飼育環境による慢性的なストレスの怖さ

病気の予防には健康的な生活が大切であるということは言うまでもありませんが、飼育環境が体に及ぼす影響について具体的に考えてみましょう。

温度設定が高すぎれば熱中症になり、衛生状態が悪ければ感染症にかかりますが飼育環境の影響とはこのような直接的・短期的なものばかりではなく、長期的・間接的な影響にも目を向ける必要があります。

例えば栄養のバランスが取れていない場合、炭水化物や脂肪によりカロリーは十分取れている一方でカルシウムやビタミンが欠乏していてもしばらくは体内のストックを使いながらしのぎます。特にカルシウムなどは骨を分解して必要量を調達しますのでかなり長期間でも骨から調達しながら耐えようとします。そのような欠乏症は病状がかなり進行してからでないと症状として現れることはありません。