラマを生み出すセンスも素晴らしいです。

ルールも分かりやすく、じんわり楽しめ、笑いも起こる、女性でも楽しめるパーティーゲームだな、と思いました。カードの厚みがちょっと薄めで、吊るしたカードが太陽光などで透けて見えてしまう場合があるのが気になりましたが、室内の蛍光灯の元、夜とかにやる分には問題なさそうです。

手札を固定(12枚ぐらいの)にして、全4ラウンドで3枚ずつ使い切るタイプのゲームにしても、面白いかなーと思ったのですが、まぁ、ゲーマーの発想ですねw 
他、てるてる坊主カードを自分が出すメリットが微妙に低くなっている気がしたので、晴れの時に上向きてるてる坊主を出していたら+2点、雨の時にさかさてるてる坊主を出していたら+2点、みたいな感じにすると、戦略によりメリハリが付くような気もします。

テーマが非常に良くて、やっぱテーマって大事だなーと思いました。個人的にかなり印象的な作品だったので、他の人の感想もいろいろ読んでみたいですね。

それにしても本当に今回のゲームマーケット作品は、どれもこれもレベルが高いです。


マネーダイス 3-8人/30分/1500円(Chicken Dice Games)


ここで、名前をよく聞くチキンダイスゲームズさんのこの作品。ダイスいっぱい振ってお金儲け!
各国の債券を競り合って、債券の高騰を狙います。5人でプレイ。

債券カードは6か国ぶん(つまり6枚)あって、それぞれがダイス目の1~6まで対応しています。で、ラウンドのはじめにダイス10個ガラガラっと振って、1が3個出れば1の目に対応する債券の価格が3個分上がり、2が1個出れば2の目に対応する債券の価格が1個分上がり・・・と、そのラウンドの債券の価値が決定されます。価値が高いほど、ラウンドの最後にこれまたダイスで決まる「収益」が高くなる可能性が高いので、自ずと競りも熱くなるという寸法ですね。

但し、価値の高い債券カードを手に入れたからといって、必ずしも高いリターンが約束されているわけではないのがポイント。ダイス振ってその国の目が出なければ、1円にもならないのです。なので、それよりは、現在の競りに出されているお金を総取りして「降りる」方が賢いという選択も…!?

競りへの参加は、ブラインドによる2つの債券カードへの秘密裡な参加入札決定により行われます。全員で入札対象を一斉にオープンして、誰ともかぶってなければ無償でその債券カードが手に入ります。かぶった場合は、手持ちの資金を使っての競り合いが始まります。

さて、私はというと、最初のラウンドで一番価値の高かった「6」の国の債券カードに、ダブルで入札しました。本来は2つに入札できるところを、1つの債券にダブル入札することで、収益が2倍になる、というものです。当然他のプレイヤーと被りましたが、全力で競り上げて獲得。

そしてラウンド終了時の収益で、なんとまたもや「6」の目が大量に出て、一挙に大量の資金を獲得してしまいました。

残りのラウンドは、その潤沢な資金を使って価値の高い債券カードを金の力でねじ伏せながら獲得。まぁ、ある程度突っ込んだ所で降りる事も考えたのですが、途中で他の人が降りてしまって結局、「まぁ、これも全力で行くか」という感じに。収益の出目も悪くなく、資金が積みあがっていき・・・そのまま勝利しました。

こう書くと、なんだか最初に資金ゲットしたプレイヤーが一直線に勝つゲームのように聞こえますが、実際には、収益の出目が悪ければ「めちゃくちゃ金突っ込んで買った債券が、クズやった…」みたいなことも起こるはずで、今回はたまたま私の運が良かったのだろうと思います。資金力で先行したプレイヤーが有利なのは、まぁ、テーマ的にも仕方ないのかなぁ。

基本はギャンブルゲームですが、なんやかんやでダイスを振るのは楽しいし、競りも楽しいので、良いパーティーゲームだと思いました。(^^)
お金が、人生ゲームみたいな紙幣になってるのも、それっぽくなっていいですね! グラフィック・デザインが本格的で、分厚い紙とか使ってどこかのメーカーが版権買って豪華なコンポーネントで出せば、そのまま商用で通用すると思いました。

こういうゲームが市場でどういう評価を受けるのか、皆さんの感想もお聞きしたいところ。

さて、朝からずっと軽めの同人ゲームばかりやり続けて、やや頭が疲れてきました・・・ていうか私、前日も夜中までボドゲ会してたんですよね・・・その直前は、5時間カラオケしてたし…。しかし、それでもいくぜ、次のゲムマ作品へ!

