古明地 宏樹(著)
B5判135ページ、ソフトカバー
2010年7月発行、自費出版、価格8,400円
第二版の準備のため、現在休止中です。
●紹介
肺魚愛好家の著者が、肺呼吸をする魚で「生きた化石」とも呼ばれる“ハイギョ”(肺魚)についての幅広い情報をまとめあげた本です。
ハイギョの発見・研究の歴史を時代背景とともに紹介するほか、随所に、著者自身のアフリカ旅行で見た野生のハイギョの情報や、飼育経験にもとづく生(ナマ)の情報も織り交ぜています。本書は専門書ではありませんが、数多くの関連論文も紹介しているので、これからハイギョの研究を始めようという方にも役立てられると思います。
ハイギョは生物学、特に系統進化の分野で重要な地位を占めるにも関わらず、その影は薄いものです。また同時に、総合的にハイギョについて紹介する本は過去ありませんでした。そのため、肺魚について興味を持っても情報を集めるのに苦慮する状況がありました。
筆者はアフリカに2年間居住した経験で身に付けた能力を生かしてアフリカを旅行し、湿地にハイギョを求めました。これをきっかけに、浅学ながらもハイギョの情報の紹介に努めようと考え、本書の執筆に至りました。
本書を足がかりとして、一層読者の皆様がハイギョを探求されることを期待しています。
目次
第一部 ハイギョの種類と分類
第二部 ハイギョの発見と研究の歴史
第三部 ハイギョに至る魚類の歴史
第四部 ハイギョの体
第五部 ハイギョの飼育
*本書は(以下の見本を含めて)、ハイギョの解剖写真を含みます。苦手な方はご注意ください。
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代金引換の普通郵便で送付いたします(口座振込を希望される方は別途相談)。
*送料390円と、代金引換に関する料金(代金引換料と簡易書留料)250円は、ご購入者負担でお願いしています。
連絡先: haigyo3@gmail.com
補足・訂正
誠に申し訳ございません。本書に訂正箇所や補足の必要な点等々があります。
p15:6行目:Owen,1893(誤)→Owen,1839(正)
p41:13行目:マーチンソン(誤)→マーチソン(正)
p44:3行目:アンギラリス/anguillaris(誤)→アンギリフォルミス/anguilliformis(正)
この時点のオーウェンの用語は(正)の方です。
p50:本文3行目:角を(誤)→鼻を(正)
ケラトドゥスのcerato-の話と混同した誤記です。rhino-は鼻を意味します。
p74:「日本でハイギョが紹介された記録で、より古いものがあるのかどうか・・・」
明治期の日本の動物学者(石川千代松、宍戸一郎、西川藤吉、安田篤ら)が肺魚に言及したものを調べています。
ツイッターで紹介しつつ、まとめてゆこうと思います。
p114:脾臓と胆嚢と思われる器官について。
「上」、「中」の写真の(B)が胆嚢、「下」の写真の「肝臓と腸管の隙間に存在する黒い球体の器官」が脾臓です。
この他、お気づきの点などございましたら、お手数ですがお知らせいただければ幸いです。
ツイッターでも補足情報を発信しています。下のサイトからリンクしていますので、ぜひご覧ください。
下は、著者による、ハイギョを解説するサイトです。ぜひご覧ください。
(2012年1月現在)