安全保障関連法案に反対する京都女子大学有志の会

安全保障法案に反対します


ご存知のように,安倍内閣はこれまでの政権には見られない強硬な手法で安全保障関連法案の成立を図り,衆議院では国民の強い反対の中,採決を強行しました。そして前例のない90日もの国会会期延長へと暴走し,参議院での可決を経て成立させようとしています。


 この法案の問題点はすでに多くの識者が言明していますが,憲法で禁じられた集団的自衛権の容認によって,アメリカによる海外の戦争に,否応なしに日本を巻き込む道を開くことにあります。
 安倍政権は,広範な国民の反対の声を無視し,立憲主義という近代民主主義国家の統治の原理さえもないがしろにして,民主主義とは程遠い政治姿勢をとっています。戦後,幾多の犠牲のうえに国民が獲得した新しい憲法と民主主義が,今や危機にさらされています。

 一方で,この悪法に対しては,これまでにない国民の反対の声が上がっており,ニュース等でもごらんのように,多くの市民や若い学生たちの運動が湧き上がり,全国の大学・研究機関の科学者,研究者による反対の動きも次々と伝えられています。そのうねりの大きさに,国会での審議は再三にわたって遅滞しています。
 しかしそれでも,安倍政権は何が何でもこの悪法を通そうという構えを捨ててはいません。国民の反対の声が民主主義を守り通すか,あるいは戦争への道を再び日本が歩くことになるのか,いま日本は大きな歴史の分岐点に立っています。


 京都女子大学は,「親鸞聖人の体せられた仏教精神に基づく人間教育」を建学の精神としています。この仏教精神とは,「平和」,「平等」,「安穏」と表 現することができます。すなわち,ブッダ釈尊は一切の差別を嫌い,争いに明け 暮れる人間の愚かさを嘆き悲しんで,私共に安らかで平穏な境地を目指すよう教えられました。その仏の御心を正しく受け取られた親鸞聖人は「世の中,安穏 なれ」と願われて,力強く生き抜かれたのです。

 本学に集う私達は,人々をこの精神に全く相反する方向に導こうとする「安保 法案」に強く反対します。ここに私達の不屈の意志を表明するものです。

安全保障関連法案に反対する京都女子大学有志の会
2015年9月6日



秋本 勝 現代社会学部

市川ひろみ 法学部

岩槻知也 発達教育学部

桂 博美 家政学部

黒田義道 発達教育学部

小波秀雄 現代社会学部

高桑 進 発達教育学部(元)

坂口満宏 文学部

戸田真紀子 現代社会学部

中田兼介 現代社会学部

中西恭子 文学部

成実弘至 家政学部

野口 実 宗教・文化研究所

原田由美子 家政学部(元)

秀村冠一 発達教育学部

前田佐和子 現代社会学部(元)

森 繁男 発達教育学部

母利美和 文学部

森田 眞円 文学部


諏訪 亜紀 現代社会学部