サイクルシェアライドinあまくさ 2012

2月の最終日曜に、天草サイクルマラソンの試走を兼ねたサイクリングを行いました。
朝9:00に天草市新和町の役場に集合。
この日は熊本市の政令指定都市移行を記念した第1回熊本城マラソン2012が催されていて、自転車仲間の中でもそちらへの参加者が少なくなかったのですが、それでも6名もの参加がありました。
この日は、はるばる鹿児島からきて熊本市で前泊した方が1名、県内でも県北から3時間かけてきた参加者も2名もいました。
車載で向かう途中に雪が舞い出すいう生憎の空模様でしたが、この頃には薄日も射してきて、集合したみんなはとても元気です。
準備をして、メンバー紹介を兼ねた簡単なブリーフィングを行い、コースの概略と主な分岐点などを確認してスタートです。

本番では、雨天時には新和体育館内での受付となります。
その時は開会式もここのアリーナで行われました。

天草サイクルマラソンのスタート地点の、天草市新和町民センター前からスタート!

2010年のスタートの模様。

スタートしてすぐ、見た目ではそうとは感じないほどにごく緩く登っています。向かい風だったことや、寒い中をアップなしでスタートしたこともあって、足がなかなか回ってくれません。
ちなみに今回は、初心者や久々という方もいたので、Aコース135kmではなく、95kmのBコースを選択しました。

間もなく最初の坂にさしかかります。ここを登って、ようやく身体が暖まってきます。
この坂を下ったところがT字路になっていて、左が「河浦」右が「本渡」と表示されていますが、天草サイクルマラソンのコースではここを右に進みます。イベント当日には地元のボランティアの方の手で、間違わないように誘導していただけるはずです。
ここでアクシデント発生、坂で遅れた2名が、T字路を左に曲がってしまい、逆方向に行ってしまったのです。携帯電話も生憎と圏外で、コールミスしていたとは思わないので一旦スタート地点までの6kmほどを戻ってみますが、どこにも姿が見えません。携帯がやっと繋がった時には、既にかなり離れてしまっていました。ルートを変更して、はぐれたメンバーが待つ9kmほど先に向かって、本線ではない立原峠を越えます。

2010年に走った際の立原峠。
うっそうとした山道で、以前はここも天草サイクルマラソンのコースの一部だったそうです。


峠道から国道266号に出て南に進むと、観音寺への分岐で無事に再会できました。

待っていたほうは、30分近く吹きっ晒しの中にいてひどく寒かった…
でも、迎えにきてくれて、本当に嬉しかった…

スタートして最初の分岐だからまさか間違えないだろうと思ってしまったことが、この失敗の原因です。全員が間違いなく走れるように後方に気を使わなくては、また、分岐などの重要な情報を各人が把握しておかなくてはと思わされました。
アクシデントはないに越したことはないのですが、この日は、参加者の誰もが嫌な顔ひとつしないで、起こったことを楽しんでいる様子でした。

本コースでは、渓谷沿いの道を走って国道に出て、コースはA、Bに別れます。

ここから本コースへ戻るには国道266号を9kmほど戻るしかないので、そのままAコースの一部である国道南下して国道389号に右折し、河浦中のところでBコースの本線に戻ることにしました。
このあと、Aコースは白木河内の交差点を直進して、早浦の南端で右折して牛深に向かうのですが、この日はそもそもBコースを走る予定だったので 白木河内交差点での右折となります。

Aコースでは、牛深までは穏やかな裏道って感じで、牛深のエイドを過ぎハイヤ大橋を渡ります。


牛深の市街地を過ぎると河浦町に戻る登りが待っています。
95kmのBコースには、それはありません。

牛深のエイドは、地元の熊本県立牛深高等学校 の先生による生徒たちを率いての運営が行われています。
今年もまた、彼女たちの笑顔に会えるかな?

早浦湾に出ると追い風になって、かなり快調に前へと進みます。

羊角湾に出ても風の影響はまだ大きくなく、トンネルをいくつか抜けながら、天草町方面へ向かいます。
追い風の中ではクロスバイクでの参加者も快調で、30km/h巡航を維持していました。
ところが、太陽が覗いているのに雪が舞っていたりと、天候はずっと不順でした。

ちょっと観光してみようって話になって、大江天主堂に立ち寄ってみることにしました。
大江天主堂は高台にあって、ちょっと坂を登らされます。

イベント当日は、この手前の、旧・天草町立大江中学校が昼食会場になります。
教会までの登りの途中で挨拶した地元のお年寄り方が、メンバーに女子がいることに気づいてくれて「おっ、かわいかおなごんこ(女の子)まで登ってきたバイ!」「お尻ば、押してやろか?」と暖かい声をかけていただきました。こういった地元の方との交流も、サイクリングの楽しみのひとつですね。
高台が吹きっ晒しで更に寒かったこともあって、昼食予定の下田温泉までを待たずに、このすぐ下にあるちゃんぽん店で少し早い昼食にしょうか話していたのですが…生憎その店は2月29日まで休業中…計画通りの場所までコマを進めることになりました。

大江天主堂から先は本線を離れて、旧道だろう裏道をしばらく登ってみました。国道を通るよりも車両の通行が全くないこっちの方がのどかでよかったですよ。

旧道は左にまだ続いているようでしたが、イベントとルートが大きくかけ離れてもまずいだろうと考え、大江トンネルの手前で本線の国道に戻ることにしました。

国道に出るとダラダラと長い坂が続くし、その上雪が強くなってきて…その雪がまるで細かな砂が顔面に容赦なく当たるような細かなもので…かなりつらい思いをしました。
ここは、昼食後に膨れたお腹を抱えて登るのが本当に嫌になる坂です。

