HDS seminar 2017

HDSセミナーでは、高分散分光器による最近の研究や新しい観測装置
による今後のサイエンスに関する発表&議論を行います。

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日時:隔週木曜日+α 15:40~ 場所:すばる棟2階TV会議室(TV会議&スカイプ接続可能)

次回のセミナー:
 4月20日(木) 15:40~16:40
 講演者:野津 湧太 (京大)

「高い磁気活動を示す近傍の太陽型星の高分散分光観測」

私達は、ケプラー宇宙望遠鏡の測光データから、最大級の太陽フレア (∼10^32 erg) の 10-10^4倍のエネルギーを解放する「スーパーフレア」を起こす太陽型星(G型主系列星) を多数発見した (Maehara et al. 2012 Nature 他)。特に、太陽のように自転の遅い星でも、多くのスーパーフレアが検出された。そして、ケプラーの測光データに加え、すばる望遠鏡での分光観測 (Notsu et al. 2015a&b PASJ) により、スーパーフレアを起こす星には必ず巨大黒点が存在することが分かった。今後は、このような巨大黒点を持つ星の長期的な活動性変化など、さらに詳細な観測も重要である。しかし、そのような詳細な観測においては、より明るい観測星を全天の様々な領域で発見しておくことが欠かせない。

一方、スーパーフレア等の活発な活動性を示す天体は、強いX線を放射していることが期待される。そこで今回、X 線観測衛星ROSAT による全天サーベイで受かった(比較的近傍の)太陽型星49星について、岡山 188cm 望遠鏡 HIDES を用いた高分散分光観測を行った。

観測の結果、彩層活動性の指標である Ca II 8542 線や Ha線の強度からも、高い磁気活動性 (≈ 巨大黒点の存在) が示唆された。また、自転速度vsin i や星の年齢を反映する Li 組成の観点から、太陽のように年をとって自転が遅い星も含まれ、自転の遅い太陽のような星でもスーパーフレア星と同様の高い磁気活動を示す星があることが確認された。

本発表では、スーパーフレア研究の最近の研究成果(Keplerデータの解析)も紹介しつつ、以上の観測結果を紹介します。

Referece:
Notsu et al. 2017, PASJ, 69, 12
http://adsabs.harvard.edu/abs/2017PASJ...69...12N


次々回のセミナー:
 5月18日(木) 15:40~16:40
 講演者:田中 周太 (甲南大学)


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2017年度スケジュール:
4月06日(木)15:40~16:40: 松野 允郁 (総研大学)
4月20日(木)15:40~16:40: 野津 湧太 (京都大学)
5月04日(木)15:40~16:40: 「みどりの日」の祝日のためお休み
5月18日(木)15:40~16:40: 田中 周太 (甲南大学)
6月01日(木)15:40~16:40: 
6月15日(木)15:40~16:40: 
6月29日(木)15:40~16:40: 
7月13日(木)15:40~16:40: 原川 紘季 (国立天文台)
7月27日(木)15:40~16:40: 
8月10日(木)15:40~16:40: 三澤 透 (信州大学)
8月24日(木)15:40~16:40: 
9月07日(木)15:40~16:40: 定金 晃三 (大阪教育大学)
9月21日(木)15:40~16:40: 
10月05日(木)15:40~16:40: 
10月19日(木)15:40~16:40: 
11月02日(木)15:40~16:40:
11月16日(木)15:40~16:40: 
11月30日(木)15:40~16:40: 
12月14日(木)15:40~16:40: 
12月28日(木)15:40~16:40: 「年末年始休暇」のためお休み
1月11日(木)15:40~16:40: 
1月25日(木)15:40~16:40: 
2月08日(木)15:40~16:40: 
2月22日(木)15:40~16:40: 
3月08日(木)15:40~16:40: 
3月22日(木)15:40~16:40: 

基本的に隔週で開催しますが、臨時講演、速報性にも対応するために、
ご希望があれば、空いている木曜日にも適宜開催いたします。

これまでどおり、発表者を(レギュラー参加者に限らず)広く募ります。
TV会議でも可能ですので、講演をお願いできる方、もしくは、講演を
お願いしたい方がいらっしゃいましたら、ぜひとも世話人(大宮)に
お知らせください。

通常のセミナーまでの流れ
6週間前まで: 講演候補者決定と講演依頼開始
4週間前まで: 講演者の決定
1週間前まで: 講演のタイトルとアブストラクトの締切
直前まで: 発表スライドの回覧(できれば)
#臨時セミナーをされたい場合は、できれば1週間前までにはご連絡ください。

発表スライドは、記録のため、HDSセミナー参加者のみが閲覧できるような形で、
webページ上に保存させて頂きます。保管して欲しくない、一部の情報を
削除してほしいなど、ご希望がありましたら世話人までおしらせください。

HDSセミナー世話人:
 大宮正士(国立天文台)omiya.masashi(_AT_)nao.ac.jp
 青木和光(国立天文台)aoki.wako(_AT_)nao.ac.jp
 竹田洋一(国立天文台)takeda.yoichi(_AT_)nao.ac.jp
 松野允郁(総研大)tadafumi.matsuno(_AT_)nao.ac.jp 

メーリングリスト:hds(_AT_)optik-ml.mtk.nao.ac.jp

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