14-01-05 受難の主日の詩篇・第22篇

(旧約聖書・詩篇・第22篇(バルバロ神父訳・聖書参照)

 

 
 
歌の指揮者に.「*¹暁の雌じか」の調べに合わせるダビドの詩.
 
 

 

*²私の神よ,私の神よ,なぜ,私を見捨てたもうたのか

私のうめきの声も救いからまだ遠いのか.

神よ,私は日中も呼びかける,だが,あなたの答えはない.

夜も休まず呼びかける.

 
 

あなたは尊い者,

イスラエルの賛美の上に座する者.

われらの先祖はあなたに信頼し,よりたのみ,そして救われた.

彼らはあなたに呼びかけて救いを得,

あなたに信頼して恥を受けなかった

 
 

私はうじ虫で,人間ではない,

人間の恥,民のくずだ.

私を見る人はみなあざけり,

口を曲げ,頭をふる.

彼は主によりたのんだ,主が彼を救うだろう,

主が救うだろう,主は彼を喜びむかえたのだから」.

 
 

あなたは母の胎内から,私を引き取られた.

母の乳を飲んでいたときから,私はあなたによりたのんだ.

母のふところから,私はあなたにゆだねられ,

母の胎内から,私の神はあなただった

遠く離れたもうな,苦悩は私に迫り,

助けてくれる者はない.

 
 

あまたの雄牛が私を囲み,

バシャンの猛牛が迫り,

私に向かって口を開けた,

ほえたけって引き裂くししのように.
 

私は水のように流れ,この骨はみなはずれ,

心はろうのように胸の中でとけた.
 

私の上あごはかわらけのようにかわき,

舌はのどにつき,死のちりの中に横たわった.

数知れぬ犬が私を取り囲み,
 

一団のならず者が襲いかかり,

私の手足を*³縛り上げた.
*私は自分の骨をみな数えることができた.
 

彼らは私を見張って見下げた.

また,私の衣類を互いに分け,

服をくじ引きした.

 
 

だが,主よ,私の力よ,遠く離れず,

速く助けにきたまえ

私の命を剣から,

私の唯一のものを犬の足から救い,

ししの口から,

野牛の角から,私のあわれな魂を救いたまえ.
 

 

私はみ名を兄弟に告げ,集会の中であなたをたたえよう

主を恐れる者よ,主をほめよ.ヤコブの子孫はみな,主をあがめよ.

イスラエル族はみな,主を恐れよ.

 
 

主は貧しい者の憂きめを,

軽んじることなく,いとうことなく,

み顔をそむけず,

むしろ,その叫びを聞き入れられた

 
 

大集会の前で私は賛美をあげ,

主を恐れる者の前で私の願を果たそう

貧しい者は食べて腹を満たし,

主を求める者は主をほめる.

彼らの心は代々(よよ)生きんことを.

 
 

地上のものはみな,思い返して主にもどり,

国々の民はみな主の前にひれ伏す.
 
実に,王国は主のもの,

主は万国に君臨される.

地下に付す者はみな,主を拝み,ちりに下る者もみな,み前にひざまずく.

 
 

だが,私の魂は主のために生き,

私の子孫は主に仕える.

彼らはきたるべき裔(すえ)に主のことを語り,

生きる民に主の正義を告げる.

それが主のみ業である

 
 
 
 
 
 
 
(注釈)
 
 

(正しい者の苦しみと希望)

 

*¹よく知られていた歌の名らしい.この歌のしらべに合わせてうたう.
 この詩はしいたげられる正しい人の嘆きと祈りをのべてのち,救いをえてからの感謝の祈りに変わる.
 
*²イエズスが十字架上でとなえたことば.福音史家はこの詩にイエズス受難のできごとがすでに記されていると見た.
 
*³ヘブライ語でははっきりしないが,ギリシア語では「掘った」,ブルガタ(ラテン語)訳では「つきさした」.

これはイザヤの書(53.5)に関連のある一節である.

彼は,私たちの罪のためにつきさされ,悪のために押しつぶされ,私たちを救う罰が彼の上に襲いかかり,その傷 
 のおかげで,私たちはいやされた.」(イザヤ53.5)
 
*⁴昔の訳には「彼が私の骨をみな数えた」とある.