2019年9月1日付けで、札幌学院大学から小樽商科大学へと移籍することになりました。
札幌学院大学には約7年半在籍していました。おおらかな校風のもと、周囲の教職員の方々にとても良くしていただき、充実した日々を過ごさせてもらいました。特に、経済学部の教員の方々には感謝の気持ちで一杯です。1人1人研究分野が異なり、また、思想や立場にもけっこうな違いはありましたが、自分とは異なる意見も尊重する雰囲気のある組織であったと思っています。研究会(や飲み会)でのやり取りなど通じて、多くを学ばせていただきました。また、多様な長所を持つ学生さんがいて、素直な人も多く、授業やゼミからも刺激を受け、やりがいも感じていました。
そのため、今回の移籍は、決して札幌学院大学に不満があってのものではありません。むしろ、自分で決めたこととはいえ、今の職場を離れることにはとても寂しい気持ちです。移籍の主な(というよりも唯一の)理由は、小樽商科大学では担当授業数が少なく、より多くの時間を研究のために使えることでした。札幌学院大学での担当授業数も、ほかの私立大学と比べて多いわけではなく、標準的な数でした。それでも、どうしても国立大学のほうが教員1人あたりの授業数が少ない傾向があります。そのため、本当に悩みましたが、経済学の研究をしたくてこの仕事を選んだので、その時間をより多く確保できる小樽商科大学への移籍を決めました。
新札幌に新キャンパスができ、これから大学が発展するというタイミングでの移籍となり、それに向けて注力されている教職員の方々には本当に申し訳なく思っています。ただ、ここまで大学教員として育ててもらった札幌学院大学には本当に感謝しているので、今後も自分にできることが何かあれば、少しでもその発展に協力させていただきたいと思っています。