オックスフォードに来たら訪ねておくといい楽しいカレッジ・ガイド

1.カレッジ (2013年9月:全カレッジを制覇。)


1. St Edmund Hall/セント・エドムンド・ホール (1226)
カレッジ以前に存在した何百と言うホールの唯一の生き残り。「世界最古の学部生教育の為の学術組織」を名乗る。無数のお墓と共に・・・寝食を共にできるカレッジ。ただカレッジ・ステータスを得たのは、結構遅くて1957年である。

2. University College/ユニバーシティ・カレッジ
(1249)
進化生物学者のリチャード・ドーキンスが所属していた名門カレッジ。その為なのか、チャペルは改装され図書館として使われている。物理学者のスティーヴン・ホーキングやビル・クリントン元アメリカ大統領が学んだ。意外とちっこい・・・。オックスフォード最古のカレッジを争う3校の一つ。

3. Balliol College/ベリオール・カレッジ
(1263)
設立以来、アダム・スミス、フランシス・エッジワース、ジョン・ヒックス、ウィリアム・ベヴァリッジからエドワード・ヒース元イギリス首相、皇太子妃雅子さま、マイケル・サンデルまで、様々な人が学んだ名門カレッジ。オックスフォード最古のカレッジを争う3校の一つ。

4. Merton College/マートン・カレッジ (1264)
詩人でノーベル文学賞受賞者のT・S・エリオットや皇太子徳仁親王が学んだ名門カレッジ。血液循環を唱えたウイリアム・ハーベーやオックスフォードのボドリアン図書館成立に貢献したトーマス・ボドリーも教鞭をとった。現在使われている最古の学術図書館と言われるMerton College Library、オックスフォード最古のquadrangle、"Mob Quad"を有する。オックスフォード最古のカレッジを争う3校の一つ。

5. Hertford College/ハートフォード・カレッジ
 (1282)
政治哲学者トーマス・ホッブズや「ガリバー旅行記」の著者ジョナサン・スウィフトが学んだ。写真の橋(The Bridge of Sighs)は有名。ここを抜け、すぐ左の狭い道を突き進むと、13世紀にできたエール・ハウス、Turf Tavernに行ける。

6. 
Exeter College/エクセター・カレッジ (1314)
「ホビットの冒険」と「指輪物語」の著者J・R・R・トールキンが学んだ。チェペルに彼の胸像がある。

7. Oriel College/オリオル・カレッジ
 (1326)
アメリカの選ばれた大卒生をオックスフォードで学ばせる権威ある奨学金「ローデス・スカラーシップ」の設立者セシル・ローデスが学んだ。

8. Queen's College/ザ・クイーンズ・カレッジ (1341)
哲学者ジェレミー・ベンサムやハレー彗星の発見で有名なエドモンド・ハレー、宇宙の膨張を発見したエドウィン・ハッブル、world wide webを考案したティム・バーナーズ=リー、Mr.ビーンで主演を務めたコメディアン、ローワン・アトキンソンなどが学んだカレッジ。

9. New College / 
ニュー・カレッジ (1379)
1379年設立なのにニュー・カレッジ。俳優のヒュー・グラントが学んだ。旧城壁をうまく利用されて作られている。庭の真ん中に立ち入り禁止の古墳がある。

10. Lincoln College / リンカーン・カレッジ
(1427)
後に、ラドクリフ・カメラ(図書館)、ラドクリフ・オブザベートリー(グリーン・テンプルトンの食堂)などに名を冠すジョン・ラドクリフが学んだ。たぶん偉い人。

11. All Souls College / オール・ソウルズ・カレッジ(1438)
学生の所属しないカレッジ。毎年、最大2名のExamination Fellowが選ばれるらしい。受験資格は3年以内に”First Class"の成績を取ったオックスフォードの卒業生(または同等とみなされる他大の卒業生)で、世界で最も難しいと言われる試験を受け合格し、フェローになると、次の7年間、何の義務もなく何をしていてもいいらしい。Drummond Professor of Political Economyになったアマルティアが所属していたカレッジ。

12. Magdalen College / モードリン・カレッジ(1458)
オスカー・ワイルド、CS・ルイス、現ブータン国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクなどが学んだカレッジ。現在一番人気らしい。広大なお庭で散歩できるのが素敵。

