「くだものあつめ第二版」の紹介

2015/02/06 14:24 に Jun Shin が投稿   [ 2015/03/17 0:32 に更新しました ]
 こんにちは、うずまきスイッチのjun1sです。うずまきスイッチは福井のゲームデザイナー集団「ちゃがちゃがゲームズ」の中の、jun1sの個人ブランドです。これまでに「スタンプグラフィティ」や「おさわり人狼」を制作しています。

 今日は、今度のゲームマーケット大阪2015で販売する「くだものあつめ第二版」について紹介します。

 くだものあつめは、古典の種まきゲーム「マンカラ」を、「お買い物+セットコレクション」という、定番のゲーム・システムと融合させたファミリー・ゲームです。「宝石の煌き」のように、ちょっと頭を悩ませながらも、「お買い物」と「セットコレクション」を楽しむことのできる、気軽な戦略ゲームとしてデザインしました。
 マンカラを参考にしていますが、通常のマンカラとは異なり、各自が自分専用のマンカラ(畑)を持ち、マンカラ上のたねコマをマネジメントしながら、お金をためて狙った果物カードを買い、いち早くポーカーのような「役」を作ったプレイヤーが勝利します。

 自分専用のマンカラを回すことになりますし、ゲームの目的も普通のマンカラとは異なりますが、くだものあつめを遊ぶ際には、マンカラで使われるテクニックがそのまま使えるシーンも多いです。ちょっとその辺りについて説明してみましょう。


 くだものあつめでは、自分の畑に5種類の果物+雨カード、そして「おうち」カードが円状に並べられます。これが、マンカラになります。マンカラと同様に、いずれか一か所(おうちカード以外)のカードの上にある全てのたねコマを取って、その隣から順に1個ずつ、時計まわりにたねを撒いていきます(上の例では、チェリーの上の3つのたねコマを取って、1,2,3とイチゴまで撒いています)。そして、最後に撒いた場所に対して2種類のアクションのうち1つを行います。1つは「水やり」。そのカードに描かれている果物の数(イチゴなら3つ)と同数のたねコマを、中央の「たね置き場」からカードの上へと追加します。マンカラ上のたねコマを増やす唯一の手段です。

 そしてもう1つのアクションは「買い物」。最後にたねを撒いた場所のカードと同じ種類の果物を、市場に並んでいるカードから選んで買うことができます。この時に支払うお金は、「おうち」カードの上にあるたねコマで支払います。

 つまりこのゲームでは、たね撒きをしながら効率よく畑(マンカラ)のたねを増やしていき、それを「おうち」まで運びつつ、お金が溜まったら、今度はうまく狙った果物のカード上へとたねコマを運んでいく、というマネジメントが必要になります。

 どうしたら効率よく畑のたねを増やせるでしょうか? 基本的には、果物が3つ描かれている「イチゴ」の上へとたねを運んでいくのがセオリーになります。しかし、常にイチゴの上へたねを運んでいれば勝てるかというと、そう簡単ではありません。各自の持つたねコマは合計18個であり、それ以上はいくら水やりをしても畑にたねを増やすことができません。そうなる前に、適切なタイミングを見計らって「買い物」をし、またたね置き場へとたねを戻していくことが、効率の良いゲーム運びには重要です。

 ここで大事なルールが1つあります。それは、「おうち」カードの上で「ピッタリ」種まきを終えた場合、追加でもう1手番できる、ということです。これはマンカラにもあるルールで、おうちカードの上のコマがお金になるこのゲームにおいても、このルールが勝敗を分けるぐらいの重要なルールになっています。

 たとえば、次のような場合、どのたねコマを動かすのがベストでしょう?


