皮膚の一般検査の重要性

皮膚は原因にかかわらず病変部分は同じ変化をするため原因を見た目で判断することは困難です。動物病院にかかる皮膚疾患のうち最も多いものはかゆみを伴う疾患と言われていますが、その原因は様々で病態も複雑ですので全ての皮膚病で最初に一般的な皮膚検査を行い、現状の把握と原因の特定につなげる診断方法が強く推奨されています。

皮膚検査は被毛・皮膚表層の組織・皮膚表面のサンプルを顕微鏡で確認するもので、非常に簡便な検査ですがダニ・菌・カビの感染の有無・被毛の状態・かゆみの度合いなど非常に多くの情報を与えてくれます。またこれらの検査を行わず治療を行うと的外れな治療になることもあります。