私的標本室の紹介
私的標本室の紹介
公的標本庫と対比して、私的に所蔵する標本を保管する部屋、すなわち私的標本室と称します。
2023年時点で配架済のさく葉標本がおよそ3,000点あります。そのほか、未配架の標本が数百点、液浸標本も少々あります。
分類群としては高等植物(主に水草)、水生コケ植物、車軸藻類です。
APGⅢ体系によって科ごとに配列し、点数の多い属、種についてはそれぞれ独立した棚に配置しています。
標本は採取した種ごとにA3台紙(厚手)に置いて透明な袋に入れて保管しています。
将来的(50年後位?)には全て何処かの公的標本庫への寄贈を予定していることから、あえて台紙には貼り付けを行っていません(形態計測を行った標本を除く)。
貼り付けを行わない理由は、標本を寄贈した場合には寄贈先の標本庫指定の台紙に貼り換えが為されることから、貼り換え時の手間と標本の損傷を抑えるためです。
標本ラベルには以下の情報を記載しています。
標本No. 学名 標準和名 地名(都道府県・市町村) 緯度経度(世界測地系) 日付(採集年月日) 摘要(生育環境) ノート
これらの情報はデータ化して一元管理しています。
論文に引用した標本は全て公的な標本庫に寄贈しており、私的標本室には重複標本を置いています。