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電磁弁の交換 - 詳細

 
『全自動洗濯機給水口電磁弁ゴムパッキン割れ不具合』
 
 
■ 対象物 ■

『SHARP 全自動洗濯機1槽式 ES-M38』1996年製
※1993年11月販売開始・現在生産中止
【写真-1&2.参照】
 
写真-1.
  
写真-2.
 
この洗濯機は2000年春に後輩から譲り受けたもの。
彼の下で4年間、私の下で10年間、あわせて14年以上稼動してしてきた骨董電化製品。

貰った当時はまだ比較的綺麗だった黒の筐体は、その後室外で10年以上使用している為、
紫外線による経年劣化により外観が酷く色褪せているが機能的には問題なし。
見た目は悪くなっても愛着を感じます。
 

 
■ 事象 ■
 
給水量が極端に少ない。
水がチョロチョロとしか出ない。
【写真-3.参照】
 
写真-3.
 

 
■ 見解 ■

まず給水口フィルターの詰まりを確認。
多少の汚れはあるものの、14年以上の使用にしては綺麗な状態。
記憶は定かではないが、ここは一度くらい掃除したことあるかも。
フィルターの目詰まりもなし。
【写真-4.参照】
 
 
写真-4.
 
4本のネジを外し筐体上部を開け、内部の電装防水カバーを外した状態。
汚れが酷かったので、まずは軽く清掃。
【写真-5.参照】
 
 
写真-5.

給水口フィルターの裏側には給水弁がある。
【写真-6.参照】 
 
写真-6.
 
写真-7.
 
写真-7.は、筐体から給水弁ユニットを取り外し、電磁弁を開けたところ。
この状態で電磁弁を接続し、動作を確認。
円筒形の電磁石(ソレノイド)の中心に収まっている鉄心(プランジャ)が飛び出さないように指先で抑えながらの作業。
水道圧を制御する弁なので、もしや大きな力が働く可能性もあるのでないかと思いながら電源を入れ、
洗濯開始ボタンを押す(=給水開始)と「コツン!」という小さな音とともに、
予想外に非常に弱い力で鉄心が電磁石筒内に引き込まれた。
電源を切ると電磁石の引力は消え、円筒内.に収まっているバネにより鉄心が押し出された。
このバネの力も非常に弱い力であった。
 
写真-8.

写真-8.は、電磁石(ソレノイド)本体を分解した状態。
錆付いている部分もあるが、摺動部分への干渉なし。
電気的機能は問題なく作動している。

左から、
 ・鉄心(プランジャ)…先端にゴムが付いている
 ・バネ(鉄心を押し出すのに機能)
 ・給水ユニット筐体(プラスチック製)
 ・電磁石(ソレノイド)
弁体(黄色のプラスチック部品とそれを包み込むゴムパッキン)を指で少し引き出してやり、開栓状態にし、
電磁石を外した状態で水道から給水すると、洗濯機の給水口から勢いよく水が出た。
【写真-9.参照】
 
写真-9.

この弁体を制御する電磁石には異常がないことから弁体自体に問題があると考えられた。
 
弁体を取り外すとゴムパッキンが円形状の形に沿って割れていることが発覚。
この部品が入手できれば直る見込みあり。
【写真-10.参照】
 
写真-10.
 

 
■ 対応 ■
 
シャープエンジニアリング株式会社・城南サービスステーションにて部品在庫の有無を確認。
このゴムパッキンのみの取り寄せはできず、給水弁ユニット(税込¥2,100-)での部品購入となった。

◆給水弁ユニット 内訳
 ・給水口流路筐体
 ・弁体
 ・ゴムパッキン
 ・電磁石(ソレノイド)
 ・鉄心(プランジャ)
 ・バネ(鉄心押出用)
 ・組付ネジ4本

尚、電磁石本体は嵌め殺しの組付で分解することはできませんでした。
電磁石本体に 「PVLVEA026QBEO AC100-110V 50/60Hz」
新しいものは「2007/8/3」
古いものが「1995/12/6」
と記載されている。
14年以上稼動し続けた電磁石本体。まだまだ使えそうです。
【写真-11&12.参照】
 
写真-11.
 
写真-12.

水道蛇口側への接続部分にしっかりシーリングテープを巻き、動作確認の為、電源との仮接続。
いよいよ動作確認へ。
これで給水できなかったら他の不具合(水溜め水位センサー等)もあることになる。
【写真-13&14.参照】
 
写真-13.
 
写真-14.
 
電源仮接続で動作確認。問題なく給水されている。
2千円が無駄にならなくてよかった!!
【写真-15.参照】
 
写真-15.

ネジ2本で給水ユニットを筐体に取り付け。
白く色褪せた外観にピカピカの部品は不似合い?
【写真-16.参照】
 
 
写真-16.

ネジ4本で内部の電装防水カバーを取り付け、筐体上部を被せネジ4本で組み付けて無事修理完了。
【写真-17,18&19.参照】
 
 
写真-17.
 
写真-18.
 
写真-19.
 

 
■ 電磁弁 ■

電磁弁:ソレノイド弁,ソレノイドバルブ(Solenoid valve)。
全自動洗濯機に使われているのは、通電時に弁が開くタイプ。
今回、電磁弁を分解して部品を触ってはみたものの、
はじめはその作動原理をなかなか理解できませんでしたが、よくよく見ると、

・弁に非常に小さな穴が2つあいていること。
・流入口からの水圧により弁が閉じられていること。
・わずかな力で開閉制御ができる仕組み。
 
が判り、大変興味深いカラクリに関心致しました。
【図-1~3.参照】
 
以上
 
     
※画像の拡大は図をクリックしてください。
 
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