FJネクストがアスベスト飛散の環匠を解体業者に

FJネクスト(エフ・ジェー・ネクスト)は石巻市アスベスト飛散事故の原因業者・環匠(埼玉県川越市)をガーラ木場新築工事の解体業者とした。環匠は石巻市のアスベスト飛散事故で悪名高い。環匠は宮城県石巻市中央1丁目の旧日の出旅館で解体工事の下請けをしたが、吹き付けアスベストを取り残してしまった。

元請けの菅野工務店は、それに気づかずに解体に入り、発がん性の高いアスベストを飛散させた。解体工事中の2012年8月30日、吹き付けアスベストが散乱していると通報があり、石巻労働基準監督署が現場に急行し、事実を確認して工事を中止させた。

環匠の伊藤基之社長は「外壁の下地に吹き付けがあることは当社でも初めてです」と釈明するが、NPO「東京労働安全衛生センター」の外山尚紀氏は見落としであると批判する。「吹き付けがむき出しのところだけしか見ていなかったことの言い訳をしているだけ」(井部正之「石巻市で発生した“典型的”アスベスト飛散事故 「特殊事例」として処理したい行政の怠慢(1)」Diamond Online 2012年11月15日)

この石巻市アスベスト飛散事件では石巻市の対応も問題視される。飛散したアスベストの除去工事を、一度失敗した環匠に再度委託した。盗人に追い銭である。

「市が環匠と随意契約したのは10月30日。飛散事故からすでに2ヵ月が経過しており、いまさら緊急性を理由にすることには無理がある。事故後すぐに対応してもらったと言いたいのだろうが、現場に市販の飛散抑制剤をまいて、ブルーシートでおおうだけなら誰にでもできる。それから正規の手続きできちんと発注することは十分できたはずだ」(井部正之「新たな除去工事にも“水増し”と“不適切”疑惑 石巻市で発生した“典型的”アスベスト飛散事故(3)」 Diamond Online 2012年11月29日)

後始末工事では費用の水増し疑惑が指摘された。また、工事の方法が杜撰であり、再び飛散事故を繰り返す可能性が指摘された(井部正之「後始末工事で再び飛散事故を繰り返す可能性も 石巻市で発生した“典型的”アスベスト飛散事故(4)」Diamond Online 2012年12月7日)。

井部正之「後始末工事で再び飛散事故を繰り返す可能性も 石巻市で発生した“典型的”アスベスト飛散事故(4)」Diamond Online 2012年12月7日
井部正之「あらかじめ指摘されていた事故原因 石巻市で発生した“典型的”アスベスト飛散事故(5)」Diamond Online 2012年12月17日
環匠。行政の指導を無視して手抜き工事を強行するなど、問題点が多いという

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