早期の歯周病

歯科処置は全身麻酔を伴う処置なのでまず血液検査およびレントゲン検査により健康状態を把握し麻酔処置が行えるかを判断します。また血液検査の異常値や心雑音など必要に応じて簡単な超音波検査も行います。この段階で大きな異常がみられた場合は処置を中止し、より優先順位の高い病気の治療をご提案します。

検査で麻酔処置が可能と判断された場合は、麻酔の準備をし全身麻酔下での処置に入ります。歯科処置では麻酔を導入し安定したらまず全ての歯のレントゲンを撮影し、特に歯根部や歯槽骨の状態を把握し、プローブという器具を使って歯周ポケットの深さをはかります。そして事前にヒヤリングした飼い主様の意向にそって治療をしていきます。

今回の歯科処置は奥歯(上顎臼歯)を中心に顕著な歯石の沈着があり付近の歯肉が赤く腫れているのがわかります。(歯肉炎)