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Freestyleって何? - 簡単な解説

Freestyleは3Dのジオメトリデータを元にイラストや漫画などのような線画をレンダリングするための
ソフトウェアです。線の色や太さ、タッチといった描画のスタイルを幅広く柔軟に設定することが可能です。

図1. オリジナルデータとFreestyleによるレンダリング。スケッチ風と水墨画風


スタイルモジュールというシェーダープログラムを選択することでスケッチ風や水墨画風というように
描画スタイルを切り替えることもできます。またスタイルモジュールの中身はpythonのスクリプトになって
いるため、既存のモジュールを修正したり、全く新しいモジュールを作成して機能を拡張することも可能です。

Freestyleは当初はスタンドアロンのアプリケーションとして開発されていました。
2008年にblenderのGoogle Summer of Code の一環としてblenderにfreestyleの機能を統合する
プロジェクトが始まり、以降はblenderのFreestyle統合版としておもに開発が続けられています。
Freestyle統合版のプロジェクト開始時点ではblender2.49をベースにしていましたが、blender本体が
2.5系へ移行したのに合わせてFreestyle統合版も2.5系をベースにしたものになっています。
2011年4月にblender2.57が2.5系の安定版としてリリースされたのに合わせてFreestyle統合版も
現在は2.57ベースのものへと移行しています。



図2. blender2.57bをベースにしたFreestyle統合版

blender2.5系は2.57を安定版としてリリースした後も次の2.58や2.6系に向けた開発が続けられています。
それに合わせてFreestyle統合版の開発も継続して行われ、随時更新されているためFreestyle統合版も
開発版という位置づけになっています。

そのためFreestyle統合版を使用するには自力でソースコードからビルドするか、graphicall.orgなどで
配布されている開発版バイナリを入手する必要があります。
また、開発版ということで未実装の機能や仕様変更、バグや不安定な部分が残っている可能性もあります。
Freestyle統合版を利用する際にはそれらの問題をよく理解した上で使用する必要があります。

とはいうもののFreestyle統合版のFreestyle以外の機能はほぼ標準のblender2.5系と同じものなので
安定性などはそれらと大幅に異なるということは少ないかと思われます。また、ファイルの互換性に関しても
通常の2.5系で作成を始めて、途中でFreestyle統合版で作業を引き継ぐというのは問題ありません。       
逆にFreestyle統合版で作成したファイルを通常の2.5系で開いて編集する場合も、Freestyleに関連する
要素は読み込まれないものの、それ以外のジオメトリやテクスチャ、マテリアル、モーションなどに関しては
ほぼすべて普通の2.5系で作成されたものと同様に扱うことが出来ます。

Freestyle統合版ではFreestyleの機能を利用してエッジの描画をすることが出来ますが、blenderにも
標準でエッジ描画の機能が用意されています。またコンポジットノードなどを利用しても同様のことが可能です。
それら既存の機能に対してのFreestyle統合版のメリットとしては、柔軟で多様性のある表現をエッジ描画に
特化した形でより簡単に利用出来ることが挙げられるかと思います。

というわけで、以降のページでは実際にFreestyle統合版を使用していきます。まずはインストールから。