Interlocal Journal はドイツ・エアランゲン在住のジャーナリスト・高松平藏が主宰するウエブサイトです。


柔道関係の媒体に登場した件

バイエルン柔道連盟のサイトと雑誌『近代柔道』

2015年9月8日


執筆
高松平藏ドイツ在住ジャーナリスト、当サイト主宰)



今年の夏、たまたま私は日本・ドイツの柔道関係の媒体に登場する機会があった。私自身の活動のお知らせとして記しておく。
バイエルン柔道連盟のサイトより
■ドイツの盛んな広報活動
バイエルン柔道連盟のサイトに2015年7月6日付、『パーソン』の欄で私のことを紹介する記事が掲載された(写真上)。柔道をはじめたきっかけや、私の著書の紹介、柔道関係の活動などに触れられている。

ここで紹介された『私の柔道』はこうだ。
目的は健康維持と運動不足解消。まずは親子で楽しむ『ファミリーコース』で始めた。その後、なかなか勝てない上、技術の上達もままならないのだが、地域リーグで選手登録もしている。

他方、雑誌『近代柔道』(ベースボールマガジン社)に『欧州のJUDO』という連載を執筆するようになる。また、連盟からの依頼で、柔道イベントなどの写真撮影をすることもでてきた。それから、カメラを手に試合を見るうちに、モノクロで柔道空間と柔道家の内面を浮き彫りにしようと撮りはじめた。下の写真がそんな一例。それを柔道仲間に見せると、面白がってくれる人やプリントして飾りたいという人も出てきた。


そんな私を連盟の広報チームは取材のうえ記事にしてくれたわけだが、広報チームはかなりマメに記事をアップしている。こういう動きがドイツ柔道を盛んにしている1つの理由なのだろう。

■フランスの体験が生きている
この夏、一時帰国したときにシドニー五輪の金メダリスト・瀧本誠さんと対談を行った。同氏は『近代柔道』に『誠が翔ける!』という連載をお持ちだが、この連載の拡大版として2015年9月号(写真右)に対談が掲載された。主な内容は同氏のドイツ・フランス視察を受け、ドイツ社会と柔道の関係に踏み込んだ話が中心になったが、個人的に面白いと思ったのは瀧本さんの子供向けの指導だった。

瀧本さんは小1-中2ぐらいの子供たちも指導している。いっぱい遊ばせ、基礎体力を高めるという方針だ。保護者からは『(競技に勝てるよう)強くしてくれ』という要望があるが、そういう目的の親子は去っていく。この指導、日本柔道にしては面白い発想だと思った。同氏によると、以前フランスに滞在した時に見た試合目的ではなく、教育目的で行われている柔道がヒントになったという。
近代柔道(2015年9月号)誌面より。(右・瀧本さん、左・高松)

ところで昨今、日本は『柔道はどうあるべきか』という課題に取り組んでいるが、あまりうまく進んでいない印象がある。ある意味当然だろう。というのも試合を重視する日本の『体育会系』は同じ価値観を再生産するシステムでもあるからだ。同じ価値観を持つ集団で議論を重ねても新しいアイデアは出にくい。日本柔道にとって、今必要なのは、従来とは異なる価値観と相まみえることだろう。価値観の異なるフランスが指導のヒントになったという瀧本さんの話をきいて、ますますその思いを強くした。

それにしても、瀧本さんとお会いしたときに、その体格のゴツさにまず目がいった。シドニー五輪のころとはコンディションも異なるであろうが、一応私と同じ『81Kg級』。当然といえば当然だが、『口ばっかり』の柔道家とは肉体的にはかなり違う。それが第一印象だった。(了)

※時々、取材を受けるなどして、メディアに紹介していただくことがあります。その他の掲載リストはこちら