第20回定期演奏会

パンフレットの訂正のお知らせとお詫び

昨日配布いたしました「第 20 回定期演奏会」のパンフレットの記載内容に誤りがございました。
つきましては、下記の通り訂正をさせていただきます。

第20回定期演奏会のパンフレットの中で、2ヶ所訂正がございます。

①7p  ：パート紹介 vol.1 サックス　×諏訪巧一朗　⇒　〇諏訪功一郎
②18p：Flute  　　　　　　　　  ×(高2)龍結人Ｐ　⇒　〇(高1)鹿野堅太郎Ｐ
③18p：メンバー Saxophone  　　　×名前がない　⇒　〇(中2)諏訪功一郎（井上紗綾さんと岩崎咲良さんの間に入ります。）

ご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。

2022年3月29日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芝浦工業大学附属中学高等学校

吹奏楽部顧問　

嶋津　敏　

　本日は、「芝浦工業大学附属中学高等学校吹奏楽部第２０回定期演奏会」にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。

　早いもので、定期演奏会は記念すべき２０回目という節目を迎えることができました。私が前任者からこの部を引き継いだのは１８年前で、髙橋英男先生と野口淳子先生に顧問をしていただきました。その時、私はすでに３０歳を過ぎていましたが、自称29歳、第2の青春を彼らとともに謳歌しました。部員は約１５人で「ブラバン」と呼ばれていました。どうやって部員や楽器を増やすか悩み、研修会に参加したり、他校を見学したり、本を読んだり、思いつくことをあの手この手と試みました。そして、地道な努力と部員たちの熱意で、少しずつ部員が増えていきました。

　最初の定期演奏会は、板橋校舎６階大教室でした。暗幕で真っ暗にして、電気ポットを持ち寄って熱湯でドライアイスのスモークを焚き、ケミカルライトで楽譜を見て演奏しようとしたところ、暗くなり過ぎてスモークは全く見えず、楽譜も見えず、悲惨な演奏会となりました。また一斉に沸騰させたため、音楽室のブレーカーが何回も落ちてしまいました。さらに、準備に時間がかかり過ぎると教頭先生から注意を受けました。また、あるときはネットオークションで落札したドレスを後輩に着てもらうために、部員の生徒は夜通し針仕事をしました。そして私に気付かれないように終演まで内緒にして、目を真っ赤にして演奏をしていました。

　紆余曲折の１８年を経て、現在に続いています。一期と数えている代の部長だった奥村くんの掛け声「みんなで一つになろう」を部の目標としました。さらに校舎の豊洲移転で新しく女子部員が増えたときに「楽しく」を加え、「みんなで“楽しく”一つになろう」としました。いろいろな変化を恐れることなく柔軟に受け止め、先輩たちが守り続けてきた伝統や思いを、これからも引き継いでいってもらいたいと思います。

　新型コロナのためにこの2年間で発表する場が大幅に減り、部員が減りました。何を目標に練習すればいいのかという、部員の悲痛な叫びにも似た思いを強く感じました。しかし、世界に目を向ければ、現在、戦争をしていて音楽どころではない国があります。受付に募金箱を置かせてもらいました。吹奏楽部としても、音楽を通して世界平和を呼びかけたいと思います。

　最後になりますが、本日の演奏会の開催にあたり、温かく見守り惜しみないご協力をいただきました保護者の皆さま、そして応援してくださる校長先生をはじめとする教職員の皆さま、その他多くの関係者の皆さまに心から感謝しますとともに、なお一層の精進をお約束しまして、記念すべき第20回定期演奏会のごあいさつとさせていただきます。

２０２１年３月２８日

芝浦工業大学附属中学高等学校

吹奏楽部顧問

嶋津　敏