2.マイクロ波照射療法

共鳴反応検査でがん活性が確認された部位の周囲に体外からマイクロ波を照射することによって、がん活性を消し、がん細胞を死滅させる治療法が、マイクロ波照射療法です。
マイクロ波とは、一般的に周波数300MHz(メガヘルツ)~300GHz(ギガへルツ)の電磁波の総称です。マイクロ波は、テレビ放送や携帯電話の送受信に使われるので、電磁波の中でも特に電波の領域に分類されます。マイクロ波よりも波長が短い帯域に赤外線があります。

がん細胞を自殺に追い込む
マイクロ波発生装置が開発されて以降の2000年から2001年にかけて、マイクロ波を発生させる装置の安全性と効果を確認するために、さまざまな実験が行われました。
 マウスによる安全性テスト、犬での安全性テストとがん・腫瘍治療実験、人間のがん培養細胞株による試験管内での実験などを重ねた結果、有害性は一切確認されない一方で、がん細胞が死滅する効果が確認されました。

ビーグル犬を用いたマイクロ波照射実験

がん細胞のみに発揮される死滅効果
さらに東京大学医科学研究所の協力を得て行った実験では、LOVOと呼ばれるヒト大腸がん培養細胞株に対して、マイクロ波を照射し、その後に組織検査を行いました。その結果、当初、1万個だったがん細胞は、マイクロ波照射直後にほとんど検出できないレベルまで死滅し、照射3日後にはがん細胞のDNAの断片化を認めました。遺伝子の本体であるDNAを細胞自らが、短く切断し、死ぬという現象です。これは、「細胞の自殺」と表現され、専門的には「アポトーシス」と呼ばれます。つまりがん細胞にマイクロ波を照射すると自殺に走るということです。これに対して、正常な細胞株にマイクロ波を照射しても、一切異状はありませんでした。
アメリカのテキサス州ヒューストンにある名門医科大学、ベイラー医科大学でも同様の実験を行い、がん細胞がマイクロ波によって照射数秒後にアポトーシスに至ることが確認されました。ベイラー医科大学でも正常細胞でのマイクロ波の弊害は確認されませんでした。


前後から6秒間のマイクロ波を照射を繰り返す
 こうした実験、治験を経て、マイクロ波発生装置は、2001年暮れから、アドバンス・クリニック横浜で実際の治療に使われるに至りました。
共鳴反応検査でがん活性が確認された部位を中心にマイクロ波を1回6秒という短時間照射することを部位を少しずつずらしながら繰り返します。マイクロ波発生装置は、患者さんの前後から同時に照射するので、身体の深い部分にまでマイクロ波の影響をもたらすことができます。
1回の治療での総照射時間は、がんの進行度やがん腫の大きさ、転移の範囲によって異なりますが、通常、5分(6秒×50回)を超えることはまれです。

前後2台のマイクロ波発生装置から名クロはを発するマイクロ波照療法

ほとんど副作用なく、高い治癒率を確認

治療を続けていると、進行がんだけでなく余命宣告を受けた末期がんの患者さんでも治癒する例が見られる一方で、早期がんでも治癒できない例もあり、その後、マイクロ波発生装置の改良やマイクロ波の照射パターンの試行錯誤が繰り返されました。

そうした研究の成果が見られ,膵臓がんの後期で15%、食道がんの後期で37%、乳がんの後期で40%、肺がんの後期で43%、肝臓がんの後期で45%など標準治療でも難題とされる部位のがんで、治癒率が5割を切ってはいますが、それ以外のがんでは、後期でも50%以上、前期では80〜100%という高い治癒率を実現しています。

副作用としては、当初、マイクロ波の周波数のぶれが大きいことによって、臓器の正常細胞に損傷が見られるという現象が確認されましたが、マイクロ波発生装置の改良によって、周波数を理想的な数値に安定させることができるようになり、その後は、照射後に軽い疲労感がある例以外,副作用は確認されていません。