ドンブリコ! 2-4人/9+/15分/500円(有限浪漫)


ここで出てきたのが、ブラフ要素のあるシンプルなゲーム。どんぐりころころどんぶりこ…のあの歌がテーマのゲームです。絵柄も可愛い! 4人でプレイ。

ゲーム内容については・・・こういうのはなんていえばいいのかな? 場に4枚出ている-2~5までの数字が書かれたカードに、各自が手札から1枚ずつ、好きな列にカードを付け足していきます。もしくは、付け足さずにどこかの列のカードを全部取って、その合計分、コインを獲得します(1枚しかない列は取れません)。但し、合計が6を超えている列や、合計がマイナスのカードは、「バースト」し、逆にコインが何枚か取られてしまいます。ちょっとコロレットっぽいのかな?

もちろんこれだけでは、単にいい列を取っていくだけでゲームになりません。ここにブラフ要素が追加されています。カードを列に足す時に、「裏向きのまま」足すこともできるんですね。こうすると、自分だけが合計を知っているけど他の人からは推測するしかない、という状況が生まれます。ただ、裏向きで置くにはカードの上に手元からコインを1枚、投資する必要があり、このコインはその列を取った人に取られてしまいます。逆に、カードを表向きで置けば、コインを1枚、ストックからもらえます。

尚、誰かが「合計6」の列を取ったら「ドンブリコ!」でラウンド終了。カードを回収して再度場を作ります。先に誰かが20枚取るか、コインストックがなくなったらゲーム終了です。

なるほどなるほど、これはつまり、「5」の列に「1」のカードを裏向きで置いて、みんなが「これはちょっと怖くて取れない」とか言って敬遠してる間に、自分が取っちゃう、みたいなのを狙うべきなのでしょう!と思った私は、さっそく実践してみました。

私「じゃあ、5の列のところに、このカードを裏向きで置きます(1のカードを裏向きで置く)。」
次のプレイヤー「えー、これ1とかじゃないのー。自分でドンブリコ取ろうとしてるんでしょ!私これ、取っちゃいます! あ、やったー、ドンブリコ!

・・・ダメだ・・・完全に思考を読まれています。その後も、やることなす事裏目に出る・・・というか、多分私が下手なんでしょうw 他プレイヤーの獲得コインが「18枚、26枚、24枚」みたいないい勝負になっている中、私だけ6枚。6枚ですよ6枚! どんだけ下手なのかとw

カード枚数も絞られていて、そこからカウンティングである程度他の人のカードや裏向きのカードを推測可能になっているところも良い感じです。

気になったのは、「1または5として数えられる」カードの存在。これがある列は、取るリスクが極端に減る(バーストしにくい)為、ゲーム性を損ねているように思いました。また、裏向きで置かれたカードがある列にはコインが乗るので、その列を取る「リスク」がそれによって低減されてしまっており、緊迫感を薄めてしまっているのでは…という感じもしました。単に、「表向きで置けばコインが貰えるが、裏向きだと貰えない」だけとか、コインはストックに戻す、とかだと、ダメなのかな?

私がボロ負けしたのもあって、こういう細かい部分がちょっと気になってしまいましたが、他のプレイヤーはみんな気に入ったみたいで、これは面白い、と絶賛していました。シンプルなカード構成で、ちゃんとしたゲームになっているのは素晴らしいです。ネットでも評判よいみたいですね。本日のゲーム会では、これをベストゲームとして挙げる人もいました。

時計は夕方5時を回り、朝の9時から次々と軽めの新作同人ゲームばかりしている為、頭がだんだんとゆだってきた感じがします。何か重いゲームがやりたい気がしてきますが、今日は同人ゲームをやりにきたんだ、と自分に言い聞かせて次へと進みます…。


