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MacBook Pro Mid 2012の内蔵SATAケーブルを交換する

2014/10/24 3:07 に four-eyes lemon が投稿   [ 2015/04/27 2:10 に更新しました ]
[2015-02-20: ドライバーについての記述を追加しました]

先日突然内蔵HDDのアクセスが極端に遅くなり、SSDに換装してもディスクユーティリティで認識すらしない現象に遭遇し、もしかしたらと思いSATAケーブル(Flex Cable)を交換したところ、見事に治ったのでその経緯を報告します。同じ問題に悩んでいる方の助けになれば幸いです。



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1:Introduction

次のような症状が出た場合、SATAケーブルに不具合がある可能性があります。

  • (初期)内蔵HDDの読み書きが極端に遅くなり、まともにOSの操作ができなくなる
     →レインボーカーソルが頻繁に現れ、プチフリーズが頻発する
  • SSDに換装すると、ディスクユーティリティでリストアップされなくなる(ストレージを認識しない)
  • 内蔵HDD、SSDともに他のPC等ではしっかり認識し、使用できる
  • 他のHDDでは普通に認識/使用ともにOKである

この問題のやっかいなところは最後の項目です。一見してケーブルには問題なさそうに思えてしまうのが、ややこしくしています。実際私の場合はSSDに問題があるのだと思い込み、2回も返品してしまいました(Amazonさん申し訳ない)。

さて、いざ交換といきたいところですが確認事項があります。

まず交換にあたって当然ながら交換用のSATAフレックスケーブル
(Fig.1)が必要です。ちなみにこのケーブルは秋葉館などのショップでも入手できますが、大人しくジーニアスバーや正規サービスプロバイダの方へお世話になったほうがいいです。というのも前者では5000円くらいで売っていますが、後者の場合2600円程度で部品を手配してくれるので、わざわざ非正規ショップから買う必要はないからです。私のように近所にジーニアスバーがなくとも、正規サービスプロバイダであれば部品取り寄せができます。2600円(作業代・送料込み)でケーブルが手に入れられるので、利用しない手はないでしょう(もちろん為替レートやその他の要因で価格が変動する場合はあります)。

さらにMBPを分解するための精密プラスドライバーが必要です。HDDを換装する場合はさらにトルクスドライバーも必要になります。どちらも100円ショップで売っているので持っていない方は用意しましょう(トルクスのほうは売っていない場合もあります)。というわけで最終的に以下のものを用意する必要があります。

  • SATAフレックスケーブル (P/N:923-0741, MBP Mid 2012)
    ¥2600
  • プラスドライバー #00 or #0 (※私の持っているモノは#0とあったのですが、どうも巷に売っている物は#00が適するようです。ドライバーの表記ミスなのでしょうか?)
    ¥100
  • (T6 トルクスドライバー/レンチ)
    ¥100

(下2つは税別)

http://i.imgur.com/PDGX8mW.jpg

(Fig.1:SATAケーブル。スタッフは「フレックスケーブル」と呼んでいました)



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2: How to

2-1

それでは実際の作業です。まずはMacBook Proを裏返し、底面にあるネジをドライバーで外していきます。Apple公式サイトにも記されていますが、ネジには種類があるので再度組み立てるときに間違えないようにします。また、一見して長いネジと短いネジの二種類しかないように見えますが、短いネジはさらに二種類に分かれているので注意しましょう(Fig.2)。

ちなみに分解後再度組み直すことになりますが、この時締める順番があるそうです。基本的には Fig.3のようにクロスする形で締めるとよいそうです(本当はもっと正確な順番があるそうですが、「モデルごとに
いちいち覚えてられない」とのこと……さすが代理店ですね)。

※ネジの規格(手元にノギスがなかったので精度は保証しません)
ねじ(大):M2×14
ねじ(小):M2×3  (二種類あるようです)



http://i.imgur.com/MgcKlE4.jpg

(Fig.2:二種類のねじ(小)。わかりづらいですが確かに判別できます)

(Fig.3:ネジを締める順番の一例)


2-2

カバーを外したらバッテリーコネクターを外します(Fig.4)。ケーブル換装中に、何らかの要因で電源が入ると危険なのでやっておきましょう。外す際は両脇のわずかな出っ張りに指をかけてそのまま上に引っ張るか、ヘラ類で外すようにします。

http://i.imgur.com/5cqV5F8.jpg

(Fig.4:バッテリーコネクター)

2-3

バッテリーの接続を解除したら、HDDを固定しているネジを緩めます(Fig.5)。ここも底面カバーを外した時と同様にドライバーで緩めることができます。このネジはブラケットから外れないようになっているので、ある程度回したらブラケットごと外します。

ブ ラケットを外すとHDDが取り外せるようになります。(すでに取ったあとなので画像には写っていませんが、)半透明の取っ手を上に引き上げ、HDDを取り外します。このときSATAケーブルがまだ接続された状態なので取り扱いには注意しましょう。コネクタを引き抜き、HDDからSATAケーブルを外します。HDDを換装する場合は、ここでHDD側面に取り付けられているトルクスネジを外した上で換装します。MacBook Pro Mid 2012の場合は、このネジが固定具代わりになっているので、HDD/SSD問わず9mm以下の厚さであればマウンタなしに使用することができるようになっているのです。

http://i.imgur.com/90b1410.jpg?1
(Fig.5:HDD固定用ブラケット)


2-4

いよいよSATAケーブルに直接アクセスできるようになりました。まずはHDD固定ブラケットの下に隠れていた2本のネジをプラスドライバーで外します。つづいてロジックボードに接続されているクッション付きの端子を取り外します。くれぐれもロジックボードを傷つけないよ うにしましょう。ケーブルはまだしも、ロジックボードは本当にお高いので……。

それが終わったらLEDケーブルを剥がします。フレックスケーブルには、通信と通電を担うケーブルの他にLED用のケーブルもくっついているので、それも外す必要があります。先ほど外した2本のネジがあった辺りには、SATAコネクタにつながるケーブルの他にもう一つ細いケーブルが伸びていたはずです。それがLED用のケーブルとなっていて、これがあのスリープ時にまるで鼓動しているかのように明滅する光の正体でもあります。LEDケーブルは単純に両面テープでくっついているだけなので、ゆっくりと剥がすだけでOKです。

ケーブルを剥がす作業が終わったらLED固定ブラケットを外します。HDDのそれと同じく2本のネジで固定されているので、同様にしてネジを外します。こちらは完全にネジが取れるようになっています。ネジを外したら、少々固いですが思い切ってブラケットを引き抜いてしまいます。

http://i.imgur.com/T39sebS.jpg
(Fig.6:LED付きブラケットを外したところ)


以上でケーブルを外す作業は終了です。あとは新品のSATAフレックスケーブルを逆の手順で付け替え、バッテリーコネクターを接続し、カバーを取り付ければ完了です。こういった予期せぬ問題を自分で(+比較的安価に)解決できるという点で、MacBook Proの非RetinaモデルはRetinaモデルよりも優れていると言えるでしょう。Retinaモデルの場合は、SSDだけを交換するのは自分でもできますが、あくまで換装できるのは高価な専用SSDに限られ、メモリに至っては基板直付けなので……。

しかし結局なぜケーブルがダメになったのか、その原因は分からずじまいです。うーん、一体何が原因だったのでしょう?考えられるとすればNoSleepを使って稼働したままLidクローズドの状態で持ち運んだことでしょうか。あるいは見ての通り、ペラペラなケーブルなので元々断線等しやすい性質なのでしょうか。

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