トンネル内は、雪こそ降ってないものの風が吹き抜けていて恐ろしく冷たかったです。レンズフレアに見えるのは、降っていた雪つぶです。

天草町まで下って、そこから登りが続きます。妙見浦に出たらm下田南まで一旦下って、小さなトンネルが多いぐねぐねした道を登っていきました。この辺りは、大江からすぐの部分より気楽に登れるのが嬉しいです。
南鬼海ケ浦から下田南バイパスという新道ができていました。

真新しい鬼ケ浦トンネルを抜けると、この日の昼食場所に決めていたブルーガーデンに到着です。

風もあり、とにかく寒いのですが、ここでもみんな、着いたついたと笑顔が絶えません。
瀟洒なシーフードレストランかと思えば、料理以外のサラダや椀もの、コーヒーなどの飲みものはセルフサービス…しかも飲み放題食べ放題!…で、なかなか庶民的でGoodでした。

この先の苓北町でもうお一方と合流しようという話になっていたので、ルート上の約束の地を目指すことにしました。
ご覧の通り青空も覗いていて、食事中には日も射して、天気になるのかと思わされたのですが…

ここの手前の旧道に狭小隧道があったと思うのですが、その旧道はすでに通行止めになっていて、確かめる術がありません。

食後すぐが、工事のため片側交互通行になっていて信号停止を強いられました、3月4日のイベント当日には解除されていることを祈るだけです。

化粧直し中らしい橋のある下田温泉を抜けると、あとひと登りが待っています。

苓北町を抜ける手前から、彼方に火力発電所のシルエットが見えてきて、ああ、天草サイクルマラソンのコースを走っているんだなあとしみじみ思わされます。
昨年2011年は雨、20010年と2009年には強い向かい風に悩まされましたが、2012年の今年はどんな天候が待っているのでしょう?

この日は、以前経験したほど向かい風が強くがなくて助かりました。それでもなかなか先には進ませてはもらえず、先頭交代しながらなんとか先を目指します。
天気がよくてもたいていこの西海岸は強い向かい風で、本当につらい思いをさせられます。でも今回は、みんなと一緒だったので、楽しく走ることができました。
ひとと走ることで得られる力って、こういうことなのだと思います。

苓北町のコンビニで、今回はじめてご一緒する方と、無事に合流できました。
ぜひ一緒に走りたいと連絡をもらったのですが、ロードバイクに乗り始めてまだいくらも経っていないってことで、全行程の95kmを走るのはさすがに難しいだろう...でも、自転車の楽しさ、ひとと走る楽しさを知って欲しいと考えて、途中から合流することにしたのです。
ひどく冷え込んでいて、しかも雪まで降ってきて...それでも彼は、ちゃんと待っていてくれました。
しばし談笑…そうしてる間にも、自転車好きの仲間が寄って集って、彼のバイクのブレーキの当たりが出てないだの、なんだかんだと世話を焼いてくれます。

本渡に向かって出発!
のぼり旗を見ても判る通り、東進に転じた国道324号との重複区間からは追い風になりました。

国道324号は長崎県長崎市から熊本県宇城市に至っていて、長崎市内では浜町アーケード区間を通る全国でも珍しい国道として知られ、長崎市から数kmの茂木港から海を経て苓北町の富岡港に繋がり、牛深港からまた海路で蔵之元港を経て阿久根市に至る。一方の国道389号は、福岡県大牟田市から熊本県玉名地方、長崎県島原半島、熊本県天草下島を通って鹿児島県阿久根市に至っていて、長崎市内では熊本県長洲町から長崎県の多比良港へは海路、雲仙岳を登り、口之津港で再び海路で天草の鬼池港に渡り苓北町に至る。

本渡までは、初心者のペースを考えてゆっくり進みます。

本渡海水浴場へ至る道。ここへの入り口を見落としそうになったのですが、仲間が指摘してくれて助かりました。
このあと、本渡海水浴場の脇を通り、本渡港経由で新和町を目指します。

本渡港に到着してトイレタイムです。
当初の予定では、彼とはここでお別れする予定だったのですが、あと10kmちょっとを一緒に走りたいと言ってもらえ、全員でゴールの新和町へ向かうことになりました。

このあと、旧本渡市(現天草市)市街を通ります。

個人的な話ですが…数年前に初めて参加した天草サイクルマラソンAコースで、あと10数kmなのにハンガーノック状態で全く力が出なくて一歩も前に進めなくなって、一緒に走っていた方とここから少し先のバス停で無言の休憩をしたことを思い出します。あと少し...と思いながら再びゴールを目指して走り始めたわたしの横を、すでにゴールして帰宅する方々の自転車を積んだ車が何台も通り過ぎていきました...ああ、またここに戻ってきたんだなと感慨深かったです。

しばらく海から離れ、ゴール近くになって入江沿いを走って、海とはこれでお別れです。
新和町に近くなってきてからは、晴れ間が見えて夕方の日射しを浴びながら走りました。
そしてついに帰ってきました!
天候がめちゃくちゃだったにも関わらず、いきなりコースミスしたにも関わらず、誰ひとりとして、もうやめようとか、引き返そうとか言わずに、さあ次へ行こう!この先はもっと楽しいよ!って言ってくれました。みんなが本当に楽しんでくれて、とてもありがたいなと感じました。
いいよね、こんなサイクリング!
さて、3月4日には天草サイクルマラソンが開催されます。
エントラントとして走る方…Aコース、Bコース、Cコース…そして幻のDコース(笑)…運営の方、ボランティアで参加の方、地元天草のみなさん…そして参加しない方…それぞれが、なにか感じることがあればいいなと思っています。