第8回 稲野珠緒

打つ"うた"、叩く"うた"

2011年4月8日(金) 19:00開演
この公演は終了いたしました

■ プログラム

1. スティーヴ・ライヒ作曲 「木片の音楽」
2. スティーヴ・ライヒ作曲 「ピアノ・フェイズ」
3. ティエリー・メイ作曲 「テーブル・ミュージック」
4. ルー・ハリソン作曲 「ギターのための作品集」より
5. ルー・ハリソン作曲 「ダブル・ミュージック」
~ 休憩 ~  
6. ジョン・ケージ作曲 「リビング・ルーム・ミュージック」
7. 渡邉達弘作曲 「窓の外の色」
8. 高橋悠治作曲 「mander obedeciendo」
9. ニコラス・フーバー作曲 「クラッシュ・ミュージック」

打楽器:稲野珠緒
ギター:辻 邦博
パーカッションアンサンブル:「マレット・ガーデン」
 稲野珠緒、斎藤祥子、久米彩音、角銅真実



"うた"という語は、"打つ"に由来する、
といわれたりします。
声が、音が、とぎれなくつづくのが"うた"、
とおもったりしますが、
"打つ"が"うた"になるなら、
わたしたちのまわりには
さまざまな"うた"が満ちているにちがいありません。
"うた"を聴きとる耳が、感性があればいい。

大学の講義のゲストに、稲野珠緒を招いたとき、
大きな旅行用トランクを引っ張ってやってきた音楽家は、
なかから大きさの異なった洗面器やボウル、さまざまな紙、
何十ものマレット(撥)、コントラバスの弓、
をとりだし、学生たちの目をくぎづけにしました。

このパーカッショニスト、
多くのステージで活躍していることはもちろんですが、
特に、中国出身の作曲家、タン・ドゥン(譚盾)からは、
《ウォーター・コンチェルト》《ペーパー・コンチェルト》等の
ソリストの1人として、なくてはならない人物です
(これらの作品はDVDもでています)。

ROGOBAでのコンサートを聴衆の1人として訪れた稲野珠緒は、
すぐに、こうしたところなら、何が、どんなふうにできるか、
イマジネーションがうごきはじめたようです。
いわゆる「コンサートホール」ではなく、
日常の延長線上にあるようなところで、
音・音楽がどう生まれるか。
それを体験できるコンサートになるのではないでしょうか。

小沼純一


■ プロフィール

稲野珠緒(いなの・たまお 打楽器)

東京藝術大学卒業。日本管打楽器コンクール2位入賞。石井眞木「アフロ・コンチェルト」を藝大フィルと共演。同声会賞受賞。京都芸術祭にて京都市長賞受賞。タン・ドゥン作品の打楽器奏者としてミュンヘンフィル、ロイヤルストックホルム、ローマ・サンタチェチェーリア国立アカデミー、NHK交響楽団、ネザーランドオペラ、リヨンオペラ、サントリーホールオペラ、ニュージーランド公演に出演。

ガウデアムス国際音楽週間にてソロ曲を演奏。アンサンブル東風メンバーとして日蘭交流400周年記念演奏会、アジア音楽祭出演。ISCM・現代の音楽展において第3回佐治敬三賞受賞。サントリーサマーフェスティバル、MUSIC TODAY 21等に参加。現在室内楽、オーケストラ、ミュージカルのマルチパーカッショニストとして活動している。

アンサンブル東風、ライム・レディースオーケストラメンバー。プロフェッショナル・パーカッション音楽教室講師。



辻 邦博(つじ・くにひろ ギター)

数多くのプロミュージシャンを輩出した1981年 88 Rock Dayに於いてベストギタリスト賞を受賞。同年ヤマハ Light Music Contest でグランプリ受賞。L.A.にてデビューアルバムを録音。翌年ポニーキャニオンより発売。これを機にプロに転身。茨の道に踏み入る。(1985年)

更なる音楽的刺激を求めて上京。全国から集まった強者音楽家たちとスタジオやライブハウス、ホールでセッションを繰り返す。レミゼラブル等のミュージカルのオーケストラにも参加。また音楽制作の機会にも恵まれ作編曲家としてもDENONレーヴェルでのCDのプロデュースやカプコンのゲームソフト音源制作、プラネタリウム等映像施設への楽曲提供なども行う。

これらの活動に加え最近はソロ活動を[with the Guitar]としてギターとヴォーカルでクラシックやジャズ、ブルースなどのジャンルを自由に演奏している。



パーカッションアンサンブル <Mallet Garden(マレット・ガーデン)>

東京藝術大学出身のパーカッショニストによって結成。さまざまなジャンルの音楽と、民族音楽のエッセンスを取り入れた演奏を、ホール・コンサートのみならず、野外ステージ、サロンコンサート、美術館、教会や寺院等、いろいろな空間でリラックスして心地よく演奏を楽しんで頂けるように、幅広い活動を展開している。

「マレット・ガーデン」メンバー:稲野珠緒、斎藤祥子、久米彩音、角銅真実

斎藤祥子(さいとう・しょうこ)

東京藝術大学卒業。大学在学中室内楽オーディションに選ばれ、芸大室内楽演奏会に出演。芸大フィルハーモニアプロジェクト・パリ国立高等音楽院友好交流演奏会にて、ブーレーズ作品を演奏。大倉山記念館演奏会に出演。国立音楽大学リトミック科アシスタントや、バイオリン奏者五嶋みどりプロデュースのMUSIC・SHARINGメンバーとして、コンサートや指導を全国各地で行う。現在オーケストラ、室内楽、現代音楽の新作初演など幅広い分野で活動している。これまでに打楽器を杉山智恵子、百瀬和紀、藤本隆文の各氏に師事。

久米彩音(くめ・あやね)

東京藝術大学卒業。同声会賞を受賞し、ソロ曲を演奏する。第9回KOBE国際学生音楽コンクールにおいて優秀賞受賞。現在「マリンバアンサンブル quint」メンバーとして数多くのコンサートに出演し活動を展開している他、ソリスト、オーケストラ、室内楽等で活動している。マリンバ・打楽器を田口富美子、後藤由里子、中谷満、吉原すみれ、藤本隆文の各氏に師事。

角銅真実(かくどう・まなみ)

東京藝術大学にて打楽器を学ぶ。美術家とのコラボレーションや即興演奏など、ジャンルや媒体に捕らわれず、様々な空間で活動を展開している。また、オーケストラや室内楽、現代音楽の初演等も数多く手掛けている。これまでに打楽器を山ヶ城陽子、藤本隆文、和田光世、高梨晃、相川 瞳、高田みどりの各氏に師事。