aotoao 6


THE MEDIUM NECKS / FLYING MOBILES, TRAPPINGS


1. Photo
2. Trappings
3. Flying Mobiles
4. Blank
5. Converse


SAKIYO TOBITA : voice, piano, guitar, synth, sampler, cassette, etc.

SONOKO YOSHIDA : images


BOATITAS : mixing (1,2,3,4)

ASUNA : mixing (5)

cover art by THE MEDIUM NECKS




THE MEDIUM NECKS
HELLL



AOTOAO


www.aotoao.jp










ザ・ミディアム・ネックス 『ウォーター、エメラルド・トランペット』


前作'stars, stars' から2年半、ついにミディアム・ネックスのニュー・アルバム'flying mobiles, trappings'が完成!!!!!!憂いを感じさせる儚い歌声や奇妙な電子音響と器楽演奏が、意図的に崩された曲構成で奏でられる不可思議かつ可憐なミ ディネクの世界観が今回の新作で爆発!!!!!!Sonic Plate時代を彷彿とさせるような、初期作品で聴かれたピアノを主体とした鍵盤楽器による楽曲が複雑怪奇に進化し、電子音やギターによる歌曲も含めアル バム全体を通しての謎度がますます増幅!!!!!!



FOR FANS

cat power / blonde redhead / tara jane o'neil / islaja / lau nau / kuupuu / cocorosie / orphan fairytale / fursaxa / leslie keffer / niobe / espers / valet / grace braun / the raincoats / alice coltrane / etc...



INTERVIEW

f:id:aotoao:20110712042716j:image

THE MEDIUM NECKS / sakiyo tobita

aotoao / asuna


(2010年8月、渋谷にて)

asuna: 前作’ stars, stars ’のリリース以降の活動についてまず聞けたらと思うんですけど。

MN: なにしてたっけ?(笑)ツアーをしたくらいかな…。

asuna: ライブは一人でするようになりましたよね。

MN: そうだね。吉田さんは吉田さんで自由な活動をやっていくということで…。

asuna: 最近はミディネク名義で自作の服の展示とかいくつかやってますよね。この前アップリンクでやってた展示(『The Sun Alone by Sarah Meadows x The Medium Necks』展)っていうのは、サラとのコラボみたいですけど、ハニー(Honey Owens: Valet / ex.Jackie O-Mother Fucker)も関係してるんですか?

MN: ハニーがあたしが洋服を作ってるっていうのをFacebookの写真とかを見て気に入ってくれて、よかったらウチの店(Rad Summer)で置いてみない?って言ってくれて。最初3、4着ぐらいかな?あといろんなアクセサリーとか一緒に送って。それでハニーがコーディネートしてくれてサラが写真も撮ってくれることになって。

asuna: 海外でミディネクの洋服を取り扱ってるのはRad Summerだけ?(その後The New Co-opでも取り扱いが始まる)日本ではtonicoとか預けてるお店がいくつかありますよね

MN: そうそう。とにかく顔を見て直接話したことのある人のお店にだけ預けてます。

asuna: 20202での展示(The Medium Necks『AffirMAtive iNdooR DAys』展)は?あれも洋服メインだったんですか?

MN: 絵とかもちょっとあったけど最近はあんまり描いてなくて服がメインだったかな。展示っていうよりもショップみたいな感じでっていう提案がゆかりさん(藤本 ゆかり: 20202オーナー)からもあったから、鏡の部屋も用意してお店っぽくして。ライブ活動についてはHELLLがメインになってるかなー。ミディネクのライ ブはもうちょっとどうするかっていうのをいま考えてて…。

asuna: 最近はほんと展示が増えましたよね。でも服も絵も音楽も全部違和感なく同じミディネクの表現っていう感じがしますよね。

MN: オトナになっていろんな人と関わって一緒にやれるようになったからかなぁ。みんなのおかげです。


asuna: じゃあそろそろ今回発売された' flying mobiles, trappings 'の話ですが、このアルバムって、じつは以前に僕がアルバムのデモとしてもらってたものから大幅に変わってるんですよね。曲が全部入れ替わってて。

MN: 最初に送ったやつってもっと混沌としたやつだったよね。

asuna: そうでしたね。すごい謎の曲ばっかりで。でもこの1曲目の"Photo"はシンプルに歌ものですよね。この曲ってライブで前からやってましたっけ?

MN: いや、最近作った曲。この曲だけいつものチューニングとちょっと違ってて。この曲練習してる時に弦を何回か切っちゃってて、だからライブではやってなくて。

asuna: 一番最初にもらったデモに入ってた歌の曲はライブでよくやってる曲だったから、あの曲だ、ってすぐ分かったけど、最終的にもらった音源は知らない曲ばっか りになってたからびっくりして。2曲目の"Trappings"ってピアノめちゃくちゃ弾いてるようにも聴こえるけど、一発録りじゃなくて多重録音なんで すよね。

MN: そうそう、スタジオで同じ日に録ったものを重ねてて。重ねるつもりで録ったわけじゃないんだけど、なんか一緒にした方がいいかなって(笑)。

asuna: ' stars,stars 'の時のインタビューでも似たようなこと聞いた気が…。 昔の音源とかにもピアノの曲はよくありましたよね。ゆったりした感じの。