さいしょはストーン! 3-4人/30分(イリクンデ)


このゲームについては、ルールブックが少し分かりづらく、また、私自身が「戦略性」を過度に期待していた事もあり(実際にはパーティー要素が強いゲームでした)、少し評価が辛いです。(追記:ルールブックが一部、修正されたようです。分かりやすくなってるかも!獲物の配置から、ルール解釈間違ってますね…w  http://yirlikumde.blogspot.jp/2013/04/blog-post_22.html?m=1 

4人でプレイ。まず、はとさんがルール説明を始める前に、「実は、まだよくわかってなくて…みんなでひとつひとつ確認しながら行きましょう」と前置きがあります。ただ、「ワーカープレイスメントらしい」ということで、重ゲーを欲していた私はちょっと期待が高まりました。で、みんなで1行ずつルールを読んでいくわけですが、割とルールが読みづらく、一つ一つ、意味がわからなかったり、ルールの意図が読めなかったり、ということが続きます。

まず、獲物の準備のところで、「山札から獲物カードを引いてボードの側に表向きで置きます」とあるのですが、「ボード」というのは狩場ボード3枚と高台ボード3枚のうち、どこの事を言っているのか、また「がわ」なのか「そば」なのか、どういう感じで置けばいいのかイラストもないので分かりません。で、みんなで話し合って、「多分、獲物カードの柄に一致した狩場に置くんじゃないか?」ということにしました。(追記:ルールブックが修正され、この部分は「自分とボード群の間に置く」が正しいようです。なるほど、いろいろと分かってきました。)

「その後、山札からもう1枚引いて、今度は裏向きのままで、表にした獲物カードの横に置きます」とありますが、これも、「表にした獲物カードって、どこの事を言ってるんだろう…」という話になります。これもとりあえず、「今置いたカードの隣ってことでは」ということにします。

次に、「モブ原人は、原人として扱えばいいのだろうか」という事で議論が起きます。「高台に置かれる原人は3体まで」にモブ原人は含まれるのかどうか、そういうのが書かれていないので判断がつきません。そもそも、「高台には原人1体か2体しか置けません。つまり、高台に置かれる原人は3体までであり、1人のプレイヤーが3体置くことは出来ません」という文章が、全部意味的にbecauseでつながっているのか、それとも「よって」という因果関係があるのか、それとも、個別のルールを並べているだけなのかも、ちょっとわからない感じでした。

そして、次に最も重要なルールが披露されます。

「誰が獲物が取れるかは、ゲーマーじゃんけんで勝敗が決まります」

なん・・・だと・・・!? ワーカープレイスメントじゃなかったのか・・・!?(こちらの勝手な勘違い)

いや、まぁ、ワーカープレイスメントといえばそうなのかもしれません。ただ、それはあくまで「じゃんけんに参加できる権利」を取り合うだけであって、どれだけうまく立ち回ろうが、最終的にはじゃんけんで全てが決まります。つまり、バカゲー的パーティーゲームだったのですねw

バカゲーなのは良いのですが、高台と狩場へ原人を置く際のジレンマが、ちょっと良く分かっていません。「高台」と「狩場」が、どう考えても高台に置いた方が有利にしか思えなくて…。手番順に、高台に2つ原人を置いて、次のプレイヤーが他の高台に2つ置くなり、空いているマスに1つ原人を置くなりして、高台が埋まったら、近くの狩場に置く、というのを単純に繰り返していきます。

スタートプレイヤーが、「じゃあ、よくわからんけど、この獲物カードを指定します」と宣言します。
「さいしょはストーン!」の掛け声で、まず「グーを出したプレイヤー」が獲物への挑戦権を獲得します。しかし、ここで、その獲物の近くに原人を置いていないプレイヤーはグーを出してはいけません。間違って出すとペナルティがあります。・・・と書かれているんですが、間違う事ってあるのかな・・・? 何かルールを間違って理解しているような気がしてなりませんが、とりあえずそれで続けます。

で、グーを出したプレイヤーで「勝負」をします。勝負はゲーマーじゃんけんで決めます。ゲーマーじゃんけんの説明は、省略しますが、まぁ、じゃんけんです。勝ったプレイヤーはその獲物を獲得し、負けたプレイヤーは原人を1つ、狩場や高台から取り除きます。