 市場には「チェリー」が2枚あり、この安い方を買おうとしているとします。安い方のチェリーは、現在3コマで買えます(チェリー自体が2コマ、市場の位置よって+1コマ)。ちょうど畑には、チェリーの一つ手前のバナナの上にたねが1コマ乗っており、これをチェリーの上へと運べばチェリーの「買い物」アクションが実行できます。

 しかし、おうちカードの上には現在1コマしかありませんから、このままではお金が足りず、買うことができません。

 でもここで諦めてはいけません。よく見ると、おうちカードの1つ手前、イチゴのカードの上に、たねコマが1つ乗っています。これをおうちへ運ぶと、「ピッタリ」で、もう1手番できるのです。そしてさらにブドウのカードを見ると、おうちまでの距離に等しい2コマが乗っています。これもおうちへ運び、「ピッタリ」でさらにもう1手番。そうすると、またイチゴの上にたねコマが1つ乗っている状態になるので、それをおうちへ運んでもう1手番! この時点でおうちカードに4コマ乗っている事になり、十分チェリーを購入できるようになります。


 このように、おうちカードに連続で運んでいくことで、1手番で一気にお金を稼いで買い物へとつなげていくことができるのですが、常にそれがいい手というわけではありません。

 例えば同じ状態で、実はパイナップルを買いたいのだ、というケースを考えます。

 この時、嬉々として「イチゴの種をおうちへ運んでもう1手番~ ブドウの種をおうちへ運んでもう1手番~ さらにイチゴの種を運んでもう1手番~♪」などとやっていると、いつまで経っても「パイナップル」へと種を運んでパイナップル購入アクションを実行できないことに気づきます。


 ここでは、イチゴの種をおうちへ運びたくなる衝動をぐっとこらえ、まずブドウの種をおうちへ運びます。するとイチゴの上にたねが2個乗っている状態になりますから、それをパイナップルへと運んでいくことができるようになるのです。

 さらには、もし、自分が狙っているのがバナナだった場合についても考えます。バナナは現在最安値にありますが、どうあがいてもこの手番中には買うことができません。他プレイヤーの様子を見て、次の自分の手番までバナナが残っていそうだと思ったら、ここは次の手番の布石として、チェリーに乗っているたねコマをブドウの上まで運んでおくのが良いでしょう。これによってブドウの上に4つのたねコマが乗ることになり、次の手番でここからバナナまでたねコマを運んでいくことができるようになります。


 このように、たねの動かし方は状況によって刻一刻と変わっていきます。畑のカードの並び順はプレイ毎にランダムに変わりますので(並び順は全員同じにします)、「今回はたねを増やしやすい畑か?」「買いにくい果物はどれだ?(基本的に、おうちカードから近いカードは買いにくくなります)」等、その都度、異なる動かし方が必要になるでしょう。

 「くだものあつめ」には、互いのセットコレクション(カード集めて役を作る要素)を邪魔しあう考え方も大事で、軽い割に深く楽しむことができますが、そういうのを考えず、自分の畑だけを見てやりたいように楽しむのもアリです。

 最後に、マンカラから転用できるテクニックをもう1つ伝授。「おうちカードの1つ前のカードの上はなるべく空けておけ」。これがお金を早めに溜めるコツです。先ほども書いた通り、これが常にセオリーというわけではないのですけども。:)

 「くだものあつめ第二版」は3月1日ゲームマーケット大阪2015「ちゃがちゃがゲームズ」のブース【A12】にて、1個1800円で販売しますので、よろしければブースへお立ち寄りください。当日受取の先行予約も行います。
 初版ユーザー様向けの「バージョンアップキット」の無償配布も行いますので、初版ユーザー様もお気軽にお立ち寄りくださいね。

 ゲムマ大阪では、先日みんなのアンケートで選ぶ「創作ゲーム100選」の8位に挙げて頂いた(皆様ありがとうございました!)スタンプグラフィティ第二版」も販売します。スタンプグラフィティの販売は現在の在庫(100個程度)がなくなったら終了し、これ以上の再販はしない予定ですので、これが最後の販売になるかもしれません。また、人気のお手軽人狼ゲーム「おさわり人狼」については、増刷して販売しますので、十分数があります。こちらもおすすめですし、1枚100円のポストカードゲームですので、お土産代わりに、ぜひどうぞ。

 それでは、うずまきスイッチ、およびちゃがちゃがゲームズのゲームを、今回のゲームマーケット大阪でもよろしくお願いいたします!


【追記】くだものあつめ第二版の箱が届きました! エンボス加工入りのしっかりした箱! めっちゃ気に入ってます! 皆さんにお届けできるのが楽しみ~。


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