13. Brasenose college / ブレーズノーズ・カレッジ (1509)
デーヴィッド・キャメロン現首相が学んだカレッジ。ラドクリフ・カメラと、カレッジの入り口が重なって、何ともリアル・・・。

14. Corpus Christi College / コープス・クリスティ・カレッジ (1517)
ハリス・マンチェスターと共に最小のカレッジを自称する小さいカレッジ。「サンドフォードとマートンの物語」で有名なトーマス・デイが学び。評論家・美術評論家のジョン・ラスキンがフェローだったらしい

15. Christ Church / クライスト・チャーチ(1546)
最も観光客の多い人気のカレッジ。哲学者ジョン・ロック、「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルなどが教鞭をとり、アルバート・アインシュタインも一時期学んでいた。ハリーポッターの撮影に使われた、ダイニング・ホールと階段がある。

16. Trinity College / トリニティ・カレッジ(1554)
学生の数に対し、キャンパスはかなり大きく、どこを写していいか分からなかったのでこのベンチを撮ってみました。

17. St John's College / セント・ジョンズ・カレッジ
 (1555)
最も豊かなカレッジ。トニー・ブレア元イギリス首相や元カナダ首相で、国連平和維持軍の創設を提案しノーベル平和賞を受賞したレスター・ピアソン。詩人フィリップ・ラーキンなどが学んだ。

18. Jesus College/ 
ジーザス・カレッジ(1571)
エリザベス1世によって設立されたカレッジ。ハロルド・ウィルソン元イギリス首相や映画「アラビアのローレンス」のモデルで知られるトーマス・エドワード・ロレンスが学んだ。


19. Wadham College / ウォドム・カレッジ(1610)
ロンドン大火からの復興を行い、バロック建築をイギリスに取り入れた、イギリス王室直属の建築家クリストファー・レンが学んだ。広大な敷地と、整えられた庭は、僕のお勧めカレッジ・ベスト3に入ります。















2.パーマネント・プライベート・ホール

1. 
Blackfriars 
 / 
ブラックフライアーズ
(1221 (1921再結成))
St Edmund Hallと同様にカレッジ以前に存在したホールの生き残りとされる。結成年度は、St Edmund Hallより古いため、オックスフォード最古の学術組織の名は、こちらの方に相応しいかもしれない。大学によって直接運営されず、ドミニコ会(Order of Preachers)によって経営される。


3.ユニバーシティ



オールド・スクール・クアドラングル

ラドクリフ・カメラ(ご存知オックスフォードのシンボル。最上階はこうなっております)

デューク・ハンフリー図書館(ハリーポッターの撮影場所に使われた図書館。中は撮影禁止です。許可を頂いたので外から)

聖母セントメアリー大学教会

シェルドニアン・シアター









3.大学以外の建物

ゴールデン・クロス
ハムレットの最初の公演が行われたと考えられている。

ブラックウェルズ書店

20. Pembroke College / ペンブルック・カレッジ(1624)
イギリス王ジェームズ1世により設立。文学者サミュエル・ジョンソンやフルブライト・プログラムの設立者J・ウィリアム・フルブライトが学んだ。J・R・R・トールキンは1925~1945までこのカレッジのフェローだった。チャペルが綺麗。

21. Worcester College / ウスター・カレッジ (1714)
そのMain Quadにある芝生はオックスフォードで最も綺麗で手入れされた芝生とされる。2011年度にはエマ・ワトソンが学んでいた。

22. Harris Manchester College / ハリス・マンチェスター・カレッジ(1786)
21歳以上のmature studentsの受け入れに特化している為、オール・ソウルズやナフィールのような特殊例を除けば、最も小さいカレッジ。写真のように庭が綺麗。

23. Keble College / キーブル・カレッジ (1870)
建築家ウィリアム・バターフィールドによる、レンガ造りの建物はオックスフォードのカレッジの中でも特質すべき美しさを誇る・・・と言いたい所だけど、2日・3日と見続けてると、この建物実は醜くない・・・と思えてくる。カレッジ・バーがおしゃれ。LSE経済学部教授のティム・ベズリーも学んだらしい。

24. Lady Margaret Hall/レイディ・マーガレット・ホール
 (1878)
パキスタンの元首相であり、イスラム国家における初の女性首相となったベーナズィール・ブットーや小説家のレディ・アントニア・フレイザーが学んだ。ハーバードのラドクリフ研究所に似ている。


25. St.Anne's College / セント・アンズ・カレッジ
 (1878)
パンケーキが美味しいらしい。「ハウルの動く城」の作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズが学んだ。