多分、「この獲物についてはいったん参加パスして、競合が減ってから次の獲物を独り占めしよう」みたいな戦略があるのでしょうが、ルールを間違えて「負けたらモブ原人も全部無くなる」と解釈していたので、もうどうせ一か八かだ、と、みんな素直に欲しいカードへ突っ込んできます。裏向きの獲物カードを覚えておいて、「実はここにいい獲物がいるんでしたー!アババー!」みたいな面白さは確かにありそうですね。

で、ゲームも終盤にかかったころ、ルール解釈ミスを発見。じゃんけんで負けた場合、モブ原人+通常の原人を全て排除する必要はなく、モブ原人がいるならそれ1つを戻すだけでいいらしいのです。でも、ゲーム中なので、まぁこのままでいいやと最後までプレイ。

結果は、石7個を取って私の勝利。やっぱ勝つとそれなりに嬉しいです。

で、終わってから改めてルールを確認し、じゃんけんに負けてもモブ原人1個戻すだけでいい、ということが分かったりして、なるほど、これならもっと面白いゲームになるかも…とか思いました。じゃんけんで盛り上がれる人なら、どちらにせよ楽しめるかな。最終的にそこによりそうです。

恐らく、ルールをもう少し明確化して、しかるべきメンツとしかるべきタイミングで「楽しみ方」を理解した上で遊べば、私もちゃんと楽しめるような気がします。あと、原人を置く時のジレンマの作り込みがもう少しあると嬉しいかな(現状では、高台に置くのを優先する以外の手ってないですよね?)。

ゲームをノリとフィーリングでプレイするタイプの方には、結構ヒットする可能性があるな、と思いました。いやほんと、ちゃんと理解して楽しめば、これ面白いゲームだと思います。プレイヤーの一人も、「自分は結構こういうノリ好きですよw」とおっしゃってましたし。

追記ルールが明確化された事により、このゲームの意図が見えてきました。高台に置くと、二つの場所へ狩りにいけるようになりますが、その分、どの狩場が指定されても「さいしょはストーン!」の掛け声に正しく反応せねばならない為、リスクが有るという事なのだと理解しました。また、獲物カードの指定は、他のみんなが間違いを誘発するように、不意打ちっぽく指定してすかさず「さいしょはストーン!」とやるのが正しいプレイスタイルなのではないでしょうか。もしそうであれば、そのようにプレイするよう、ルール上に指示が欲しいところです。そういう視点でみると、いくつかのルールに合点が行くようになり、バカゲー的な意味で、これは結構いいゲームかも、と思えました。どなたかの、正しいルールと認識でプレイした感想を読んでみたいです。)

時計は19:30。もはや同人ゲーム卓に残っているのは私とはとさんのみで、他のみんなはもう帰ったり、重ゲーを楽しんでいたりします。私はというと、正直もう、この頃には「あふぇ?ひょふろへろへも?」とか言葉にならない何かを虚空に向かって叫ぶ泥人形と化していました。でも!それでも!今日は同人ゲームをやりに来たんです!

ROBOTRINO 2-5人/8+/30分/1000円(十式ゲームワークス)


もう帰ろうとしている人を無理やり説得して、このゲームを3人で遊ぶことに。
お昼前にやった「トロージャン」と同じサークルの作品です。あのゲームを作った所なら、一定品質は確保しているはず、という期待をもってやりましたが、なるほど、面白いアイデアをうまくまとめているなと思いました。

ゲームは、トリックテイクのように「リードカラー」で1-4のうち一番高いカードを出した人が勝ち、リードカラー以外にも「切り札の色」があり、リードカラーよりも強い色になります。手札は4枚なのですが、なんと、1枚ずつ順番に出していくのではなく、ラウンドの初めに、どの順番でどのカードを出すか、決めてしまうのです。全員が決めたら、先頭から順番に自動処理していき、トリックを取れた分だけチップをもらいます。事前プロットのゲームになっているんですね。斬新です。

