巡検 九州阿蘇の自然と文化―阿蘇ジオパークと世界遺産候補をめぐる―

Post date: Feb 6, 2012 3:46:36 AM

趣旨

阿蘇くじゅう国立公園を構成する熊本県阿蘇地域は,現在も噴煙を上げながら観光客が噴火口まで近づける活火山の存在と,森の国で あるわが国において2 万haもの草原生態系が広がる点で大きく特徴づけられる.世界最大級とされる阿蘇カルデラ内部には5 万人もの人間が実際に生活し,そのことが阿蘇の自然と文化の形成に大きく関わっている.火山や地形といった自然科学の研究者のみならず,昨今ではジオパー クやツーリズムといった人文科学的視点からも注目されている稀有なフィールドである.本巡検はそうした阿蘇地域の自然環境にいかに人間社会が関与し環境- 人間関係を形成しているか観察し,そのことでどんな結果が現れ,また問題が生じているかを実際に現地で体感し,関係者から事情を聞き,阿蘇ジオパークの将 来像について現地で討論する.

日程

集合: 9月25日(日)8時30分 大分駅南口

解散: 9月26日(月)17時 阿蘇くまもと空港,18時 JR熊本駅.

コース

(1 日目)大分駅-なみの高原やすらぎ交流館(昼食)-くじゅう遠望-すずめ地獄-遠見ヶ鼻(大観峰)-阿蘇神社界隈-阿蘇世界文化遺産推進室-霜宮火焚神事 見学-ASO田園空間博物館-日本リモナイト-立野峡谷と柱状節理-北向山原生林と南阿蘇鉄道-南阿蘇四季の森温泉泊

(2日目)夜峰と吉岡噴気孔 遠望-米塚-草千里ヶ浜-阿蘇火山博物館(阿蘇ジオパーク推進室)-西巌殿寺山上本堂-中岳噴火口-砂千里-池の窪牧野-阿蘇南郷谷遠望-らくだ山-高森 田楽保存会(昼食)-環境省阿蘇ビジターセンター-白川水源-伝統的集落フィールドワーク-阿蘇くまもと空港-JR 熊本駅

(*両日の天候や火山の噴火状況をみて適宜変更されることがあります)

案内者

横山勝三(元熊本大学),梶原宏之(熊本大学・非),目代邦康(自然保護助成基金)

地形図

2.5 万分の1「根子岳」,「坂梨」,「久住山」,「万願寺」,「坊中」,「阿蘇山」,「立野」,「肥後吉田」,「高森」