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ミス・ユニバース『ハーフ』代表、どう考える

美貌の奥に何がある?

2014年4月14日


執筆
高松平藏ドイツ在住ジャーナリスト、当サイト主宰)



今年のミス・ユニバースの日本代表がアフリカ系アメリカ人のルーツを持っているということで話題になっている。関連の報道をそれほど多く読んだわけではないが、少し私なりに整理しておきたい。
画像は電子版ワシントン・ポスト
■時代を象徴する出来事
ミス・ユニバース日本代表の宮本エリアナさんはいわゆる『ハーフ』だ。アフリカ系のルーツを持っているため、容姿が『日本人らしくない』という類の非難が多いようだ。もっとも、宮本さんの件のみならず、日本社会のハーフの受け入れ方にはため息が出てくるものも多い(が、決してドイツのほうが優れているという意味ではない)。

しかし見方をかえれば国際結婚が増え、そして、いわゆる『ハーフ』の人が増えてきていることを象徴する出来事ではある。つまり人種・国籍について、複数ルーツを持つ人が普通にいる時代の通過点と考えるべきだろう。

■審査側の真意は?
一般にコンテストや賞の類は、明確な選抜コンセプトを持っていたり、時代に応じてなんらかのメッセージを表明するような機能などがあるはずだ。実際、ミス・ユニバースそのものも時代に応じて『どういう評価で選ぶか』『そもそもなぜコンテストを行うの』ということも変化しているはずである。

でもって、審査する側が『ハーフ』要素を持つ彼女を選ぶことで、なんらかの社会的メッセージを送る意図がどこかにあったとすれば興味深い。審査側の真意をきいてみたいものだ。(そういう報道はあるのかな?)

■社会正義の女王
ミス・ユニバースの優勝者の仕事はチャリティなどが中心だそうだ。

よく知られるように、富豪や有名歌手・俳優などは社会的責任として様々な社会貢献を行うが、ミス・ユニバースはいわば世界的な社会正義の女王とか象徴のような役割を果たすと解釈できるのではないか。だとすれば、ただの『飾り』では務まらないだろうし、それこそ『グローバル人材』などという安っぽいものでもない。こういう観点から宮本さんという人物を考えてみると、もっと意義ある議論ができるのではないか。

それから、繰り返しになるが宮本さんに対して、心ない非難の声も多い。私としては強く賢く、この時代に希望や勇気を示す女王になっていただければなあと思う。応援したい。(了)