〇作家
我妻邦恵 kunie agatsuma
油彩にイラスト、ストーリー漫画と多彩な才能を開花させている彼女の才能を支えるのは、ひたすら描き続けることによって獲得された確かなデッサン力だ。表現したい、伝えたいという彼女の純粋な作品世界は、それを見る者に豊饒な陰影を持って訴えかけてくる。
たかピー takaP
新しくアート・インクルージョン・ファクトリーの仲間入りをしたたかピー。はじめはボールペンで「ほのぼの風」な癒し系の動物などを描いていたが色彩豊かでエモーショナルな背景が描き込まれるようになり、いつしかそれが主題にとってかわった。
ひろトン hiroton
ちょっぴり恥ずかしがり屋さんだけど、とても明るく頑張りやさん。また、イラストが感動してしまうほど上手。繊細で丁寧な作品からは、彼女の優しい人柄が溢れている。
天野宮 風説 amanomiya fusetsu
精霊、妖精のようなファンタジー、そしてクールなものが好きだという彼女。描かれる絵は、そのままゲームや漫画の中から飛び出てきたような完成度を誇る。「ボーダレスアートカレンダー2016」や「FM太白タイムテーブル」に採用されるなど、マルチな活躍を続けている。
TAKE
月刊アート・インクルージョンはアート・インクルージョン・ファクトリー製作のバリアフリーな総合誌。その第10号から編集に携わっているTAKE。その仕事はカメラマン、ライター、エディターと多岐に渡っている。
まい mai
かたつむりのようなあゆみで日々を過ごしていることから、このペンネームを使っているという。面白いのは、抽象的な背景をコントロールされた筆致で描き、そこに吹き絵など偶然性に左右される技法で具象的なかたちを描こうとしている点だ。少しずつうちにひめたものが解き放たれていくようすが素晴らしい。
稲葉篤志 atsushi inaba
稲葉篤志の描くのはもっぱら家族、そして戦隊ものだ。独自の身体描写のスタイルはもうほとんど確立の域に達しており、さまざまなモチーフへの応用が可能だ。ふだんは描かない花でさえも、ひと目で彼のものだとわかる抜群のキャラクターを備えている。
DAIKI
アクティヴな青年であるDAIKIは常に動き、声を発し、世界に向けて自己を表し続けている。時に天才的な書などものす彼だが、もっぱら取り組んでいるのはさまざまな画材を用いて行うドローイングである。その色彩とリズムはまるで紙の上で行われるダンスのようだ。その画面は躍動感を突き抜けた静けさをたたえている。
みさこ misako
ススキの親玉のような植物「パンパスグラス」をモチーフにした「ふわふわ」と呼ばれる絵や、マスキングテープを無心になって切り貼りしていくコラージュなど、独自の世界や技法をもとに制作に打ち込むみさこだが、そこに通底するのはきらめくような色彩へのあこがれと、かわいらしいものへの愛情だ。
加藤育央は時間をかけて一枚の絵を描く。まるで彼の脳内世界を見ているような不思議な物体の配置図や何かの感情をかたちにしているのではないかと思えるような見たこともないようなかたちを、丁寧に丁寧に描いていく。そして、いつも静かに微笑んでいる。
ちひろ chihiro
最初はかつて飼っていたといううさぎ「さくらちゃん」だけをくり返し描いていたちひろだが、他の仲間と制作する中で、徐々にいろいろな表現を行い始めた。それは土の中で長く眠っていたものが、一気に芽を出す春の息吹を見ているようだ。
みちか michika
みちかの作り出す作品世界は、実にユニークで明るく、やさしい。月並みな言い方ではあるが、作り手の人柄そのものが現れている。それが単なる明るい自動画風の絵と違うのは、彼女が乗り越えてきた別れや、自分自身と向き合う真摯な姿勢がそこに宿っているからだろう。
KASUMI
KASUMIはいつでも絵を描いている。文字通り紡ぎ出すようにして躍動感あふれる人物や生き物、愛らしい建物や乗り物をまっ白い紙の上に生み出していく、毎日、毎日。芸術家とはまさにこういう人のことを言うのだろう。
としき toshiki
としきは根っからのパフォーマーである。どこか気品の漂うとぼけたジェスチャーで予定調和的なコミュニケーションをかく乱し、時折り見せる優雅なダンスは彼と彼のまわりに集う者たちの時空をゆがめていく。つむぎだすキャラクターは時として愛らしいのか無情なのか判別できない。そうして軽々と世界を越境していく彼の姿勢は、アートが希求する多くのものを含んでいる。
妄想エンジン全開娘 mousou engine zenkai musume
楽しいときは楽しげな色合いの、悲しいときには悲しげの色合いの動物たちが、歌い踊るさまがいつでも実際に目の前に見えるという、まさに「妄想エンジン」を搭載した彼女。生み出す作品は人気が高く、数々の公募展で受賞歴がある。
Saiko
活発でお話し好き。そして何よりディズニーが大好き。ポスカなどのペンによって描かれる彼女のディズニーキャラクター達は、どれも力強く、訴えかけてくる。オリジナルの絵でも、それは健在。緻密な記憶力に裏付けられた確かなデッサン力で不思議な世界観を表現し尽くして行く。
なおき naoki
なおきの絵の魅力はモチーフの大胆な解釈にある。彼の手をへると複雑で散漫な形状は実に印象的なキャラクターをもった対象へと解釈しなおされ、リアリティ以上のリアルさを持つにいたる。彼の眼を通して切り取られた世界をもっともっと見てみたいという欲求にかられるのは私だけだろうか。
由宇 yuu
雅楽で用いられる日本最古の楽器「笙(しょう)」の演奏家として「笙 yuu」の名前で活動する由宇。「アート・インクルージョン展」のオープニング・セレモニーでもその優美な音色を披露していた。彼が描く雅楽にまつわるさまざまな絵は、その豊富な専門知識と限りない音楽への愛を感じさせる。
しゅんすけ shunsuke
最近、彼は水を多く含ませた筆で目に見えない空気のようなものを描き続けている。それは色彩の探求とでもいうような営みで、繰り返し繰り返し、途切れることがない。それは単なるナイーブという枠におさまらない彼の内なる感性をどうにかして表現しようという試みに思える。
にゃんこ nyanko
高校時代に美術部に所属し、美術にすっかりとりつかれてしまったというにゃんこは、それ以来絵を描き続けているという。油彩をメインに描く彼のモチーフには、知的なユーモアや日常へのまなざしなど、描くことの喜びがあふれている。
ゆうき yuuki
やわらかで幻想的なモチーフとタッチが魅力のゆうきが描く舞台の多くは、夢で見た世界だという。そこで見たものは決して満足のいくように表現することはできないと言うが、描きだされたそれは十分に複雑で、美しい。もし彼が見たものをそのまま見ることができたら、どんな世界を我々は目にすることになるのだろうか。
(企画展作家紹介文より)
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