T-72 MBT Japanese

基本要目(T-72B)

重量:44.5トン

全長(砲身含)9.59m

全幅 3.46m

全高 2.226m

武装

125mm滑腔砲×1

12.7mmNSVT銃機関銃×1

装甲

複合装甲

機動性

エンジン出力 840hp

路上速度

60km/h

登坂力

60%

超壕高

8m

走行距離

500km

携行燃料

1200ℓ

 ウラル運輸車両工場(UZTM)が1960年代初頭より開発を開始し、試作戦車「オブチェークト-167」から発展し、1973年に正式採用され量産が開始された、ソビエト連邦の主力戦車(MBT)である。

 当初は、T-62開発担当のL.N.カルツェフ技師が担当し、1960年代末に正式に「オブイエークト-172」計画として主力戦車試作が決定した後L.Nヴェネディクト技師に変更。

 1970年から試作車両の製作、運用試験が始まりT-72の前身であるT-64のコンポーネント車体、それに既存のV型ディーゼル・エンジンの馬力向上型、T-54/55型以来パワープラントの改良型が組み合わされ各種試作が作られた。

 T-64よりも信頼性が向上し重量としてはソビエト連邦製戦車としては初めて40トンを超えた。2年の実用試験後、正式採用された。1990年代末の時点で、東欧諸国やインド等によるライセンス生産型を含め総数2万両のT-72シリーズが26カ国で運用中。

 シリーズ(ソビエト連邦)

 T-72(オブイェークト-172M)-初期生産型

  T-72A(オブイェークト-176)-1979-1985の量産型

  T-72M(エクスポールトゥイ)-輸出型

  T-72AV-1985年以降の量産型

  T-72B-最新(当時)の電子機器搭載型

 

  T-72(オブイェークト-172M)

 1974-1976年に量産された初期生産型である。砲塔上面に基線長式側距照準器(TPD-2-49)と車体側面に装備された可動式エラ型補助装甲が特徴。可動式エラ型補助装甲は、HEAT弾による車体下部側面への攻撃に対処する者である。

 車体前面、砲塔前半分にはT-64同様複合装甲が施され、410ミリの装甲厚を持つ。主砲は、T-64同様、62口径125mm滑腔砲D-81T。TPD-2-40射撃統制システム、アナログ弾道計算機、アクティブ式暗視装置等を備えている。22発の弾頭を搭載し、装填は毎分8発(カタログ上)可能なカセトカ自動装填装置でおこなわれる。

 1975年より、複合装甲から圧延鋼鉄を使用した、T-72M(輸出型)も開発された。1970年代後半には、インド、シリアに供給され、1982年のイスラエル軍侵攻時に実戦投入され、メルカヴァ戦車含む西側製戦車を撃破した。

  T-72A(オブウェークト176)

 1979-85年に量産されたT-72型。基線長式側距照準器の変わりにTPD-K1レーザー照準器を砲塔上面に搭載。車体と砲塔に関しては、装甲強化型ウラルー1をベースとし、可動式エラ型捕縄装甲の代わりに銅製メッシュ入りの合成ゴムでできたサイドスカートを装着し、発煙弾発射筒9062トゥーチャも装備するようになる。

 同型戦車は、ワルシャワ条約国に駐留するソ連機甲部隊に優先的に配備され、アフガニスタン戦争では、めったに姿を現すことはなかった。

  T-72M(エクスポールトゥイ)

 T-72Aと平行生産された輸出型。1980年より海外へ供給およびライセンス生産(チェエコソロバキア、ポーランド等)が開始された。この輸出型は、複合装甲を持たず、射撃統制システムも一ランクさがった装備になっている。

  T-72AV(

  1985年以降の生産型は、ソ連装甲戦車科学研究所(NIIBT)が開発した爆発反応装甲ブロックを装備。この装甲は、薄いプレス鋼板の箱の中に樹脂成形した炸薬板を二層仕込んだもので、EDZと称された。当初は、砲塔前半分と車体前面、後ろには、車体側面部や砲塔全周に装置された。更に、射撃統制システムの工場も図られ、デジタル弾道計算機を含む新型統制システム1A40が導入、このシステムにより、各種データーが計算機に自動入力され、射撃速度、精度が大幅に向上した。

  T-72B

   125mm滑腔砲より発射可能のレーザー誘導ミサイル9M19レフクス(反射)を導入。同ミサイルは、5000mの射程を有し、HEAT弾道の装甲貫通能力は、700mmに達すると言われている。米主力戦車であるM1A1、対戦車ヘリであるAH-64に対抗する。ミサイルの誘導の為に、レーザー測距、照準、誘導システム1K13-49を装備。T-72Bより1987年から輸出型が量産され、T-72Sと呼ばれる。その後のT-90の開発の基となった。

 

参考文献:KOEI社 現代戦車名鑑

使用国家

・ロシア(ソ連)

アジア

インド

ウズベキスタン

カザフスタン

キルギスタン

タジキスタン

トルクメニスタン

マレーシア

モロッコ

ミャンマー

北朝鮮

ヴェトナム

アフリカ

南アフリカ

アルジェリア

アゼールバイジャン

アンゴラ

エチオピア

ジョージア

リビア

ヨーロッパ

ウクライナ

クロアチア

セルビア

ハンガリー

ベラルーシ

ルーマニア

チェコ共和国

フィンランド

ポーランド

ユーゴスラビア

中東

イラク

イラン

イエメン

シリア

アメリカ

キューバ