炭素循環農法 の取り組み

 山下公一が、様々な試行錯誤の末にたどり着いたのが炭素循環農法でした。


 畑に60cmほどの深さの穴を掘ってみました。30cm位のところにしっかりと硬盤層の存在が確認されました。

 この農法で行くしかないと決意したのは、2008年頃のことで、同時に苦闘の始まりでした。

野菜くず、木材チップ、枯草、廃菌床、竹チップと、様々な炭素材を投入しました。しかしなかなか成果が現れません。

とれたタマネギが500円玉くらいの大きさしかないこともありました。苗を植え付けてもなかなか成長がみられない。けれども「もう駄目かな」と諦めかけた頃から、少しずつ大きくなっていく。それが希望でした。2008年、2009年の農業収入は半減しました。会員は、半信半疑ながら、とにかく支えようと考えていました。


 成果がはじめに現れたのは、山下農園ではなく、会員の家庭菜園でした。家庭菜園から先に結果が出始めたことを理屈で説明をすれば、狭い菜園ですから、単位面積当たりの炭素材投入量が多かったのでしょう。2010年の春先くらいから少しずつ成果が出始めました。ニンジン、オクラ、ナスなどが元気に育つようになりました。2011年には、ゴボウ、バレイショにも成果が表れ、ニンジンは山下農園・たんぼの会を代表する人気野菜にまで成長しました。さらに2012年にはピーマン、カボチャが、冬に入ってからは課題であった葉物(キャベツ・白菜・ブロッコリー)が輝くような色合いで育つようになりました。


 この間の経験から、特に雨の多い時期の排水が極めて重要であることが確認できました。まだまだ道半ばですが、この方向で間違いないと、確信を持てるようになってきました。


 また、2009年4月、2010年4月、2011年10月、2012年6月と、4回にわたって、炭素循環農法の提唱者でもあるブラジル在住の林幸美さんに大牟田を訪問していただき、助言をいただいたことも大変大きな励ましになったと、感謝しています。