紫外線(UV)表面殺菌

紫外線(UV)表面殺菌とは、紫外線を直接包装材や食品に照射して表面に付着している菌を死滅
させる手法です。
近年、食品などの衛生管理が大きな課題となり、多くの食品製造メーカーを中心にHACCPの導入が進んでいる中で、「殺菌」は重要な位置づけになってきています。
紫外線による表面殺菌は、そうしたニーズに応えられる安全で確実なシステムです。

紫外線表面殺菌に適しているものは、食材(食品)そのものよりも、それを梱包している包装材に適したものです。
紫外線(UV)は処理時間が秒単位と短く、平面状の食材などには経済的に有効で、容器内面の殺菌は欧米では早くから普及しています。
従来の殺菌方法は加熱及び薬品処理などで行われてきましたが、処理にかなりの時間を要する事と、対象物に何らかの変化を起こさせる事が問題でしたが紫外線照射による殺菌では、この問題はありません。

波長254nmの紫外線は殺菌やウィルスの細胞膜を浸透し、核酸(DNA)に損傷を与え増殖能力を失わせる事により短時間に効果的な殺菌が行えます。
  • あらゆる菌種に有効
  • 残留物ゼロの為、二次処理不要
  • 対象物の変質を起さない
  • 常温で処理可能
  • 短時間(秒単位)で効果が得られる
紫外線殺菌システムは、微生物のDNAを破壊することで細菌を殺菌する紫外線の力を活用しており、非常に効果的です。
また、二次処理不要の為、クリーンで経済的にも優れた極めて効率の良い殺菌方法といえます。

UV透過性プラスチックフィルムで梱包された食材に外部からUVを照射すると中の食材表面が殺菌され、そのまま放置しても空気中の浮遊菌や人の手による微生物による後汚染がないので、缶詰のように理想的な殺菌ができ、しかも加熱殺菌のように食材を変質させません。
ただし、食材内面までは殺菌できません。麺類のように重なったものにも効果はありません。
E=I×T(sec)
E:UV露光量・・・・・単位(mj/c㎡)
I :UV照度・・・・・・・単位(mW/c㎡)
T:照射時間・・・・・・単位(sec)
必要なUV露光量を決めるにはUV照度が分かればこの式から必要な照射時間が計算で得られます。

・UV露光量と照度の関係
紫外線照度 W/c㎡ μW/c㎡ mW/c㎡

紫外線照度 時間 紫外線照射量
露光量 mW/c㎡ × sec =mj/c㎡

99.9%殺菌に必要な紫外線量(一部です)
インフルエンザ(90%) 3,400 μW・sec/c㎡
大腸菌 5,400 μW・sec/c㎡
藻 類 22,000 μW・sec/c㎡
枯草菌(芽胞) 33,200 μW・sec/c㎡
黒色胞子(果物・野菜) 333,000 μW・sec/c㎡

用途
1.食品・医薬容器内面(フィルム。点滴バック、蓋、トレーなど)

2.容器のキャップ内面(薬品や食品、飲料品の壜のキャップ)