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2015年11月28日確定。賛同者を募っています。一般市民も歓迎!

安全保障関連法制に反対する香川大学有志アピール

多くの反対の声を押し切り、国会で安全保障関連法制が成立しました。

同法制の適用により、最悪の場合、自衛隊員が海外の戦場で「殺し殺される」事態を招来しかねません。運用によっては、テロと暴力の連鎖に加担し、日本と日本人を対象としたテロの危険を増幅する恐れもあります。戦後70年かけて国民の努力で培ってきた「戦争をしない国」としての日本の国際的な信頼を裏切る結果となることを危惧します。

集団的自衛権行使を認め、海外での戦闘参加を可能とするこの法制は、ほとんどの憲法学者の指摘にあるとおり、日本国憲法と矛盾します。ときの政権による勝手な解釈に基づく違憲立法は、国民の権利の行使を通じて廃止に追い込む必要があります。立憲主義を堅持する努力が国民に託されています。

かつて神原甚造初代学長が卒業式式辞で学生たちを激励したように※)、民主主義と平和の精神は本学の原点です。これを受け継ぎ「地域に根ざした学生中心の大学」を掲げる香川大学で学び、教育研究に携わってきたものとして、テロと暴力の連鎖がもたらす地域のリスクを増幅し、地域から預かったの大切な学生たちを不義の戦場に送りかねない事態を看過することはできません。

私たちは、これらの観点から、安全保障関連法制の適用を許さず、その廃止を強く求めます。

※)神原学長第二回卒業式式辞(要旨)

顧りみれば諸君が本学に入学した昭和二十五年四月、開学日なお浅く諸設備いまだ整わない学園にありながら、洋々たる希望に輝いた諸君の紅顔に、私は祖国の姿をみる感がした。われわれの祖国では再軍備問題、さらには憲法改正問題について議論が沸騰し、国民の高価な犠牲によって購われた永遠に不変の真理であると信じている民主主義平和憲法の精神は今や大いに動揺している。われわれの前途は遼遠であり苦難にみちているけれども、現在の最大の急務は憲法に高く掲げた自由と平和との擁護であり達成である。諸君、勇気をもち給え、われわれのなし始めている仕事は、よしや、いかに困難にみちていようとも正しいのである。われわれは自由と平和への希望と努力をば絶対に放棄しないし、また、絶対にしてはならないのである。本学において過去数年間、物質的、精神的な幾多の困難を身をもって体験し、それを克服しつつ、ひたすらに叡智をみがき人格の陶冶に努めてきた諸君は社会の期待にこたえ、祖国再建の修業と人類永遠の理想達成の重責を果たされるものと信じている。諸君の前途に祝福あれ。

『香川大学三十年史』(同編集委員会, 1982)p. 23より

2015年11月28日
賛同者一同