さらに、これに加えて、特殊効果カードというのが4枚、手札にあります。「切り札色を変える」モデルチェンジカードと、「数字の強さを逆にする」反重力カード、そして効果なしが2枚です。この特殊効果カード4枚(固定)と、ランダムに配られた通常のカード4枚を1枚ずつセットにして、ラウンドの初めに「どの順番で出すか」決めてしまうわけです。

事前プロットゲームは私も結構好きで、思い通りに行った時の爽快感がいいんですよね。さっそく考えてみます。

(追記:配られた手札を最初に全員にオープンにしてお互い確認しあう、といううルールを適用していませんでした。その結果、相手の手が殆ど読めなくなっており、「パーティ寄り」と評価していますが、実際にはかなりゲーマー寄りの良作になっているのではと思います。ネットの絶賛ツイートで気がつきました。大変失礼いたしました。)

(追記2:同種の効果カードが使われた場合は打ち消しあうというルールも適用していなかったようです。ホントすいませんでした…)

スタートプレイヤーが、最初に出す通常カード1枚のみを公開します。それを見て、他プレイヤーもプロットを開始します。私がスタートプレイヤーなので、ここはひとつ、最初にしか使えないであろう手を使います。つまり、「数字の1を公開しておきながら、反重力カードを使わない」です。恐らく、2人とも、私が反重力カードを組み合わせてくるだろうと読み、どちらか一人ぐらいは「じゃあもう一度反重力カードでもとに戻してやれ」と意地悪な事を考えるはずです。2人ともがそんな意地悪をしてくれば残念ながら失敗ですが、まぁ、無駄にカードを使わせたと思えばOKです。で、結果は見事、1人だけが反重力カードを出して、1で勝利! 続くプロットも、最初のトリックで勝つ事を前提に組み立てていたので、連続して勝利。これは楽しいw

とはいうものの、なかなかそう連続してうまくはいかず、途中からはしてやられる感じに。これはこれでいいことですよね。みんなが一回ぐらい「してやったり!」感を味わえれば、ゲームとしては成功と言えると思います。

というわけで楽しく遊んだわけですが、当初に想定していたよりも運要素は強いというか、「モデルチェンジ」が結構強くて、プロットがそこで台無しになることが多い為、どちらかというとパーティーゲーム寄りかな、という感じでした。現状でも十分な良作ですが、モデルチェンジ周辺のルールをうまく調整すれば、さらに化ける可能性を秘めている・・・などと、意識朦朧とした頭で考えたりもしました。(追記:モデルチェンジも、バッティング時には無効化されますし、最初に手札オープンしてからなので「あそこで使うはず…」という読みも発生するしで、現状で問題ないと思いました。正しいルールでもう一度やってみたいです)

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というわけで、ふと気が付くと、残ったのは私とはとさんの2人。他のみなさんはまだ重ゲーに興じています。2人で遊べる同人ゲームもあったのですが、ちょうど良い感じのものがなく、ついに私から、最後にフェルトの新作「リアルト橋」を2人でやりませんか、という提案をしました。それほどまでに重ゲ成分不足を感じていたのです。はとさんも私もプレイ済のゲームですが、2人プレイは初めてでした。最初は「うーん、やるならフタリコラとかの方がいいかな…」と渋っていたはとさんをなんとか説得し、リアルト橋をプレイ。

2人用ヴァリアントがあったのを知らず、その部分のルールを読みながらのプレイだった為、私が致命的なルールミスを犯してしまい(橋とゴンドラを置ける場所が、NPマーカーのある場所のみだと勘違いしていた。実際は通常通りどこに置いても良い)、やたら頭を使うゲームになってしまっていたのですが、5ラウンド目から修正して、残りはちゃんとしたルールでプレイ。なるほど、2人でも十分面白いです。勝敗についてはまぁ、ノーゲームですねこれは。

ここで時間切れとなり、終了。最後に重いゲームで締めれて本当に良かった…w

終わった後、はとさんとティムさん3人でラーメンを食べに行ったのですが、そこではとさんが「最後にリアルトできてほんと良かったです…w 同人も素晴らしいゲームが多いけど、“本物”を遊ぶと、やっぱまだまだだな、と再認識できますね」と仰っていて、首肯するばかりでございました。

