研究会のご案内

個体の繋がりの分子進化研究

ヒトは社会で生きる動物です。社会の中で、自己を見出し、他者との関係を構築し、時には排他的に振る舞い、時には利他的行動で他者を助けることもあります。ヒト社会で特徴的な広範な協力行動は、その進化の過程で特異的に獲得されてきたと言われていますが、その起源はヒト以外の動物でも見いだせるかもしれません。動物の個々の繋がり、例えば絆の形成や排他的な攻撃行動、親子の関係性、雌雄のつながりなど、社会性の根源的機能は哺乳類に限らず多くの動物で保存された機能といえます。本研究会では、これら個体間の関係性に関する分子やそれの発現に関わる遺伝子がどのように動物種で保存され、あるいは種特異的に獲得されたかを、行動遺伝学的に議論し、ヒトと動物の共通性と普遍性を顕在化させると共に、ヒト社会で問題となる社会性疾患の原因究明の一助となる知見の交換を行います。

 この研究会では、未発表データについてもご紹介頂き深く議論したいと思っております。そのため、参加者は守秘義務を負うことにご承諾いただきます。ご了解のほどよろしくお願いします。また、講演中の撮影、録音、また講演で得られた情報のSNS等による発信などはすべて禁止させていただきます。活発なご議論になることを楽しみにしています。

(世話人)

麻布大学獣医学部 伴侶動物学研究室 菊水健史
国立遺伝学研究所 マウス開発研究室 小出剛


日時 20161013日木曜日 午後1時半より
20161014日金曜日 午後1時まで

場所 国立遺伝学研究所 講堂

懇親会 第1日目(13日)午後7時半より(講堂)
   有職者 3000
   学生  1000

ポスター発表 第1日(13日) 午後6時半より
   まだ追加可能ですので発表のご希望があれば参加登録フォームから入力してください


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研究会発表予定

平成281013日(木)

 

ゲノム解析側から見たイヌの行動遺伝学的研究の方向性

桃沢幸秀(理化学研究所基盤技術開発研究チーム)

ヒトとイヌの共進化遺伝子の探索

菊水健史(麻布大学獣医学部)

うつ状態は種間で保存されているのか?~ヒトの診断基準によるマウスの行動評価の試み

加藤忠史(理化学研究所精神疾患動態研究チーム)

イヌの行動遺伝学的研究

荒田明日香(東京大学大学院農学生命科学研究科)

Roles of microglia in human social mind

加藤隆弘、扇谷昌宏、佐藤美那、神庭重信(九州大学医学系学府)

家禽化による行動変容と関連する遺伝的変化

岡ノ谷一夫(東京大学大学院総合文化研究科)

自閉症モデルマウスの行動遺伝学

内匠透(理化学研究所精神生物学チーム)

瞬きによる情報の分節化とその共有

中野珠実(大阪大学大学院生命機能研究科)

脳における複雑なニューラルネットワーク形成メカニズム

八木健(大阪大学大学院生命機能研究科)

 

ポスターセッション

懇親会

 

平成281014日(金)

求愛と攻撃の相反性を実現するショウジョウバエ脳内神経回路

      小金澤雅之(東北大学大学院生命科学研究科)

雄マウスにおける喰殺と養育の神経制御

時田賢一(理化学研究所親和性社会行動研究チーム)

動物とヒトの繋がりに関わる行動および遺伝のメカニズム

小出剛(国立遺伝学研究所マウス開発研究室)

ショウジョウバエfruitless変異体の雄同士の求愛と遺伝子環境相互作用

山元大輔(東北大学大学院生命科学研究科)

遺伝子活性化型lncRNAによるげっ歯類神経細胞のエピジェネティック制御

今村拓也(九州大学医学研究院)

ステロイドホルモンが一生を通した個体の繋がりに果たす役割とその脳内作用機序

小川園子(筑波大学大学院人間系)

鳥類の先天的発声の分子制御機構

  新村毅(基礎生物学研究所環境生物学領域)