長崎原爆忌平和祈念俳句大会
記
日時
平成28年7月23日(土曜日)
午後1時開会、午後4時半閉会(予定)
大会会場
長崎原爆資料館(右欄に地図)、平和学習室
長崎市平野町7番8号(電話 095-844-1231)
会次第
1、挨拶
2、講演
演題「非核非戦」
講師 亀井廣道師(真宗大谷派萬行寺前住職)
3、当日俳句会(出席者一句投句)
4、入賞作品合評
5、表彰
(大会終了後懇親会の予定)
投句締切
平成28年6月1日(水曜日)必着
投句方法
ページ右上の投句用紙をクリックすると既定の投句用紙が表示されます。これをプリントアウトしてお使いください。なお投句用紙は一般の原稿用紙などを使用されても構いません。下記投句料を添えてお送りください。
投句先
852-8056 長崎市大宮町8-24 コーポ大宮101
中村 昭夫
投句料
一般部門は二句一組(未発表作品、何組でも可)、一組につき千円。
ジュニア部門(中学生、高校生)は無料
大会選者(一部交渉中)
安西 篤 金子兜太 岸本マチ子
敷地あきら 高岡 修 高野ムツオ
田中 陽 寺井谷子 中村重義
西山常好 野田遊三 福富健男
福本弘明 藤野律子 松本勇二
吉田透思朗 他全実行委員
主催 長崎原爆忌平和祈念俳句大会実行委員会
共催 長崎新聞社
後援 長崎県 長崎県議会 長崎県教育委員会
長崎市 長崎市議会 長崎市教育委員会
現代俳句協会 新俳句人連盟 口語俳句協会
九州俳句作家協会 西九州現代俳句協会
長崎県文芸協会 長崎証言の会
長崎平和推進協会 長崎如己の会
長崎被爆者手帳友の会
ー再掲ー
第六十二回長崎原爆忌平和祈念俳句大会記
江良 修
第六十二回長崎原爆忌平和祈念俳句大会(同実行委主催、長崎新聞社共催)は、炎天の中45名の参加者を得て、平成 27年8月日(土)午後一時から、長崎原爆資料館(長崎市平野町)の平和学習室にて開催されました。
中村昭夫事務局長の司会により開会。まず、大会参加者全員が起立し、原爆により亡くなられた方々の冥福を祈って黙祷を捧げました。
続いて、横山哲夫大会会長が立って開会の挨拶を行いました。
会長は、本大会は原爆および戦争の悲惨さを噛みしめ、平和の尊さを俳句によりメッセージを送る会と説明。昭和29年に栁原天風子氏の発案で発足した本会が全国で最も古く長く続いている会であることを強調しました。また、今年からインターネットでの募集を始めていることを紹介。今後、戦争体験者の減少により継承が難しくなるけれども、俳句など文学には人間全体に伝える力があり、集団記憶こそが人間の持つ力なので、本大会を今後も開催して被爆体験を継承していきたいと決意を述べて、参加者に今後のさらなる協力をお願いして結びとしました。
記念講演は、「書くこと、詠むことをめぐって」と題して、作家の小山内恵美子氏に地元の俳人・馬津川ゆり氏がインタビューする形式で行われました。
小山内氏は毎日新聞社の記者となって広島に赴任した際、在朝被爆者の取材でピョンヤンに行って被爆問題が現在進行形の問題であると痛感。被爆者・山岡ミチコさんが「人は忘れてしまえば同じ過ちを繰り返す、伝えなければいけない」と、命がけでメッセージを送ることに強く感銘を受けたと言います。
更に、その後希望して赴任した長崎でのエピソードや、作家を目差した理由、作家としての苦労話など多岐にわたる興味深い話を披露してくれました。そして、今もなおアスファルトで覆われた下に被爆者の遺体、骨が埋まっていることを忘れずに生活したいと述べました。
馬津川氏は、「たとえ1時間の授業の中であっても、俳句を作るという時間を持つことが平和を考える事に繋がる」と、これからも原爆忌俳句大会へのジュニアの参加を大切にしていきたいと述べました。
最後に小山内氏は、平和とは想像力ではないかと述べ、人の心に届く言葉で、誰かの力になれる様な仕事をしたいと結びました。
講演に引き続き、一般の部778句、ジュニアの部1004句の事前投句について、合評会が行われた。
一般の部は、倉田明彦、馬津川ゆりが、ジュニアの部は江良修、小山淑が担当して、フォーラム形式で合評会を行いました。
ジュニアの部で、選句基準について「子どものレベルを考慮するのか、また、考慮しなければ一般の部と区別しなくてよいのではないか」とフロアから疑義があり議論となりました。実行委員会は、「俳句大会である以上優れた作品を選ぶことは当然だけれが、中高生の俳句の完成度には大きな幅があることを踏まえて、選者はそれぞれ選句の基準をいろいろと工夫して光るところのある句採っていること、またジュニアが参加しやすいように一般の部と分けていること」を説明をしました。合評は中高生を含め一般参加者からの活発な発言があり、終始和やかな雰囲気の中で行われました。
続いて当日句40句の合評が前川弘明実行委員の司会で行われました。参加者の互選の結果、横山哲夫氏の「うらおもて軍手にはなく終戦日」が大賞に選ばれました。
各部門別に、横山会長から入賞作品の作者へ表彰楯や記念品が授与され、午後五時頃、江良実行委員の閉会挨拶をもって大会をつつがなく終了しました。
投句をしていただいた全国の俳人の皆様、生徒の皆さん、ご多忙の中大会募集句の選をしてくださった全国各地の選者の皆様に深甚なる謝意を表します。ありがとうございました。
前回の大会の表彰句は下記ファイル名をクリックすればご覧になれます。
第61回長崎原爆忌俳句大会表彰句