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卒業生の声 對馬 あかね さん

對馬 あかねさん 

  1. 略歴:東海大学海洋学部出身。 2009年4月に雪氷・寒冷圏コースの修士課程に入学。アラスカの氷河で採取された山岳アイスコアをテーマに研究を行い、2011年3月に修士課程修了。2011年4月から研究開発職に従事。2012年より博士課程に入学。 


Q1. どんな動機で雪氷・寒冷圏科学コースに入学しましたか? 

 学部時代は東海大学でバイカル湖で採取された堆積物の研究をしていました。そのときは、バイオマーカーの分析方法の開発に取り組んでいたのですが、ぜひフィールドに出て自分でサンプルを取り、古環境復元の研究をしたいと思っていました。当時の指導教員に紹介していただき、6月に東京で行われた大学院説明会に参加しました。そこで、自分が興味を持っていることを相談し、いくつか研究室を紹介してもらいました。

 10月中旬に研究室を訪問し、研究内容について話を聞かせてもらい、雪氷・寒冷圏科学コースを選びました。環境科学院が学部を持たない独立大学院なので、修士課程から雪氷・寒冷圏の研究を始める学生が多いことも、このコースを選んだ理由の一つです。


Q2. 大学院ではどのような研究をしましたか? 

 修士論文は「 アラスカ・オーロラピークアイスコアの化学解析による過去274年間の環境変動復元」です。アラスカの山岳氷河で採取されたアイスコアの化学分析を行い、降水量、気温、森林火災の頻度の復元をし、長期的な変化傾向を議論しました。解析した試料は私が入学する前に採取されたものです。-20度の低温室で処理をしたあと、氷に含まれる成分を質量分析計などで分析しました。また、修士論文とは直接関係しないのですが、ヒマラヤでの氷河測量、アラスカ北部での積雪調査に参加しました。 


Q3. 在学中の思い出は? 

 自分で採取したサンプルを分析するとはかないませんでしたが、フィールド観測に参加できたことが思い出です。実習でスイス、母子里、白山、トマムに、観測ではヒマラヤとアラスカに行きました。特にヒマラヤは印象的で人生観が変わりました。細かいことがどうでもよくなりました。

 フィールド観測や学会を通して他大学の研究者や大学院生と親しくなれたことも思い出です。


Q4. 雪氷寒冷圏コースの良いところは? 

 自由なところです。自分のやりたい研究をやらせてもらいました。研究の進め方や生活に関しても学生の自主性を尊重してくれます。コースを担当されている教員の専門分野が多方面に亘っていることもコースのよいところだと思います。広い分野の知識を得られるし、自分のやりたい研究を受けいれてもらえるからです。


Q5. 雪氷・寒冷圏科学コースの受験を検討している学生に一言。 

 海外のフィールド観測にでられるのは、大きな魅力です。それも、普通の海外旅行ではあまり行かないところに。自分の人生観に大きな影響を与えてくれます。研究もかなり自由にさせてもらえます。コースの教員は、学生の意欲に応えていただける方々ばかりです。

 興味のある方は、一度、研究室を訪問してみてください