突っ張り式家具の転倒防止器具の作製 (地震に備えての工夫)
大きな地震の際にタンスや本棚などの背の高い家具が倒れると非常に危険です。
家具が倒れないようにするための方法は色々ありますが、今回は家具の天板と天井の間に挟み込む
ことによって家具を倒れにくくする「突っ張り式」で独自のアイディアを活かします。
もちろん、ホームセンターに行けば同じような目的の商品が色々ありますが、見た目が気に入ら
なかったり、サイズが限定されている上に価格も高めだったりします。
そこで今回は「必要なサイズのものをお好みの仕上げで、しかもコストはお安く」を目指しました。
材 料
・【角 材】
今回は太さ45ミリ角のパインの集成角材を使いました。
価格は長さ900ミリで680円でした。
・【アジャストボルト】
長さ50ミリ、ネジはM8のものです。
価格は1個235円
・【板付きナット】
40ミリ角でネジはM8。
価格は1個108円
長さ450ミリのものを一対(2本)作製して材料費は1,366円でした。
作り方
1)
角材は家具と天井の隙間の長さから3~4cmマイナスした長さにカット。
2)
角材の切断面の中央にドリルで直径10mm、深さ45mm程度穴を開ける。
3)
板付きナットをネジ止めする。
4)
アジャストボルトをねじ込む。
あとは実際に家具と天井の間にあてがって、アジャストボルトでピッタリになるように長さを調整すればOKです。
家中の家具にあわせて何セットか作ってみました。
無塗装でも問題有りませんが、組み合わせる家具に色を合わせて塗装すると、より違和感がなくなります。
注意点
マンションなどで天井がコンクリート等でガッチリしている場合は問題ありませんが、木造住宅などで「薄い天井仕上げ材の裏にはある程度の間隔を置いて角材が入っているだけ」といった構造の場合には、左の図のように天井との間にあて木(適当な板)をはさんだ方がいいでしょう。
また、床に足の長いカーペットを敷いている場合にはキチンと固定出来ない場合があります。
(これらの注意点は今回作製したものに限らず、すべての「突っ張り式家具転倒防止装置」に言えることです)