Interlocal Journal はドイツ・エアランゲン在住のジャーナリスト・高松平藏が主宰するウエブサイトです。


ドイツの町の木が減らない理由

緑は『都市の成熟』の指標?

2015年9月17日


執筆
高松平藏ドイツ在住ジャーナリスト、当サイト主宰)



ドイツの都市には緑が多いが、私が住むエアランゲン市のケースを見ると、緑が減らない工夫がある。
市街中心地に近い共同住宅の敷地の写真。木を切り倒し、新しい木を植えた。
(本文の下には切り倒す経過の写真を掲載しています)

■緑化率下げません
木の周囲が80センチを越える木を切り倒す時は、代わりに新しい木を植えなければいけない決まりが同市にはある。これで都市の緑化率を下げないですむというわけだ。しかし、これはいかにも都市の緑だなあと思うのだが、ここでまずは、人口10万人のエアランゲンも立派な都市であるということを述べておこう。

というのも、ドイツを見ると、都市とは何かというイメージや歴史的定義がはっきりしていて、人が多い、面積が広い、というだけでは『都市』ではない。だから、エアランゲン市のように人口10万人といえども、『大規模都市』とドイツでは位置づけられているのだ。

■ハイ・スペック都市は緑が多い?
エアランゲン市は森に囲まれていて、市街も緑が多い。が、見方をかえると都市にも緑をいれておきたいというのは、ちょっとした贅沢であって、『都市に緑が多い』というのは、都市としてスペックが高いといえるだろう。

もちろんそれは、CO2云々という自然保護の側面からの価値もあるが、安全で利便性の高い都市生活で、しかも美しい緑が楽しめて、空気もよいという、生活の質を高める部分も大きい。だから、木が大きくなりすぎて、邪魔になれば切るわけだ。いかにも都市の人間の都合ではある。が、1970年代に自然との共生を謳ったこの同市は緑を減らさない『都市の掟』を持っている。都市の成熟とはこういう側面から評価できるのかなと思う。(了)

まずは枝の伐採。こういうのを見ると、  
個人的には西日本でかつて流れていた   
『たかすぎ~、たかすぎ~』と連呼する      
タカスギグループのテレビCMを思い出す。

ばっさり

さらに70~80センチぐらいに切り、運ばれていった。