いや、もちろん、はとさんも私も大いに同人ゲームを楽しんだわけですけども、重ゲームも大好きなのでw

同人ゲームというか国内ゲームは、今のところパーティー系が多い印象がありますね。ゲームマーケットのような場所で売るのはどうしても難しいゲームは売りにくいでしょうから、そういう傾向が出てくるのも仕方ないのですが、単純に、重いゲームを作るのはなかなか難しく、そういうゲームを作れる国内デザイナーがまだまだ少ない、というのもあるのだろうと思います。もちろん、重いゲームを果敢に制作されている方々もいらっしゃるので、国内デザイナーのさらなる活躍に期待するばかりです。

最後に、本日プレイした「ゲームマーケット2013東京・春」の新作ゲーム(ひょっとして新作ではないゲームも混じっているかもしれませんが)の中で、面白かったもののトップ5を決めたいと思います。第一印象にすぎませんので、お遊び程度・参考程度と捉えて下さい。

5位:マネーダイス(Chicken Dice Games)
 実は、「ロストレガシー」を5位にするか少し悩みました。しかし、レビューに書いた通り、現時点では自分はあのゲームを楽しめていません。また、商業作品である事も考慮して辛口に評価し、それよりも、素直にシンプルなギャンブルゲームを楽しめたこの作品に軍配を挙げました。多少、先行者有利な側面はあるものの、ギャンブル(+バッティング)ゲームとしての出来は王道でしっかりしていると思います。

4位:ホシリンピック(大気圏内ゲームズ)
 完全にテーマ勝ちです。もしこれが、テーマの無いアブストラクトだったら、私はノットフォーミーと叫んだことでしょう。これは決して蔑んでいるわけではなく、それぐらい、このゲームはテーマとシステムのマッチングが素晴らしいということです。あと少しの調整を期待したいですが、野暮というものかもしれません。

3位: アルパカパカパカ(高天原)
 実はこれ、2位にするか非常に悩みました。しかし、レビューに書いた通り、やはり同人的な荒さは多少感じるので、3位となりました。子供でも遊べて、可愛いイラストと分かりやすいテーマでセットコレクション。現状でも人気作になるでしょうけど、こちらもあとちょっとの調整で、さらに素晴らしいゲームになる可能性を秘めていると感じています。

2位:小早川(オインクゲームズ)
 ここまでシンプルなゲームは自分は基本的にはノットフォーミーなのですが、それでも感じるこの完成度の高さにシビれましたので、2位です。こちらは同人ではなく既に国内流通が予定されている商業ですので、世界的ヒットを期待したいですね。

1位: DUNGEON OF MANDOM ダンジョン・オブ・マンダム(I was game)
 文句なくNo.1です。アートワーク、グラフィック、カードの品質、テーマ、メカニクス、ジレンマ、どれをとってもまったく隙がなく、超一流だと思いました。海外でも今すぐ製品として通用するでしょう。再販の方、楽しみに待っております。


これ以外のゲーム、「PAAR」「トロージャン」「ロストレガシー」「ドンブリコ!」「さいしょはストーン!」「ROBOTORINO」についても、いずれも完成度の高いゲームでした。4位以降の評価は殆ど拮抗しています。おそらくこれらのゲームを買った方々は、今頃皆さん満足されているだろうと思います。(追記:ロボトリノ、正しいルールでやってたら、1位も狙えた可能性高いです)

ゲームマーケットの頒布作品のレベルは本当に上がっているなぁ~。まだまだプレイしていない新作があるようなので、どこかで遊んでみたいものです。

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というわけで、以上です。長々とお読み頂きありがとうございました。
感想の中には、辛口なものもあったかと思いますが、決して上から目線で書いたつもりはなく、思ったことをなるべくわかりやすく伝えることが、ゲームを作ってくれた人への礼儀だろうと考えている為です。表現がキツくならないよう、気をつけたつもりですが、不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。

ゲームマーケットで作品を発表し続けているデザイナーの皆さんと、福井からゲームマーケットへ遠征していつも大量のゲームを遊ばせてくれるはとさんに、多大なる感謝を。

こちらの「ゲームマーケット2013春・二人用ゲーム会」も併せて、どうぞ。
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