東海丘陵要素の地生態学的検討(巡検)

Post date: Nov 24, 2010 10:23:45 AM

日本地理学会2010年秋季学術大会 | 2010年10月4日 | 渥美半島

案内者:小泉武栄(東京学芸大学)・富田啓介(名古屋大)・目代邦康(自然保護助成基金)

瀬戸地方から中津川付近にかけて広がる土岐砂礫層の分布地域は、シデコブシ、ハナノキ、ヒチツバタゴなど、東海丘陵要素と呼ばれる特異な植物相をもつことで知られている。一方、渥美半島やその付け根にあたる地域には土岐砂礫層は分布しないが、シデコブシやシラタマホシクサ、ミミカクグサ、ミカワバイケイソウなど、やはり東海丘陵要素に含まれるさまざまな植物が分布する。このような植物の分布を支える地形・地質条件と自然史はどのようなものだろうか。今回の巡検ではいくつかの湿原をたずね、共通する条件を探る。現地では,東海丘陵ジオパークの可能性も議論する.