■「ユニオン全国ネット」とは?

●コミュニティ・ユニオンの誕生

 1975年頃からサービス業、卸・小売業、飲食店などでの雇用が急速に拡大しましたが、その多くが不安定雇用・低賃金の主婦パートでした。

 こうしたなかで、1981年頃から労働組合の地域組織(地区労)を中心にして、「パート110番」などによる労働相談活動が広がりました。ある日、江戸川区労協の「パート110番」の相談に訪れたパート労働者が「私たちでも入れる組合があればいいのにね」と言ったのがきっかけとなり、1984年に「ふれ愛・友愛・たすけ愛」を合言葉にした江戸川ユニオンが結成されました。コミュニティ・ユニオン運動のはじまりです。

 「コミユニティ」とは「社会」「生活協同体」、「ユニオン」は労働組合です。これまでの日本の労働組合の多くが企業ごとに正社員だけを対象に組繊されてきたのに対して、コミュニティ・ユニオンは、地域社会に密着して、パートでも派遣でも、外国人でも、だれでも1人でもメンバーになれる労働組合です。

 働く事業所はさまざま、職種はもちろん、雇用形態も正社員、パート、アルバイト、派遣、契約、嘱託、フリーター、そして失業者もいます。だから、どこまでいっても同じ顔しかでてこない金太郎飴ではなくて、それぞれのユニオンがさまざまで豊かな「顔」をもっています。


●コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの結成

 そんなユニオンが集まったのが、「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」(ユニオン全国ネット)です。1989年に、初めてユニオン独自の全国交流集会が青森県弘前市で開かれ、翌1990年の第2回全国交流集会(大分市)で全国ネットワークの結成が確認されました。

 各ユニオンは、それぞれ地域で自立した労働組合です。それが「ネットワーキング」しているのがコミュニティ・ユニオン全国ネットワークです。通常の労働組合全国組織(単産)のような「中央本部」はありません。中央-地方、上部-下部という上下関係ではなく、横並びの組織です。

 各地方ごとにも、地方ネットワークをつくって運動を進めています。全国ネットには、北海道から鹿児島までの32都道府県の76ユニオン、約2万人が参加しています。

 そして、毎年秋、加盟ユニオンの持ち回りで、全国各地ユニオンの所在地で総会と全国交流集会を開いています。

 それぞれのユニオンの活動については、各ユニオンのホームページを見てください。そして、私も相談したい、加入したいという人は、近くのユニオンに気軽に電話してみてください。