第3回岩手医療情報研究会

テーマ  岩手における地域連携の実態を医療情報から考える
          
開催日時 平成29年12月2日(土) 13:00~17:20

会場   盛岡赤十字病院 記念講堂 

参加者数 96名

研修内容 講演2 アンケート報告 一般演題5 



平成29122(盛岡赤十字病院記念講堂をお借りし、第三回岩手医療情報研究会が開催されました。

風が一際強い中、また、寒さが一段と加速することを感じる天候の中ではありましたが、96名の名の方にご参加いただきました。医療情報実務者だけでなく、地域連携に関わる様々な職種の方にご参加いただくことができました。

岩手医療情報研究会世話人一同、心より御礼申し上げます。

世話人一同
 

【研修内容ダイジェスト】氏名は敬称略


【基調講演】岩手県中部地域の医療介護連携 ~私たちが取り組んできたこと~


岩手県中部病院地域医療福祉連携室

星野 彰

岩手県中部病院の紹介、中部病院ができるまで、15年前の当時からの変遷をお話していただいた。医療連携を進めた結果、外来患者数の減少、入院患者の減少、入院単価の増加、医師の外来負担の軽減、地域の診療所との関係が良好になったことを話していただいた。

前方連携、側方連携、後方連携についてそれぞれ具体的にお話しいただいた。また、地域の地域医療研究会や3病院の連携室交流会なども行っていることをお話しいただいた。


岩手県立中部病院

地域医療福祉連携室 北田 真紀 

「いわて中部ネット」の紹介をしていただいた。情報通信技術を使って、地域に点在する患者等にかかる情報を一元的に見ることのできるツールを作り、施設等相互において切れ目のない医療・介護・福祉の情報連携を行い、継続した質の高い地域医療介護連携の推進を図るという目的のためにどのように行っているかを話していただいた。

「いわて中部ネット」が、電子的ネットワークの本格稼動としては岩手県内陸部において初であることや、そのネットワークの双方向性におけるシステム配置等についても実際の画面を用いてご説明いただいた。

 

【アンケート報告】岩手医療情報研究会「地域連携の運用におけるアンケート」

岩手医療情報研究会世話人 岩手県立中央病院 武田 大樹

第3回岩手医療情報研究会に先立ち岩手県の医療施設を対象に「地域連携の運用におけるアンケート」を行い、そのアンケート結果を説明していただいた。地域の現状と要望を把握し、地域の円滑な情報連携構築に役立てるためアンケート結果を分析、報告していただいた。

 

【シンポジウム】地域連携業務の実際

岩手医科大学附属病院 地域医療連携センター事務室

青木 慎也 

地域医療連携センターの主な業務を説明していただいた。具体的に、紹介患者依頼の受付、カルテ作成のための基本登録、各科、各部門への連絡、調整、返書が紹介元になされているかのチェックと医師への依頼等々をお話しいただいた。また、退院支援加算についても話していただいた。今後の取り組みとして外来の新患をWEB予約にしていくことなども話していただいた。急性期、回復期、慢性期等の機能にあわせて患者さんを相互に紹介できるWIN-WINの関係づくりを目指されていることをお話しいただいた。

 

盛岡赤十字病院 医療社会事業部

佐々木 康洋

盛岡赤十字病院の特色である地域医療支援病院としての役割がなされるよう業務が行われており、それらの業務内容について具体的にお話ししていただいた。連携システム、医事システム、電子カルテなどの具体的なシステム構成も説明していただいた。医療連携の実績をお話しいただいた。医療連携のために紹介様式の見直しや診療待ち時間の短縮の為に、行っていることも話していただいだ。患者さんや地域の皆さんへの広報活動についてもお話しいただいた。

 

岩手県立中央病院 診療支援部 地域医療福祉連携室

岩渕 ひろ絵

人員体制とそれぞれの職種の業務内容を説明していただいた。患者紹介の流れのなかで、24時間受付であることの対応、予約確定を10分以内という大変スピーディーな対応をしていることなどをお話しいただいた。現状の問題点にも触れていただき、院外(紹介元)と院内(外来・病棟)の板挟み、他部門からの協力が得られにくいこと、人材育成が難しい等の実務に基づいたお話しをいただいた。

 

岩手県立胆沢病院 診療放射線技師

中川 雄介

IHE−PDIについて簡潔に説明していただき、画像連携における業務について、実際の業務フロー、現在システム更新中における画像連携分野で企画していることなどを話していただいた。

 

岩手県立中央病院 薬剤部

高橋典哉

薬薬連携とは何かを説明していただいた。その取り組みのなかでのトレーシングレポートの役割、お薬手帳を使った連携なども説明していただいた。今後は、ポリファーマシーへの取り組み、トレーシングレポートの見直しを行っていくこと、永続的な勉強会の開催等を行いたいと説明された。途切れない連携の強化し、電子化の有無に関わらず、情報をただの情報で終わらせるのではなく、診療報酬に結びつけるような調剤薬局間とのフォーミュラリーを確立し、WINWINな関係を構築していきたいと考えているとお話ししていただいた。

 

 【特別講演】みやぎ医療福祉情報ネットワーク(MMWIN)とクラウド型EHR高度化事業


東北大学大学院医学系研究科医学情報学分野 教授 東北大学病院 メディカルITセンター 部長

中山 雅晴

 MMWIN(みやぎ医療福祉情報ネットワーク)とは何かを説明していただき、MMWINの変遷、11のサービスについて、構築を行ってきたこと、膨大なデータ量の運用方法について説明していただいた。特にMMWIN11のサービスのうち、診療情報のバックアップと医療介護連携に利用できることの大きな二つの役割・サービスを中心に説明をしていただいた。互換性がない異なるベンダーでも医療情報を共有できる標準化ストレージSS-MIX2についても説明していただいた。また、Replaceを踏まえた、コストの抑制考案、機能改善思索、標準化を考慮した構築を行っていること、そして医療介護連携を踏まえた、これからの展望と方針、それら連携ためには仕様書共通化標準化する必要性を説明していただいた。

以上