井上ハルカ・サクソフォンリサイタル

”Fluidité”: mélange et flou 流動性:混じり合うもの、ぼかし合うもの

プログラム

クロード・ドビュッシー/管弦楽とアルトサクソフォンのための「ラプソディー」(ピアノ伴奏版)

バンジャマン・アタイール/ソプラノサクソフォンとピアノのための「Coïncidences」「日本初演」

アンドレ・カプレ/アルトサクソフォンと管弦楽のための「伝説」(ピアノ伴奏版)

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ステファノ・ジェルヴァゾーニ/ソプラノサクソフォン独奏のための「Phanes II」

モーリス・ラヴェル/「ソナチネ」(ダヴィッド・ワルター編曲版)

田中カレン/アルトサクソフォンとエレクトロニクスのための「ナイト・バード」

アンドレ・ジョリヴェ/ソプラノサクソフォンとピアノのための「リノスの歌」

14時30分、15時開演

音楽教育の世界最高峰パリ国立高等音楽院で古典から現代音楽まで幅広く学び、IRCAM:フランス電子音楽作曲の牙城でのサクソフォンと電子音響のコラボレーションなど多方面での活動を行う井上ハルカさんのエネルギッシュなソロリサイタルです。近代作品から現代作品までたっぷりお楽しみください。

井上ハルカ・サクソフォン

愛媛県八幡浜市出身のサクソフォン奏者。

2007年ESA音楽学院にて優秀賞を受賞し卒業後渡仏、リヨン地方音楽院を経て2010年パリ国立高等音楽院の入学試験に審査員満場一致で合格。クロード・ドゥラングル氏の下で、特に現代音楽や電子音楽を取り入れた作品にも力を入れて取り組む。サクソフォン科第一高等課程を経て2014年に第二高等課程、並びに室内楽科を修了した後、同音楽院第三課程DAI(アーティストディプロマ)現代音楽科の入学試験に審査員満場一致で合格する。現在は若手の作曲家達による新作の初演も多数手がける傍ら、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)を初めとするヨーロッパ各地での様々なプロジェクトやフェスティバル、世界サクソフォン会議などのイベントに参加している。

ミシェル・タバシュニク指揮ブリュッセル・フィルハーモニックの公演にてルチアーノ・ベリオ作曲の「シンフォニア」での客演を務めるなど、数々のオーケストラで客演を務める傍ら、室内楽ではウズメ・サクソフォンカルテットのテナーサクソフォン奏者として、パリ、ブルターニュ、ペルピニャン、ストラスブールなどフランス各地でリサイタルを開催。アコーディオンとサクソフォンによるデュオC2Oでも活動中。2012年に愛媛と大阪、2013年に大阪にてソロリサイタルを開催し好評を博す。ブーローニュ・ビヤンクール現代音楽コンクール《Musique du dernier siècle 2014》にて審査員特別賞(サクソフォン部門最高位)を受賞。2012年度から2014年度まで、ヤマハ留学奨学生。フランスのメイヤー財団、並びにADAMI財団奨学生。

サクソフォンを前田昌宏、岩田瑞和子、前田幸弘、ジャン=ドニ・ミシャ、クロード・ドゥラングル、クリストフ・ボワの各氏に師事。室内楽と現代音楽をイェンス・マクマナマ、へ=スン・カンの各氏に師事。ESA音楽学院講師。

2016年7月6日(水)、大阪梅田のあいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホールにて、フェニックス・エヴォリューション・シリーズの一環として帰国後初となるリサイタルを開催。

戸田 恵・ピアノ

4歳よりピアノを始める。兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業後、渡仏。現在、大阪、名古屋を中心に演奏活動を行っている他、パリエコールノルマル音楽院教授 中沖玲子氏のアシスタントを務めながら、後進の指導にも力を注いでいる。

学歴

2007.10パリ地方国立音楽院入学。2008.7スペリウール過程第1学年修了。2012.6パリ国立高等音楽院ピアノ科併せて室内、パリ・エコールノルマル音楽院卒業。2015.3名古屋芸術大学大学院音楽研究科、修士課程修了。

受賞歴

2002第26回ピティナピアノコンペティション全国大会E級ベスト賞。同入賞者記念コンサート出演。2004パリ・エコールノルマル音楽院ディブロムを審査員全員一致にて取得2005、2006年同取得。第6回日本演奏家コンクール高校の部第3位。同入賞者記念コンサート出演。2005年、同大学の部入賞。2005アルカション国際ピアノコンクール(仏)エクセロンス部門第2位。第6回大阪国際音楽コンクール大学の部アプニール賞。2006年、同一般の部第3位。2006シテ・デザール(パリ国際芸術都市)にてコンサート出演。2007パリ・エコールノルマル音楽院にてジョイントコンサート開催。第9回イル・ド・フランス国際ピアノコンクール第3位。第1回横浜国際音楽コンクール一般の部第3位。

2008第8回アールンピアノコンクール第1位。2011.3ウクライナ、キエナにて、守山俊吾式、ウクライナ国立交響楽団と共演。2011.7ブルガリア国立ソフィアフィル交響楽団のワークショップに参加、最優秀アーティストに選出される。2012.11ブルガリア・ソフィアにて、ブルガリア国立ソフィアフィル交響楽団定期演奏会にソリストとして招待され、共演。第3回クオリア音楽フェスティバルピアノ部門第1位、対象併せてフランス音楽賞受賞。2013第10回シャトゥー国際ピアノコンクール(仏)第2位、併せて武満作品の演奏に対し日仏友好賞受賞。

これまでに、渡辺泉、石井なをみ、武田真理、中沖玲子、Germaine MOUNIER、Patricia THOMAS、

Pierre REACH、Herve BILLAUT、Bruno RIGUTTO、Anne QUEFFELEC、Claire-marie LE GUAYの各氏に師事。

室内楽をDaria HOVORA、Michel Moragues、Hae-sun Kangの各氏に師事。