ロードバイクが欲しい!と思っても、まず立ちふさがるのが、どこで買えばいいのかってこと。女子ローディのひとりは、どうやってロードバイクと出会う場所を見つけたのでしょうか?

 MTBに乗るようになって、インターネットを通して知り合ったひとたちに誘われて自転車で走りに行く機会に恵まれた。そして、彼らが乗るロードバイクを見て、生まれて初めてその存在を認識した。
自分が乗っているMTBに較べて、そのロードバイクたちがなんと軽やかに見えたことだろう。そして、どうしてあんなに輝いて見えたんだろう?ひーひー言ってロードバイクについていく度に、その思いはどんどん膨れていった。



第一章 ロードバイクっていったいどこで買えばいいの?
わたしはこうやってショップを決めた。

ロードバイクが欲しくなって、インターネットや雑誌などで調べるよりも先にショップを訪ねてみることにした。ロードバイクには、どんな種類があって、価格がどのぐらいで、わたしの手に届くものなのかどうかを、ショップに直接足を運んで自分の目で見て耳で聞いて判断したかったのだ。 
出向いたのは、SNSを通して知り合った女性から薦められた地元でも老舗として知られたショップだった。ショップの奥さんもロードバイクに乗っているからと聞いたのが、このショップの暖簾をくぐってみようと思った決め手だった。 

店内に入ると、ズラッと並べられた色とりどりのスポーツ自転車や用品、パーツなどの、その艶やかさが目に飛び込んできて、一気にテンションが上がった。 
生憎ご主人が接客中だったので、奥さんにロードバイクが欲しくて訪ねたことを伝えた。奥さんは、自分が応対するよりご主人に任せようと思っていたようだった。こちらでロードバイクを購入した女性からの紹介だと伝え、そのバイクの特徴などを話すと、すぐにその彼女が誰か判ったようだった。ドロップハンドルが怖いからと最初はフラットバーだったとか、先日転んだらしいとか、彼女のことを聞いているうちに、ご主人の手が空いた。
 
ロードバイクでどんなことをしたいのか?と聞かれたので、いま考えるとずいぶん漠然としたことを答えたように思う…そう、遠くまで走りにいったり、サイクリングをしてみたいと伝えたんだ。それを聞いたご主人はとても嬉しそうにしていた。欲しいモデルはもう決めているのか?とも聞かれて、欲しいモデルも決めていない、まずは話を伺ってからだと思った、なにしろロードバイクについての知識などまったくないと話したら、材質やパーツの組み合わせによるグレードの差で価格も大きく異なることをなどをいろいろ教えてくれた。 

一応サイズを測っておこうということになって、生まれて初めてロードバイクに跨ってペダルを漕いでみた。いや、実はサイクリングの途中で仲間のものに試乗させてもらったことがあったから、それがまったくの初めてではなかった。ひとのバイクに乗ってみた時は、めちゃくちゃ怖くて、転びそうで、うまく乗れなくて、ちょっと悔しい思いをした。いま思えばその時に感じた「よし、いつか乗りこなしてやろう!」という気持がロードバイクを買う動機なったように思う。 
ロードバイクへの怖さがあったし、ショップの前の道は車両の通行が比較的頻繁で、そこに漕ぎ出す勇気もなかった。だから、店で跨って漕いでみた時は固定された台の上だった。そして、この時点ではこのショップで買うとは決めていなかったから、試乗してしまったら引っ込みがつかなくなるかもとも思ったんだろう。
固定されていたからまったく怖くはなかったし、ドキドキしてとても嬉しかった。それまでに乗っていたMTBとは乗車姿勢が大きく違うから、どこをどう握ればいいのかすら判らなくて、本当に手取り足取りで「はい、ペダルに乗せる足はもっと前にしてね」「はいっ!」といったかんじだった。そして、私のサイズはトップチューブ長430mmぐらいだと教えられた。

ご予算は?と訊かれて、10万ぐらい?と答えたら、いやー、それではロードバイクは難しいですねーと言われて、ああ、そうなのか、やっぱり一般の自転車と比べると敷居が高いのだなと思わされた。それまでにSNSなどを通して、ランクによってピンからキリまであって、フレームの材質やパーツの組み合わせ次第で高いものなら100万ぐらいはするのだろうなとは思ってたけど、下限の方はよく判っていなかったのだ。

ショップを訪ねたのは秋で、ちょうどこれから新しいモデルが販売され始めるから、とりあえずこれを見ておいてくださいとカタログを渡された。でも、なにも知らない相手に、カタログをポンと渡して勉強してこいとかいう感じではけっしてなかった。売る気満々ってかんじではなく、いろいろ親身にしてもらい、そのショップにいい印象を持つことができた。 

判らないことは追々尋ねればいいかなと思って、その日はそれでショップをあとにした。けっして安い買いものじゃないし、自分が納得する1台にめぐり合いたかったから、すぐに決めてしまわずにじっくりと腰を据えて考えよう、その時のわたしはそれぐらい慎重だった。その後、いくつかのショップを廻ってみたけれど、最初に訪れたこのショップ以上の印象を得ることはなかった。


 
ロードバイクを選ぶことは、ショップを選ぶことから始まるのではないでしょうか。もっといえば、それはひとを選ぶこと…あなたを助けてくれるひとが、早く見つけくれてと、どこかで待っているのかもしれません。
そのショップをどうやって探すのか?…知り合いにロードバイクのユーザーがいればどこで買ったのか尋ねてみてもいいでしょう。わたしと同じようにインターネット上で知り合ったひとに聞いてみるのもいいでしょう。ブログなどに近くのショップのことが書いてあれば、それを参考にするのもいいかもしれません。
誰だって、最初の1台を買うためにショップを選んだ経験を持っています。彼らの言葉に耳を傾ければ、ショップどうやって選んだのかが見えてくると思います。
そして、できれば複数のショップに足を運んで、比較してみることをお薦めします。
初心者であるのなら、けっして背伸びをせず、知らないことは知らないと正直に言って、相手がなにをどう伝えてくれるのかを感じ、信頼できるショップだと感じればそこに決めていいんだと思います。
さあ、あなたの最初の1台に出会うために、あなたのショップを探しに出かけましょう。