26. Somerville College / サマービル・カレッジ
 (1879)
インディラ・ガンディー元インド首相やマーガレット・サッチャー元イギリス首相、経済史家のエマ・ロスチャイルド、「X線回折法による生体物質の分子構造の決定」によりノーベル化学賞を受賞したドロシー・ホジキン等が学んだ。いろんな所に出口があって便利。

27. Mansfield College / マンスフィールド・カレッジ
 (1886)
医師で人道主義者のアルバート・シュバイツァーが学んだ。専用のダイニングホールがなく、チャペルをダイニングホールとして使っている。その為、チェペルでご飯が食べられると言う特典付き。2014年、新しいカフェができる。

28. St Hugh's College / セント・ヒューズ・カレッジ (1886)
ノーベル平和賞受賞者で、ミャンマーにおける非暴力民主化運動の指導者アウンサンスーチーが学んだカレッジ。

29. St Hilda's College / セント・ヒルダズ・カレッジ
 (1893)
川に面している。モードリン・カレッジに周りを固められ、追い詰められてる感じ。日本の女子教育の先駆者、津田梅子が学んだとされる。

30. St. Peter's College / セント・ピーターズ・カレッジ
 (1929)
元々は13世紀からある大学所属の二つの宿New Inn HallとRose Hallだったらしい。チャペルを持つ最も新しいカレッジ。

31. Nuffield College / ナフィールド・カレッジ
(1937)
経済学・社会学・政治学と言った社会科学に特化したカレッジ。後発にも関わらずオックスフォードの全カレッジ中8番目の富を持つ。現インド首相で経済学者のマンモハン・シンもここで学んだ。ある時、Junior Common Room(JCR)の主要ポジションをイタリア人が占め、「ジョージ・クルーニーが宣伝していたエスプレッソ・マシーン」の購入を可決、以後オックスフォード中にその名を轟かせる事となる。St. Antony's Collegeとは提携関係にあり、ここの図書館は自由に使えるので、実質、ここには僕でも普通に入れます。

32. St. Antony's College / セント・アントニーズ・カレッジ (1950)
国際関係・地域研究に特化したカレッジ。その性質上、冷戦期にはMI6やCIAに人材をかなり輩出していたらしく「スパイ・カレッジ」の異名をとり、小説などにも出てくるらしい。歴史学者ティモシー・ガートン・アッシュや経済学者のポール・コリアなどが所属する。日産日本問題研究所がある。僕の所属カレッジはここです。

33. Linacre College / リネカー・カレッジ(1962)
全てのカレッジの中ではじめて男性と女性を同じ条件で受け入れたカレッジとされる。

34. St Catherine's College / セント・キャサリンズ・カレッジ (1963)
伝統を一切気にしないモダンな建物で構成されるカレッジ。トリニダード・トバゴ共和国初代首相エリック・ウィリアムズが学んだ。

35. St. Cross College / セント・クロス・カレッジ (1965)
完全にVisitorに対して閉じているカレッジ。元ルーマニア首相ミハイ・ラズヴァン・ウングレアーヌが学ぶ。

36. Wolfson College / ウォルフソン・カレッジ (1966)
超広大な敷地を持つカレッジ。川が流れているし、キャンパスの一部が湖っぽくなっていて、ボートにも乗れる。裏には広大な牧草地が広がる。

37. Kellogg College / ケロッグ・カレッジ (1990)
生涯教育に特化したカレッジ。ウンベルト・エーコはここのHonorary Fellowである。

38. Green Templeton College / グリーン・テンプルトン・カレッジ (2008)
前身のGreen Collegeは喫煙が肺がんの原因であるとはじめて実証した疫学者リチャード・ドールが初代Wardenを務めた事で知られる。






2. 
St Stephen's House / セント・スティーブンス・ハウス(1876)
おそらく全てのカレッジ・パーマネント・プライベート・ホールの中で一番果てにある。イギリス国教会に属する。The Centre for Muslim-Christian Studiesがある。








ユニバーシティー・クラブ
エグザミネーション・スクールズ

オックスフォード・ユニバーシティー・プレス

アシュモレアン博物館

自然史博物館&ピットリバーズ博物館(小さいにも関わらず、そのマニアックなコレクションと展示の仕方からマニアの心を掴んで離さない
ピットリバーズ博物館は一見の価値あり)

オックスフォード植物園




サクソン・タワー
1040年に完成したオックスフォード最古の建物。

ポート・メドウ
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