新本牧の再開発と地下鉄計画

時間が止まった新本牧地区の発展
~ 元町・中華街ー根岸間の早期着手を要望 ~
横浜市の地下鉄計画の延期・変更で新本牧地区は翻弄されてきました

本牧まちづくり会議は地下鉄の早期開通にむけ活動をしています
2019.07.22提出 横浜市都市整備局長宛て抗議/要望書

概略経緯

 本牧の駅は、1966年に可決した高速鉄道3号線に含まれており、当時、実現順位は最優先に位置付けられていました。
 1975年、最優先の3号線は1989年まで延期されます。

 1982年、新本牧地区が米軍からの接収を解除され再開発が計画されます。 新本牧地区の商業ボリュームは地下鉄3号線のありきで算定されました。
 道路や建物も地下鉄を想定して配置しました。
 再開発された範囲は88.2ヘクタール。

 1990年、横浜市が3号線の免許返上をします。
 非常に異例なことです。

 1998年、新たに2015年までに横浜環状鉄道構想(元町・中華街~根岸駅含む)
       実現に着手する計画となりました。 新たに地下鉄実現の希望となりました。
 2017年、計画が進まないまま、着手順位が4番目となっていることが発覚。
       要望書を提出しました。

これまで、当会は、度々、元町・中華街~根岸間の早期着手を横浜市に働きかけています
このページでは詳細を追ってご説明します。 なお、図表はクリックで拡大して参照できます。


高速鉄道建設の初期構想(地下鉄計画)
 4つのルートが計画され、1号線、3号線は1970(昭和45)年までの建設計画路線、緊急整備路線として早急に準備が進められました。 いずれも関内駅を通る計画でした。
地下鉄計画

 1975年、港湾業界から、コンテナの通り道である本町通りの工事は、交通渋滞が一層激しくなると着工延期の要請がありました。
 当時の工法は露天掘り。まだベイブリッジもなく、港湾からの貨物輸送に大きな影響が出ると、1989年まで計画が延期されます。

 関内駅は、1~4号線のホーム建設を進めます。


新本牧地区の再開発計画

新本牧地区土地利用計画図

 1982年、新本牧地区が米軍からの接収を解除され再開発が計画されます。
 新本牧地区の88.2ヘクタールは、地下鉄3号線(=本牧駅)ありきで計画されました。
 区画整理事業予算で次の整備をしました。

 1)地下鉄3号線を本牧線幹線道路の地下を通すため、
   山手警察と三渓園商店会入口交番前の幹線道路の
   カーブを地下鉄が通れるよう緩和しました。
 2)マイカル1番街と5番街前の歩道幅は、地下鉄駅の
   出入口を設置するために広くしました。
地主は、上記2点のために約30%の減歩をしています。
 参考ページ: 本牧のまちづくりの歴史

まさかの横浜市の免許返上

 1987年、みなとみらい21号線の計画が決定します。
 1998年、2015年までに本牧駅実現に着手すると計画されていました。
 が、1990年、横浜市が3号線の免許返上をします。非常に異例なことです。

みなとみらい21線

 みなとみらい構想は、計画延期していた高速鉄道3号線・関内~山下町間とほぼ並行するルートであったため、「みなとみらい21線」を優先し、3号線、1号線の計画を廃止したのです。

<< みなとみらい21線 >>
 高速鉄道1号線、3号線の計画再開の間、みなとみらい21計画が急速に進みました。
 2004年2月
 みなとみらい21線は開業 横浜~元町・中華街間4.1キロで開業。延伸要望も実らず本牧・根岸にはつながりませんでした。

地下鉄3号線計画が無くなり誠に遺憾なことでありました。
関内駅に造られた1、3号線用のホームは無用と化します。(「関内駅の不要ホーム現状」を参照)


新たな計画=2015年までに着手と計画

新たに横浜環状鉄道構想が策定されました。
 日吉・中山・二俣川・東戸塚・上大岡・根岸・元町とつなげます。
 更にみなとみらい線につないで横浜までの路線です。

横浜環状鉄道

< 横浜環状鉄道 >

 1998年11月25日、運輸政策審議会(運輸大臣の諮問機関)において、横浜環状鉄道構想(元町から根岸間を含む)が2015年までに整備着手することが適当(A2ランク)として位置づけられました。

 横浜環状鉄道は、「鶴見」-「日吉」-「中山」-「二俣川」-「東戸塚」-「上大岡」-「根岸」-「元町・中華街」を結ぶ路線です。
現状では、「日吉」-「中山」間が2008年に、市営地下鉄グリーンラインとして開業しています。


 2000年5月に高秀前市長、中田市長に
 横浜環状鉄道構想の実施に際し元町~根岸間を早期着工・開通をしてもらえるよう、要望書を直接お手渡しでお願いしています。 (提出元:本牧まちづくり会議も会員であった「本牧に地下鉄を通す会」)

 街の利便性のため、又、活性化のため一日も早い開通を望んでこれまで活動していました。


更に着手が遅れる

 2016年4月、国土交通省交通政策審議会が所轄する「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」の答申で目標年次は概ね15年後の2030年頃とされています。

 2017年、都市整備局都市交通部都市交通課にヒアリングしました。
 そして、2015年に整備着手予定だったこの路線の着手順位が第4番目であるとの説明を受けました。
横浜市担当部署は、これまでの経緯を良く理解していませんでした。

今後の着手予定(2019年時点)
<< 着手順位 >>
 1番目 高速鉄道3号線延伸
     あざみ野~新百合ヶ丘駅
 2番目 日吉~鶴見
 3番目 中山~二俣川
4番目 元町・中華街~根岸

<< 元町・中華街~根岸の延伸効果 >>

元町・中華街~根岸 現状28分
 (乗換1回)【横浜(根岸線)経由】
 整備後 9分(乗換なし) 19分短縮

根岸~上大岡 現状24分
 (乗換1回)【関内(ブルーライン)経由】
 整備後 6分(乗換なし) 18分短縮


 改めて本牧まちづくり会議と本牧通り商業活性化協会連名で本牧の早期着工・開通の要望書を提出しました。 対話と要望書により、ようやく一定の理解を得られた次第です。



関内駅の不要ホーム現状


 関内駅の地下鉄は、高速鉄道1号線、3号線が入ることを想定して造られました。
 現在、2番線、4番線があり、1番線、3番線がありません。
 横浜市が地下鉄の免許返上を行ったため、無用となってしまったホームが今も残されています。

市営地下鉄関内駅
 1番線は、埋め立てられました。
 3番線は、留置線となり、イベント時にも使用しています。
 高速鉄道3号線ホームを予定していた場所は、改札口となり、今も現存しています。

1、3番線


経緯年表


 1966年 高速鉄道建設の初期構想の計画が可決 本牧駅含む
 1975年 1号線、3号線を1989年まで延期決定
 1976年 関内地下鉄駅が開業 1,3号線のホーム有り
 1982年 新本牧地区の接収解除 再開発計画が進む
 1985年 本牧駅が計画にあることを確認
 1987年 みなとみらい21線構想が計画される
 1990年 横浜市が、1号線、3号線の免許返上
 1998年 横浜環状鉄道構想の策定 本牧駅含む 2015年着手予定
 2000年 横浜市に当会より早期着工・開通の要望書提出
 2017年 着手順位が4番目と発覚 要望書を提出
 2019年 あざみの駅~新百合ヶ丘駅からの延伸が決定
 2019年 7月22日(予定)横浜市都市整備局長宛てに抗議/要望書