ご挨拶

金沢大学が主催校となり、
  • 2013年8月31日にしいのき迎賓館でオータムコンフェランスを
  • 2014年3月15・16日に金沢大学にて、本大会を開催します。
 
今年度の統一テーマは「進化経済学の原点に還る」です。
 
■大会趣旨■
 

18回大会のテーマは,次の二点を考慮して設定しました。

 

  第一は,現代の進化経済学の知的源泉としてしばしばとりあげられる三人T. ヴェブレン,F.A. ハイエク,J.A. シュンペーター―の経済思想・経済学説に立ち返って,現在までの進化経済学の歩みを再考しようということです。第18回というこのタイミングで学史的な源泉に「還る」ことは,進化経済学から本格的な研究活動に入った特に若手研究者にとって,自身の研究の足場を固める意味で,また,今後の研究の方向性に対するアイデアを得る意味でも,有意義なことだと思います。おりしも,今年度の大会は,過去18回の大会のなかで,もっとも平均年齢の低い事務局で運営しています。われわれを含めたいわゆる「若手」のなかには,1997年の学会設立時のアツい議論が交わされていた時代を知らない会員も増えてきたように思います。そこで,上記三名の知的源泉から現代の進化経済学研究を再考すると同時に,本学会のこれまでの知的蓄積を再確認するという意味で,今年度の大会で「原点に還る」ことを提案することにしました。

 

  第二は,体系的な講義計画や教科書化に向けて,核となるべき要素が何であるのかを,いま一度考えるきかっけになればということです。昨今,進化経済学の教科書化や教育現場での講義方法など,進化経済学をいかに「体系的に」伝達するかという試みがおこなわれており,本学会からもこれまでいくつかの出版物が刊行されました。進化経済学の体系化という今後も継続される課題に対して,進化経済学の知的源泉となる学説に立ち返ることは,その核となる構成要素は何であるのかを確認しあう意味で,意義のあることではないかと思います。

 

  このように本大会では,理論的・学史的な色合いの強いテーマを設定しましたが,その他,進化経済学の立場から歴史的・実証的・政策的な議論をするうえでも,いま一度「原点に還る」ことで共通の土台を再確認できるものと考えます。

 

  なお,この大会テーマは,オータムコンファレンスと年次大会に共通したテーマとします。オータムコンファレンスでは,これまでT.ヴェブレン,F.A. ハイエク,J.A. シュンペーターの「進化」的な議論を考察されてきた三名の研究者をお招きしてご講演いただくことになりました。この機会に,講演者の先生方から何か新しいアイデアや方向性を得られればと期待しています。また,それを受けて,年次大会でも,大会テーマに関連するセッションの企画や多数のご報告が,会員のみなさまからお寄せいただけるよう期待しております。

 

18回進化経済学会金沢大会実行委員会

大会委員長   瀬尾崇*

大会事務局長  正木響*

大会実行委員  辻野正訓**

 

*金沢大学 **北陸先端技術大学院大学

 連絡先:進化経済学会金沢大会実行委員会 evoecokanazawa@gmail.com