熱帯地域では古くから焼畑農業が行われてきました。焼畑農業はそれ自体、
土壌の肥沃度低下を緩和できる農業システムであると考えられますが、高まる
人口圧、資本主義の浸透によって休閑期間の短縮、常畑化が進んでいます。
常畑化は”湿潤地農業の癌”とも言える土壌酸性化を加速させると同時に、
急激な土壌有機物量の分解が進みます。一方で、消えていく有機物は酸の
消費に一役買っていることがわかりました。
熱帯焼畑生態系に特有な急激な土壌有機物の減耗を利用した土地利用の提案
を進めています。写真は北タイの調査地です(収穫時・火入れ)。