ほとんど副作用なく、高い治癒率を確認

CEATにおけるマイクロ波発生装置が、なぜがん細胞をアポトーシスに追い込むかについては、以下のようなさまざまな原因が指摘されています。


①がん細胞を熱して殺す

マイクロ波には、水(H2O)の分子を温める作用があり、電子レンジにも活用されています。がん細胞は、正常細胞より水分を多く含んでおり、マイクロ波によって熱されやすいという特性を持っています。また、がん細胞は、正常血管から独自に血管をつくり、正常血管から血液を盗み取っていますが、粗製の血管なので、温度調整が十分できず、この点でも正常細胞より熱されやすいのです。そのために、生命が維持し難い42.5℃という温度に容易になってしまいます。


②温熱によって免疫力を高める

温熱によって正常血管内の血液が,適度に温まり、体温も高めになるので、代謝が活発になり、免疫力が高まります。これによって免疫系のがん細胞を攻撃するパワーが強化されます。


酸化を阻止する能力を発揮

近年、マイクロ波の特性として、酸化と逆の反応である還元を促す強い作用があることが確認されています。活性酸素など、酸化を進めるフリーラジカルという一連の物質は、がん細胞で多くつくられ、正常細胞の遺伝子を破壊しやすく、がん化を推進していることはすでに分っていますが、マイクロ波は、このフリーラジカルの作用を妨げる還元作用を発揮しているのです。


④温熱によるフリーラジカルががん細胞を攻撃

 上記のように、活性酸素などのフリーラジカルは、通常、正常細胞をがん化しますが、がん細胞の温度が高くなると、フリーラジカルは、がん細胞内で反応してがん細胞自体を傷めつけるということが、近年の研究で判明しています。マイクロ波によってがん細胞が高温になると、がん細胞の強力な武器であるはずのフリーラジカルが自爆してしまうというわけです


⑤プラズマによるがん細胞への攻撃

 マイクロ波のがん攻撃の武器として近年注目を集めているのが「プラズマ」です。

すべての物質は、原子の集まりですが、本来、一体化しているはずの原子内の原子核と電子が分かれた状態のことをプラズマと言います。物質に熱などのエネルギー与えると、固体、液体、気体と変化しますが、気体にさらにエネルギーを与えるとプラズマになります。いな妻やオーロラは、プラズマであり、非常に大きなエネルギーを持つ状態です。

 このプラズマをがん細胞に照射するとがん細胞がアポトーシス(自殺)を起こすことが、実験的に確認されています。そして、マイクロ波を気体に向けて照射すると、プラズマが発生することも,実験的に確認されています。こうした科学的事実を考え合わせると、がんの患者さんにマイクロ波を照射することによって、体内でプラズマが発生し、がん細胞を自殺に追い込んでいる可能性が高いことが分かります。


 マイクロ波発生装置からマイクロ波を発生させた場合、その効果は短時間で確認できます。1、2分のマイクロ波照射の後にがん活性が低下するという現象が,日常的に確認されているのです。この即効性は、上記の①〜③では説明ができません。プラズマの作用を④の「フリーラジカルの自爆」が支援している可能性が高いと考えられます。

 他の療法での治療が不可能だった進行がん,末期がんの患者さんの多くが,マイクロ波照射療法で治癒しています。上記①から④が、その治療効果の要因であることは確かです。そして、今後、⑤の要因がどれだけ貢献しているかをさまざまな科学的な手法を駆使して確認していきます。



<マイクロ波発生装置Patent DATA>

 CEATにおける治療法である マイクロ波照射療法の装置、マイクロ波発生装置は、アメリカ合衆国、カナダ、大韓民国、中華人民共和国、ヨーロッパ(欧州特許庁:欧州38ヵ国)で「マイクロ波照射によってがん細胞組織を破壊する治療器」として、以下のように前田華郎博士等に特許権が付与されています。



アメリカ合衆国

Patent No.: US 7,160,239 B2

Date of patent: Jan. 9, 2007

Method of breaking cancer cell tissue by microelectromagnetic radiation and microelectromagnetic radiator


カナダ

Patent No.: CA 2,440,139

Date of patent: Jan. 27, 2009

Method of breaking cancer cell tissue by microelectromagnetic radiation and microelectromagnetic radiator


ヨーロッパ

Patent No.: EP 1,371,389 B1

Date of patent: Dec. 21, 2011

Method of controlling microelectromagnetic radiator for breaking cancer cell tissue



その他:大韓民国、中華人民共和国

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