MN: あれは実家に帰った時に弾いてたやつで、今回のはなんでこんなに速い感じかっていうと、スタジオに入って録音してたから時間内に良いものを録らなきゃって思って焦ってて(笑)。その感じが出てる。

asuna: "Flying Mobiles"はずっと変なベース音みたいなのがループしてますよね。あれはなんの音なんですか?個人的にはこの曲が一番不思議な曲っていうか。すごい面白いと思うんですけど。

MN: あれはサンプラーとかでベースラインを逆回転させてて、それにまたエフェクトかけてて、それをループにして、その上に歌ってて、いつも変化してる曲ってい うか、ライブでもいろいろ試すための曲としてあるっていうか…。だから毎回違ったものになるけど。でも昔からライブでやってる曲だから思い入れあるかも。

asuna: "Blank"はテープで録音してるんですか?音がすっごい揺らいでますよね。

MN: うーん、あんまり覚えてないけど、カセットで録ったやつかな?たぶんピアノの上に直接カセット置いて録ってて。

asuna: あー、だから音が近いっていうか変に力強いっていうか。

MN: その録り方けっこう気に入ってて。

asuna: 最後の"Converse"っ て、じつは"Photo"と歌詞がほとんど一緒なんですよね。最初にもらったバージョンだと歌が入ってたけど、"Photo"をアルバムに入れることに なったから最終的なミックスだと歌が無いバージョンに替わってて。でも最初の曲と最後の曲だし、似た歌詞だったとしても全体が繋がってる感じがして、自分 としては歌がある方がいいなと思って、そっちのバージョンを収録させてもらうことになったんですよね。でも歌詞は同じでもこっちは鍵盤メインで曲が全く違 うから最初は気が付かなくて。

MN: メロディーも違うからね。ただ歌詞だけ同じになっちゃったっていう…。


asuna: 今回のジャケットの絵っていつ描いたものですか?

MN: 4年くらい前かな?しかも10年前くらいに撮った写真が元で。フランスに行った時に託児所かどこかの窓辺に、子どもが遊び終わったオモチャをしまったワゴ ンがあってそれを撮ったもので。しかもこの人形って、目が閉じたり開いたりするやつで、壊れてるのか片方だけ開いてたんだよね。前回のやつみたいに写真 ジャケだと裸にされた気分だけど、これだと脳みそ全部そのまま、っていう感じだから良いかなって思って。

asuna: 脳みそ…。あとミックスの飛田さん(飛田雅弘: envy / ORG.)のboatitasっていうのは初めて聞きましたけど、そういう名義でも活動してるんですか?

MN: これは"Boat It As Mohair"っていう言葉が元になってて、それは普段から使うちゃんとした言葉じゃないみたいだけど、ともかくMasahiro Tobitaのアナグラムなんだよね。

asuna: あーほんとだ。へー。

MN: 最初は飛田くんがデザインをする時の名義にしようとか言ってたんだけど、今回クレジット決める時にboatitas使えばいいじゃんってことになって。

asuna: ミックスする時に使う名義ってことですか?

MN: うーんどうだろ。本名の方が良かったかな…。今後も使っていくのかは謎…。ミックスはいつも飛田くんにやってもらってるけど、それ以外はとにかく今回のアルバムは一人で出来る事を全部やった、って感じかな。











DISTRIBUTION

 
■ TITLE : Flying mobiles, Trappings(フライング・モビールズ、トラッピングス)

■ ARTIST : The Medium Necks

■ CATALOG NO. : aotoao-06

■ FORMAT : 3 inch mini CD

■ RELEASE DATE : 2010.07.28

■ DISTRIBUTED by ART UNION / U-Pop records



SHOP
 
 
■ TOKYO : los apson? / enban / gift lab / shinjuku tower record 9F / shibuya tower record 5F / ikebukuro tower record / akihabara tower record
 
■ MIYAGI : store15nov

■ AICHI :  amulue
 
■ NAGANO : tonico
 
■ KYOTO : yusurago

■ KOBE : space eauuu

■ TOTTORI : borzoi record

■ SEOUL : curly sol




MAIL ORDER


asuna.arashi  at  gmail.com







REVIEW


Sonic Plate傘下のレーベル<F.E.E.S>からソロ・デビューし、Org.やInternational Friendship Societyのバンド・メンバーとして活躍し、現在は今後ジャッキー・オー・マザー・ファッカーのレーベルからリリース予定の日米混合5人組バンドの HELLL(ヘル)のフロントを務めている飛田左起代が、ビジュアル・イメージを担当する吉田苑子とスタートさせたユニット、ミディアム・ネックス(略し てミディネク)。前作『Stars, Stars』より早2年半、3作目となる待望の新作が、遂に完成された。アコースティック・ギターと歌声というシンプルな曲構成ながら、柔らかな感触と憂 いを帯びた情感ある深い音色のコンビネーション。その歌の合間に挿入されるどこかストレンジで不可思議なんだけど、まるで夢見心地のようにひたすら心地良 い響きで魅せるクラシカルなピアノ・ソロ。今作ではそういった彼女たちの創出した唯一無比のサウンドによって、より一層の音の深みと音色の美しさを感じさ せると共に、現実/非現実を行き交うように緩やかな音像を脳裏に浮かばせる。音を具現化したかのような画像と映像と共に演奏される彼女たちのライヴでは、 より一層その音世界を堪能できること請け合い。早くその世界に飛び込みに行きたくて仕方ないところだ。

■ 星野真人 - 『クッキーシーン.JP』 誌上より転載。