うさぎ 歯科処置
うさぎ 歯科処置
全体的に食欲が減り、うんちが小さくて少ない、チモシーを食べなくなったとのことで来院されました。
検査では明らかな異常は見られず、レントゲンでも軽度の歯の過伸長は見られるものの上下の歯の噛み合わせは揃っているように見えます。
一般的に食欲不振や小さいうんちは消化管の停滞症によく見られる症状ですが、口腔内を見ると臼歯の側面が鋭利になり頬や舌にあたっていることがわかります。
この例では臼歯の過伸長による口腔内の痛み⇨咀嚼能の低下⇨繊維質(チモシー)の摂取量の減少⇨消化管の運動の低下に繋がったものと思われます。
この例のようにうさぎ・齧歯類では歯の異常が原因で起こる合併症が多いので消化管や呼吸器など一見関係のない症状でも必ず口腔内のテェックが必要です。