えっ、最近のボードゲームってこんなに凄いの!?

2013/01/22 0:54 に Jun Shin が投稿   [ 2016/07/03 17:56 に更新しました ]
最近の「ボードゲーム」の世界を知って、めちゃくちゃ驚いた、という話を書いてみる。

最近親しくなった、iPhoneゲームアプリ製作者のmonobyte氏が、「趣味はボードゲームです」だとか。
ボードゲームってあれか、雑誌のおまけについてくる、すごろくみたいな? 止まったマスに、「100ドルゲット!」とか「駄洒落を言ってください」とか書いてあるやつ? 人生ゲームとかね。大人になっても、こういうのにハマる人、たまにいるよね(失礼)。

で、monobyte氏の事務所を訪問した際に、ほんの会話のきっかけのつもりで聞いてみた。

「そういえば、ボードゲームが趣味って前に言ってましたよね? なんでも、たくさん持ってるとか?」
「ええ、100個以上はあるかと…もう数えてないですけど」
「100個ww ボードゲームってそんなに種類あるのww 例えばどんなやつなんですか?」
「そうですね…例えば、こんなやつなんですけど…」

で、出てきたのが下のゲーム。「カルカソンヌ」と言うらしい。意外にも、しっかりした箱に入っている。ドイツのゲームだとか。

(boardgamegeek.comより)

なんか思ってたのとずいぶん違う…。全然子供っぽくないどころか、妙にシックだ。てか、ボード上に「200ドル失う」とか「10マス戻る」とかの文字が、まったく書かれていない。逆に、オセロみたいな無機質な感じも無い。
どうやって遊ぶんだろう?


「このボードの上に駒を置いて、サイコロかなんかで進めていく感じですか?」
「いえ、それは各自の得点を示しておくためのボードです」
「えっ? じゃあ、ゲームボード本体はどこに…?」
「このゲームの場合、ゲームボードというのは無くてですね…この、道やお城が描かれた小さな四角いタイルを交互に1枚ずつ置いていって、どんどん街を大きくしていくんです」

ゲームボードが無いボードゲーム!っていうか、サイコロもルーレットも無いの!? だいぶ想像と違う。適当にボードゲームとやらを見せてもらって、「へー、ボードゲームってなかなか面白そうですね(社交辞令)」とかで元の会話に戻ろうと思っていたのに、何やら不意打ちされたような気分に。

ちょっと興味が沸いたので、とりあえずルールを聞いてみる。

「ルール、難しいんですか?」
「いえ、このゲームはそんなに難しくないですよ」


最初は1枚の四角いタイルをテーブルの中央に置く。で、プレイヤーは、自分の番が来たら、裏向きに積まれた四角いタイルを1枚引いて、それをテーブル上のタイルのいずれかの辺にくっつけて置く、というのを繰り返して行く。

「タイルを置く時に、道や城の絵が、ちゃんと繋がるように置かないといけないので、ゲームが終わる頃には大きな1つの城下町が出来上がっているんです」

ふむふむ、なるほど…隣と地形を合わせていく、と…チクタクバンバンみたいなもんか?

「で、得点ってのはいつ貰えるんですか?」
「タイルを置いた時に、今置いたタイルの上に、1個だけ“手下駒”を置けるんです。置けるのは“道”か“城”の絵のどちらかです。で、タイルを置いた時に道や城が“完成”したら、その道や城に手下駒を一番たくさん置いているプレイヤーが、道の長さや城の大きさに応じて点数を貰えるんです。」

(boardgamegeek.comより)

ほうほう。タイルを置きながら、道や城を伸ばしていって、そこで陣取りをするわけか。これひょっとして結構面白いんじゃ? てか、この手下駒、かわいい!

「駒が木で出来てるんですね! いやー、これは確かに所有欲をくすぐりますね!」
「ええ、海外のボードゲームは、駒が木で出来ている事が多いですね」

ちょっとやってみたくなったが、ルールを聞いて、ふと思った。

「これ、道を伸ばして手下駒を置いて、他の人もその道を伸ばして駒を置いて、ってのを繰り返していって、堂々巡りになりません? 先に駒が尽きたら負け?」
「いえ、そうはならないんです。既に手下駒が置いてある道や城には、追加で手下駒を置くことができないんです。」

は? 道や城に1個しか手下駒を置けない? じゃあ、道や城に最初に駒を置いた人が、そのまま完成時の得点もらうだけなんじゃ…?

「それがですね…つまり、こういうことなんです」

例えば、下のような感じで黄色が道の上に手下駒を1個置いている状態だとする。


この状態で、この道を伸ばすようにタイルを置いても、その道には誰も追加の手下駒を置くことはできない。
しかし、下のようにタイルを置いて(草原同士で絵が繋がっているので、タイルを置くことができる)、その道へ駒を置くことはできるのだ!


つまり、この道はこの時点ではまだどこにも繋がっていないので、上にある黄色駒が置かれている道とは「別の道」なのである。なので、駒を置くことができる。
この後、次のようにして2つの道を繋いでしまえば、めでたく、1本の道上に2個の駒が置かれた状態が出来上がるのだ! 黄色が独り占めしていた「道」が、緑プレイヤーにも割り込まれてしまった形になる。


ちなみに、もしこの道が「完成」した時に2人以上のプレイヤーが同じ数の駒を置いていたなら、それらのプレイヤーに同じ点数が入るらしい。

「うおおっ!なるほど!これはアツい! これめっちゃ頭脳ゲームじゃないですか! これ子供には難しいんじゃないですか!?」
「まぁ、そうですね。大人が楽しむゲームです。でも、子供でもゆっくり教えてあげればできますよ」

さっそくちょっと二人でやってみる。


赤駒がmonobyte氏だ。この赤駒のある城に、自分(黄色)が割り込むには…。


こう置けばいいわけだ!


よし繋がったァァ!

溢れ出る脳汁。もう1個、手下駒を送り込めば数で勝てるが、ここは城を完成させてしまって、イーブンで確定させてしまうのも手だろう。
ところが…。


ん?


あれ?


うおお、城を完成できるタイルが来たのに、上下の道の絵が繋がらないのでタイルが置けないィィィィ!!

「けっこうこういうのが、攻撃になったりもする、嫌らしいゲームです。今だと2人プレイなのでこんな攻撃はお互い意味がないですが、3人以上だと、他の人からこんな攻撃を食らったりしますよ」

なんちゅう嫌らしいゲームや…!! おっちゃん感動した! 普段使わない脳の部分がキリキリ唸る。
こんなボードゲームが存在したとは…。ボードゲームっててっきり、「小学一年生 新年特大号」とかの雑誌の付録のすごろくみたいなものだとばかり…。いや、冷静に考えてみれば、そんなもん、大人が普通、集めないっすよね…w

「いやー、正直、ボードゲームをナメてました…。完全に大人のゲームですやん…。これ、日本でも買えるんですか?」
「普通にネットで買えますよ。でも、どうせ買うなら、これよりも、今学生さんに貸している“カタン”の方がお勧めです」
「それはどんなゲームなんですか?」
「そうですね…サイコロを使うんですが…一度やって貰った方がいいと思います。ここへ来る学生さんがよく遊んでいるので、一緒にされてみては?」

サイコロ…。カルカソンヌの何に感動したって、サイコロもボードも無かった事だったのだが、サイコロを使うゲームか…そんなんだったらモノポリーとかやってた方がいいのでは…?

そう、その時の私は、まだまだボードゲームというものをナメていたのである。

続く

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