うだい先生


うだい先生 その1

ボーイズは今年、たまたま同じ歴史の授業をとっている。ええ先生なんやが、かなり暑苦しいのである。

毎日、毎時間。とゆうことは、一日六回、授業を始めるときに満面の笑顔でこうゆうそうである、「一人一人にウエルカム、みんなにウエルカム!!」

しかも、むっちゃ本気。今どき珍しい、熱血うだい(うざい)先生なのである。

うだい先生 その2

ある日、次男が質問をしにいったところ、「今日はちょっと忙しいから、明日の朝、授業が始まる前に来て」とゆうので、私が翌日の早朝、車で学校に送って行った。次男は授業前に、無事に質問を終えた。

その日の歴史の授業が始まったところで、先生がゆった。

「今日は、皆さんに素晴らしい報告があります。この中の一人の生徒が、授業前に質問に来たのです。さあ、質問に来た君、今すぐ椅子の上に立ちなさい」

この先生、ほめたい子を椅子の上に立たすのがだあい好きなのである。

うだい先生 その3

嫌々椅子の上に立った次男。先生が「さあ、みんなで温かい拍手を彼に送ろうではないか!」

ドン引きの生徒たち。大変地味~に、ぱちぱちぱち。

君たちは、彼の行動を、時間の無駄と考えるかい?それとも有意義な時間を使ったと思うかい?よーく考えてみよう。何と素晴らしい行動だったか!」

自分のスピーチに、しばし酔いしれる先生。次男は勿論、とっとと椅子から降りたとさ。

うだい先生 その4

ずっと前に書いた「カリキュラムナイト」、今年も行って、その先生と話をした。

「次男は、以前は歴史に全く興味がなかったのですが、今年はそれなりに面白いと思うようになったようで、初めて質問にも行きました」てゆったら

先生の目が、少女マンガみたいに「きらーん」て光った。

「あなたの今の言葉は、世界中の何よりも、ぼくのハートを温めてくれました!今の言葉を全部録音して、今すぐ世界中のみんなに聞いてもらいたい!!僕は今、ものすごく感激しています!!!」

うだい!うだすぎる!!

うだい先生 その5

この先生、とっきどき放課後に、マイDVD上映会をする。それは、見たから、見やんかったから、どうとゆうものではない。何で放課後、教室で、しかも先生と、映画見やんならん。

ので

先生は、こいつやったらどーにかなる、とゆう生徒を、何名か名指しする。今回は、断れない男、長男が、そのうちの一人に選ばれてしもた。

どうにかして逃げようと思った長男。しかし敵もさるもの、長男の思惑を素早く察知した先生は

うだい先生 その6

次の授業が始まった途端、長男の教室に、勝手にずかずか入ってきた。

「皆さんにお知らせがあります!さあ君、椅子の上に立ちなさい。この生徒は、放課後の僕のDVD上映会に、積極的に参加してくれるというのです。彼のボランティア精神、心温まる彼の気持ち。何という素晴らしい心がけでしょう!さあ、みんなで彼に、大きな拍手を送って下さい!!」

椅子に立たされ、みんなに拍手までもろたら、逃げるわけにはいかんわなあ。

何で拍手せんならんのかイマイチ分からん生徒と、自分の授業を妨害され、あ然としすぎて言葉の出やんその授業の先生を完璧に無視して、満面の笑顔で教室を去る、歴史の先生。

うだい!うだすぎる!!

うだい先生 その7

今、チンギスハンの時代のことを学んでいるとか。何でか知らんが先生は、その頃のモンゴル人の戦いが、どれだけ残酷かとゆうことを知ってほしい、とものすごー思っている。ので、連日戦いのビデオを見せているそうなんやが、生徒はええ加減飽きるわなあ。

ほやから先生、一計を案じ、特にだんこく(残酷)なシーンが近づくと、ビデオの前に立って「モンゴ~ル!!」と叫ぶようになった。

それではまだインパクトが足らんと思たかして(思ったらしく)、そのうち、教室の真ん中の机の上に立ち、「モンゴ~ル」。ほして昨日なんか、生徒二人に協力させて、一人を床に寝かせ、先生が両手、もう一人が両足を持ち、寝てる生徒を担ぎ上げ、ブラブラゆすって、廊下に出ていきつつ

「モンゴ~ル!!」もうこうなったら、意味不明である。

うだい先生 その8

先生面白すぎるんで、ボーイズは毎日「本日の先生」の話を報告してくる。

今日わ(今日)のこと。クラスの何とまあ13人が、教科書を忘れてきたそうである。先生、激怒。ほんで何したかとゆうと

壊れかけの椅子を持ってきて、いきなりケリを入れ、真っ二つにしたとか。クラスぜんいん(全員)、勿論あでん(あ然)。

先生は、真っ二つになった椅子を一つづつ手に持ち、ゆったとか。

「この半分は、あなたです。もう半分は、教科書です、授業というのは、あなたと教科書がないと成り立たないのです。見なさい。この椅子は、半分では何の役にも立ちません。しかし、二つが合わさると、椅子としての役目を果たすのです」

おいおい、その椅子はもう、椅子としての役目は果たせへんで。ってゆーかそれ、学校の備品やろ。いくら壊れかけてたとはゆえ、ほんなとどめのさし方、許されるんか?

うだい先生 その9

先生、定期的に親にメールを送ってくる。その内容とゆうのが

「私の生徒たちは、愛と、友情と、やる気に満ちています。私のチームは何と素晴らしいのでしょう!(お前のチームかよ!)こんな素敵な生徒たちと出会えたという感激に、私の胸は、日々喜びに打ち震えています。それもこれも、愛と、情熱と、優しさをもってここまで育てたあななたち親のお蔭なのです。さあ皆さん、この情熱を持ち続け、明るい未来に向かってまい進しようではありませんか!」

一人でまい進してくれ...

断言しよう、多くの親は、先生からのメールを、自動的にゴミ箱に送るよう設定しているに違いない。


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