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HARUMERI?


■『ハルメリ2013』の上演へ

ハルメリを初めて読んだとき、ざわざわとした。
ざらざら、したものだけが残った、といういい方もできる。

面白い。
単純にそうも思った。

多くの方がそう思われたようで、この作品は劇作家協会の新人戯曲賞を受賞した。
このサイトの何処かで読めると思うが、審査員諸氏の講評を聞き、なるほどと思いながら、自分の中では、ざわざわ、ざらざらの正体が、はっきりとはしなかった。

それから、公演するのはかなり難しいなとも感じた。

一年後だったと思う。
劇作家協会のリーディングで、川村毅さんが演出した「ハルメリ」のリーディングがあった。
わたしは上演後、作者の黒川陽子や川村さんとディスカッションに参加した。
川村さんの演出は、時間の制約やリーディングという側面もあったかと思うが、大胆にカットした台本、リズム感に溢れたものだった。

作者に相談し、上演を企画したのはその後だ。
ざわざわやざらざらについて、私なりに少し違う方法でも表現が可能かもしれないと思えた。

ハルメリは情報についての芝居であり、まさに今この瞬間をビビッドに捉える演劇と言える。
作者には、2013年度版としての書き直しをお願いした。

そして、その間に震災があり、原発の事故がおきた。
今なお、現実的な問題は山積みだ。
この国やわたしたちがこの経験を通して感じたこと。
それはいったいこれから、わたしたちの未来にどう反映されていくのかいかないのか。

ざわざわ
ざらざら

この芝居は、ビビッドであるとともに、まさに私たちの本質や、わたしたちを縛っているものを映し出している。

気持ちのいい芝居ではない。
だが、その気持ちの悪さの経験は、演劇ならではのものになるはずだ。

ぜひ、観て頂きたい。


演出/プロデュース  丸尾 聡
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いま私はクラブ・ハルメリに来ています……
またしても若者達の……
生運動安保闘争は……抵抗……
しかし今回はいます。見てください。
ハルメリを合言葉に、若者達が年配の大人達と一緒に踊っています!!

――ハルメリは優しさの思想。?
つまらない競争をやめ、全てを受け入れ合う
自分が何者でもないことに抵抗をやめる
相手も自分もした人間でないことを知り、微笑みの中に自分の居所を見つける。

「……そういう、冗談なんです」


が言いだしたかもわからない
そのハッキリとした意味すらわからない
ハルメリは拡がる
その拡がりに弄され、染まっていく人びと
社会はハルメリに染まる


ハルメリは 優しさです

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2007年日本劇作家協会新人戯曲賞受賞
「ハルメリ」
選評より

■ クレジット


演出/プロデュース

舞台美術
 加藤ちか

照明
 坂本義美

音響
 鶴岡泰三

音楽
 伊藤靖浩

衣装
 有島由生

振付・ムーブ
 工藤美和子

映像
 大貫アイ

舞台監督
 金安凌平

演出助手
 モスクワカヌ 加藤輝子

宣伝美術
 田島圭一郎

記録映像
 田沼敦

制作
 高橋俊也

アシスタントプロデューサー
 大下康子 杉山純じ

カンパニースタッフ
 平沼寧・小澤浩明

企画/制作
 オフィスプロジェクトM

協力
 アトリエ・センターフォワード
 (有)エンパシィ
 オフィスチャープ 
(有)オフィス・ミヤモト 
企画演劇集団ボクラ団義
 キューブ・リコモーション
 空気ノ機械ノ尾ッ
 劇団劇作家
 劇団NAT
 劇団昴
 劇団ニコルソンズ
 シャラパン
 チャリT企画
 超電磁劇団ラニョミリINTERNATIONAL 
 Transparente
 プリエール
 M.A.P
 山猫合奏団
 IKKAN
 快楽音響 
水天宮ピット
 龍前舞台照明研究所