AK-47 AK-47(アフトマート・カラーシニコフ-47)カラシニコフ

AK-47

 

update 05/12/07

口径:7.62mm

銃身:415mm

全長:870mm 重量:3.800g (マガジン無) 4.300g(マガジン有)

使用弾:7.62mm×39

装弾:30発

発射速度:600発/mi

初速:730m/s

有効射程:600m

作動:ガス直圧作動、ターンロックボトル

 

 AK-47(アフトマート・カラーシニコフ-47)カラシニコフの1947年型自動小銃は、ミハイル・カラシニコフが筆頭となり設計された自動小銃の事。ミハイル・カラシニコフは、整備操作共に容易で訓練を余り受けていない兵士でも扱いやすい銃を作る目的で、この銃を考案した。元々は、ソ連が外敵から侵略を受けた際に、ソ連国民が扱えるようにする為の処置であった。

 カラシニコフの設計は、部品同士にわずかな余裕を持たせ為、多少の泥や砂、高温又は寒冷地に於ける金属の変形、生産時の技術不足による部品精度の低下が起きても問題なく動作するようになっている。内部の部品は極力ユニット化されており、野外で分解整備の際の部品紛失を防ぐ設計でもある。この設計の為、長期間分解整備を怠っても銃は動作する、といわれている。

 ソビエト連邦は冷戦時代、東側友好国に対し大量のAKを供与、一部の国々に対してはライセンス生産も認めている。(今や、その殆どが期限切れになっているが未だに違法生産販売されている。)中東・アフリカなどにも無計画に大量の供与されていた為、そのAKの飽和状態が紛争の引き金にもなっているという指摘もある。今、この地球上に約1億丁ものAK47がある。これは、日本全人口に匹敵する数。中には、密造AK47も含まれている。現に、パキスタン、スリランカ、コロンビアでは、AK-47の密造がかなりの規模で行われている。

 ベトナム戦争時代、ソ連や中華人民共和国から、北ベトナム軍や南ベトナム解放民族戦線に向け大量のAKが送り込まれ、高温多湿のジャングル戦においても、その信頼性が高く、アメリカ海軍の特殊部隊も鹵獲したAKを使用していた。さらに、現在のイラン戦争では、一定数の米兵士もAKを使用している。(これは、汚れに弱いM16よりも、耐久性のあるAKの為)。

●AK-47の流れ

ソ連のアフガニスタン侵攻作戦中、CIAは、AK-47を中国、エジプトと協力し、アフガニスタンのムジャヒディーンに供与。

イラン・イラク戦争では、イランイラク双方に大量のAK-47が輸入された。

ドイツ東西統一後、東ドイツ軍のAK約5万丁が、国際市場に流入。(1丁当りの価格は30ドル以下で当時取引)。アフリカに流出か?

リベリア、大量のAKを紛争中のシエラレオネ反政府組織(RUF)に対し供与。

中国製のAK、米国の銃業者によりコロンビアに輸出され、代価はコカイン。

 紛争各地では、「チルドレン・ソルジャー」などの人権問題にAKは関与し、10代の子供達がAKで装備し民兵として活動している。

 特にソ連崩壊後、東ヨーロッパ諸国は、大量のAK-47の在庫を処分する為にこれらを輸出。5万丁とも言われるAK-47が、東ドイツ崩壊後に、國際市場に払い下げられている。それ故、AK-47は「動く大量破壊兵器」又は「小さな大量破壊兵器」と呼ばれている。

 AK-47の一丁の価格は、比較的安く、$500(米国)、$30(アフリカ)、鶏以下の値段(アフリカ)。弾丸一発も安く、僅か40セントで1発の銃弾が購入できる。AK-47の武器輸入は、ニコラス・ケイジ主演の映画「Lord of War」で一躍有名になった。日本でも、松本仁一氏の「カラシニコフ第一巻」「カラシニコフ第二巻」で一躍有名となった。

 

  アムネスティー人権保護団体は、1分で最低1人が世界中で何らかの銃によって殺されていると言う。その何人かはAKによって殺されている事は言うまでもない事実である。

 バリエーション

AK-47

AK-47S/AKS-47

銃床を金属製の折畳み式にした物。同銃は、落下傘部隊やスキー部隊などの特殊部隊に支給された他、車両部隊やヘリコプター部隊の装備火器としても使用された。

AK-47M

基本構造はそのまま。ただし、銃の本体部分が従来の削りだし加工で製造されていたのに対し、プレス加工を多用し、生産性を高めている。また、AK-47の傾斜した銃床が命中精度を下げていた為、AKMではこの角度を直線的に改めて命中精度の向上を図り、さらに銃口の先を斜めにして、発射時の反動で銃口が上がらないように改良が施された。

AKMS

AKMの折畳み式

PRK

AKMの基本構造を利用した軽機関銃

PK

AKの内部構造をベースとして作られた汎用機関銃。AKとは違い7.62mm×54R弾を使用している。

● ドラグノフ狙撃銃

AK47の機構を狙撃銃に応用した物。

● AK-74

1974年に採用された銃で、口径は、7.62mmから5.54mmと世界の自動小銃の小口径化が進む中で、AKもそれに続いた。

 

各国のAKと名称

中華人民共和国

56式自動歩槍、56-1式自動歩槍(AK-47S)、79式狙撃歩兵槍(ドラグノフ狙撃銃)、86式自動歩槍(ブルバップ式)

朝鮮民主主義人民共和国

58式小銃(AK-47III)、68式小銃(AKM)

ドイツ民主共和国

MPiK (AK-47III), MPi-KmS (AK-47S), MPi-KM (AKM), MPi-KMS-72 (AKMS), MPi-AK-74N (AK74), MPi-AKS-74N (AKS-74)

ポーランド

PMK (AK-47), PMKS (AK-47S), PMKM (AKM), PMKMS (AKMS), タンタル(AKS-74), ベリル

ユーゴスラビア

M70 (AK-47/S), M72 (RPK), M76N (AK-47ベース狙撃銃), M77 (7.62×61弾仕様)、M80 (5.56×45弾仕様)

ルーマニア

AIM (AKMハンドガードにグリップ付属)、AIMS (AKMS ハンドガードにグリップ付属)、FPK (AKMベース狙撃銃)

ハンガリー

AK-47 (AK-47III), AMD-63 (AKMハンドガードにグリップ付属)、AMD-65 (AKM短縮版折畳み銃床ハンドガードにグリップ付属)、AMP-69 (AKM短縮版、折畳み銃床)

イスラエル

ガリルAR (折畳み銃床 5.56mm仕様)、ガリルARM(折畳み床二脚付 5.56mm仕様)、ガリルSAR(CRW,折畳み銃床、5.56mm仕様)、ガリルMAR(折畳み銃床、7.62mm仕様)、ガリルスナイパー(狙撃銃、折畳み銃床 7.62mm仕様)

イラク

タブク

エジプト

MISR

インド

INSAS

フィンランド

Rk62、Rk76、Rk95、バルメM82

 

 資料:松本仁一「カラシニコフ1・2」

     「戦争請負会社」by P.Wシンガー 

    「Running Gun: The Global black market in small arms」by Lola Lumpe

     「The No-Nonsense Guide to the Arms Trade (No-Nonsense Guides)」 by Gideon Burrows